転職前に身に付けたい!.NETエンジニアの年収をさらにアップさせるには?
転職前に身に付けたいスキル・経験、年収を上げるために取得しておきたい資格についてなどを紹介。
本記事では、.NETエンジニアの年収をさらにアップさせるには何をしたら良いか、転職前に身に付けたいスキル・経験、年収を上げるために取得しておきたい資格についてなど紹介していきます。.NETエンジニアへの転職を考えている方は参考にしてみてください。
- 目次
エンジニアキャリアアップの方向性を考える上で、.NETエンジニアが気になる方もいるのではないでしょうか。.NETは、特定の言語に限定されず、Python・C#・F#・VisualBasic、など複数の言語を扱える開発環境です。扱える言語が少ないエンジニアでも、高水準のアプリ開発に参加できることもあります。本記事では、.NETエンジニアの年収をさらにアップさせるにはどうしたら良いのか、取得しておきたい資格についてなど紹介していきます。.NETエンジニア転職を成功させましょう。
.NETエンジニアの気になる平均年収
.NETとは、Microsoft .NET Framework(マイクロソフト ドットネット フレームワーク)というアプリケーション、もしくはその開発環境で仕事をするエンジニアを指します。
.NETエンジニアの気になる平均年収は、400~600万円になるでしょう。実力変わる部分もあるため、1,000万以上の年収になる.NETエンジニアの方もいます。
実際の転職サイトのキーワード検索で「.NETエンジニア」を探してみると、月給25万~45万円、そこにプラス諸手当が追加される求人が多く見受けられます。前職での給与や経験、スキルを考慮して給与は決まるでしょう。
出典:マイナビ転職
参照:https://tenshoku.mynavi.jp/list/kw.NET%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2/?jobsearchType=14&searchType=18
.NETエンジニアへの転職で年収が高くなる理由4つ
はじめに、.NETエンジニアへの転職で年収が高くなる理由4つを紹介します。どのようなスキルや経験が転職で評価されるか押さえておきましょう。
.NETエンジニアへの転職で年収が高くなる理由としては、上流工程の仕事に取り組んでいる・リーダー職以上の役職に就いている・VB.NET以外の言語を習得している・自治体系・金融系のシステム開発に携わっている、などがあります。
上流工程の仕事に取り組んでいる
開発環境では、クライアントの業務を理解し設計を担当する上流工程と、設計の指示通りに作業する下流工程が存在します。.NETエンジニアで上流工程の仕事に取り組んでいた場合は、年収が高くなるでしょう。
技術面だけでいえば、下流工程で活躍するプログラマーのほうが高いこともありますが、クライアントとヒアリングを重ね、制作チームに指示を出し、両者の間を上手く取りまとめる立場は、会社にとって案件を任せられる立場のため、年収も高くなるでしょう。
リーダー職以上の役職に就いている
上流工程に関わっていなくても、リーダー職以上の役職に就いていると、コミュニケーション能力やマネジメント経験があると見なされ、年収はアップします。
リーダー経験は、早い人は20代で任されることもあります。若い転職者だからといって個人プレイではなく、チームとして成果を上げるリーダー経験者を欲しいと考える企業も多いでしょう。少人数でもきちんと取りまとめてリーダー経験があれば、年収アップの要素になります。
VB.NET以外の言語を習得している
「.NET」で求人を検索すると、「基幹システム開発のテスター・VB.NET使える方」や「VB.NET開発エンジニア募集」など、「VB.NET」はよく見られる言語です。
VBとは、Visual Basic言語のことであり、.NET Frameworkの環境下で使用する場合に、VB.NETと言います。スマホ向けのアプリやゲーム開発で使われますが、文法がシンプルなため高度な技術を要する分野では使われません。
C#.NETやASP.NETなど、VB.NET以外の言語を習得している場合、高機能な開発に関われるため、総じて年収も高くなるでしょう。
自治体系・金融系のシステム開発に携わっている
市町村や区などの行政機関の自治体系システムや、銀行・証券会社・保険会社などの金融系のシステム開発に関わった.NETエンジニアの場合、年収が高めになるでしょう。
金融関連の会社は、コンピュータ装置産業と言われるほどIT業界への依存度は高いため、高品質なシステムが構築を求められます。自治体系・金融系のシステム開発に関わった経験があれば、腕は確かだと相手に認識されるでしょう。
.NETエンジニアの年収がアップする!転職前に身に付けたいスキル・経験5つ
次は、.NETエンジニアの年収をアップするために、転職前に身に付けたいスキル・経験5つについて紹介していきます。
.NETエンジニアの年収をアップするために、転職前に身に付けたいスキルや経験は、C#の高い知識・WEBアプリ開発の経験・サーバーサイドプログラムに関する知識・ストアドプロシージャに関するスキル・サードパーティ製開発ツールに関するスキル、などがあります。
C#の高い知識
マイクロソフトによって開発されたプログラミング言語の一つであるC#は、.NET Framework上での使用を想定した言語です。VB.NETのように、C#も.NET Frameworkの環境下で使用する場合、C#.NETと言います。
求人を見ると「C#.NETの開発経験2年以上」「VB6からC#.NETへの移行作業」など、C#の高い知識を求められることがあり、C#の知識を持っていると給与が高い傾向にあります。
VB.NETとC#.NETとでは、C#.NETの習得する難易度が高い特徴があるため、C#の知識を持っていると、価値ある存在としてアピールできるでしょう。
WEBアプリ開発の経験
.NETエンジニアの仕事として、WEBアプリ開発がメインになってくることは多いため、WEBアプリ開発の経験を問われるでしょう。
WEBアプリ開発では、PHPやRuby、Python、Javaなどを使うことが多い傾向にありますが、社内の業務システムがVB.NETの場合、Visual Basicを使用することがあります。
サーバーサイドプログラムに関する知識
サーバーサイドプログラムとは、サーバ側で動いているプログラムのことです。Webシステムの開発では、.NETで組み込めるのはサーバー側の処理のみであり、.NETエンジニアは、サーバーサイドプログラムを組みます。
.NETは、特定の言語に限定されないため、PHP・Ruby・Python・Javaなど、サーバーサイドプログラムに関する知識を持っておくと、システムに応じて最適な言語を選択できるため、仕事の幅が広がるでしょう。
サードパーティ製開発ツールに関するスキル
.NETはアプリケーションの作成に強みを持っています。帳票の画面フォーマットなど、比較的スタンダードなものが提供されていますが、クライアントによってはレイアウトなどで、シンプルなものよりデザイン性を求めるケースがあります。
ここで活躍するのが、「Spread」や「ActiveReports」、「PlusPak」などのサードパーティ製開発ツールです。クライアントの希望によっては、こうしたツールを併用して開発することもあるため、経験しておくと転職での評価が上がるでしょう。
ストアドプロシージャに関するスキル
ストアドプロシージャとは、特定条件でのデータ抽出や処理についてなど、データべースに対する、複数の命令をまとめたものを言います。
.NETエンジニアの仕事でも、アプリ開発でコードを記述する際に、ストアドプロシージャを呼び出すことがあるため、ストアドプロシージャ自体の知識も必要です。
ストアドプロシージャは幅広い業務システムで使用されているため、この知識を持っていると、転職で年収アップが期待できるでしょう。
.NETエンジニア注目!年収を上げるために取得しておきたい資格3つ
最後に、.NETエンジニアの年収を上げるために取得しておきたい資格3つについて紹介します。資格の取得は自分のスキルを客観的に証明できる財産です。年収を意識した転職を成功させるには、積極的に資格取得を目指すべきでしょう。
.NETエンジニアの年収を上げるために取得しておきたい資格には、マイクロソフト認定ソリューションエキスパート(MCSE)・マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー(MCSD)・LPIC(Linux技術者認定試験)、があります。
マイクロソフト認定ソリューションエキスパート(MCSE)
.NETエンジニアの年収を上げるために取得として、マイクロソフト認定ソリューションエキスパート(MCSE)があります。下位資格であるマイクロソフト認定ソリューションアソシエイト(MCSA)を取得していないと認定されないので、先にこちらを取得しておきましょう。
MCSEは、データセンターで効率よく運用するために必要なスキルで、例えば、システムの管理や分析、仮想化やストレージ、ネットワークの専門知識を持っていることを証明する資格です。
.NETは、WindowsOSとの相性が良い.NET環境下で、業務システムの機能追加や保守案件での需要も高いため、MCSE資格は役立つでしょう。
マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー(MCSD)
マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー(MCSD)は、マイクロソフトのテクニカル認証の中で、ソフトウェア開発を担う層に関係がある資格です。
WEB開発やデータの管理に向いているXML言語、マイクロソフトが開発したデータベースMicrosoft SQL Serverなどに関連した試験科目があり、マイクロソフト社製品を利用した開発や運用保守に対して、高度な知識を証明できます。
LPIC(Linux技術者認定試験)
LPIC(Linux技術者認定試験)は、取得することでLinuxの開発資格として、ネットワーク運用や管理ができるという証明になります。
.NETは、以前の使用OSはWindowsでしたが、近年Linuxなど、別のOSにも対応してきています。各種サーバーをはじめ、IT製品でもLinuxをOSとして使用しているものがあるため、.NETエンジニアの仕事でも、Linuxをベースとしたものがあれば知識を求められるでしょう。
.NETエンジニアに転職して年収の大幅アップを目指そう
.NETエンジニアの年収をさらにアップさせるにはどうしたら良いか、.NETエンジニアとして年収を上げるために取得しておきたい資格についてなど紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
.NET環境で開発がある限り、.NETエンジニアの需要はあります。同じフレームワークであるJavaとのメリット・デメリットや使用するOSの領域も分れているため、どちらかが衰退することはないでしょう。
MCSEやMCSD、LPICなど、必要な資格を取得して、年収の大幅アップを目指しましょう。
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