Javaのvarとは?型推論で右辺の内容から型が自動的に決まる・varはローカル変数にしか使えない

- システム
エンジニア - Javaのvarとはどのような機能なのでしょうか。
- プロジェクト
マネージャー - Java 10からローカル変数の宣言で使用できるようになった「型推論」と言われる機能です。
Javaのvarとは?
Java 10からローカル変数の宣言で「var」を使用できるようになりました。これは「型推論」と言われる機能です。他の言語で多く採用されていますが、Javaでもようやく使えるようになったのです。
varにより型推論を使うことでプログラミングの負担が軽減され、作業効率を高めることができます。この記事ではJavaのvarを詳しく解説するので是非ご覧ください。
型推論とは?
型推論とはどういう意味なのでしょうか。読んだ通りで、型を推論するという意味です。変数を宣言する時にvarを使うと、Javaコンパイラが型を推測して自動的に決めてくれるのです。例えば、以下のようなローカル変数があるとします。
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int value = 123;
String str = "あいうえお";
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varの型推論を利用すると、以下のように記述することができます。
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var value = 123;
var str = "あいうえお";
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型推論で右辺の内容から型が自動的に決まる
varを使うと、上の例のようにどのような型の変数宣言でもvarで統一することができます。宣言の右辺の内容から型を推測してくれるのです。var value = 123;であれば右辺が数値なのでvalueはint型になり、var str = “あいうえお”;であれば右辺が文字列なのでstrはString型になります。
なお数値型でintでなくlong、float、doubleにしたい場合は、以下のように末尾でそれを明確にする必要があります。
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var long_val = 123L;
var float_val = 123f;
var double_val = 123d;
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varはローカル変数にしか使えない
Javaのvarはメソッド内のローカル変数にしか使えません。以下のようにクラスのメンバ変数や、メソッドのパラメータの型には使用できないのです。
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class TestClass {
var value; // エラー
public void method(var val) { // エラー
var str = "テスト"; // これはOK
}
}
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varは動的型付けではない
なおJavaのvarが提供する機能は型推論であって、動的型付けではありません。動的型付けとはプログラムの時点では変数の型を決めず、実行時に自由に変数の型を変えられる機能です。
しかしvarは型の記述を省略できるだけで、プログラムの時点で型が決まります。これを静的型付けと言います。
そのため、varで変数を宣言する時は型が静的に決まる必要があるため、右辺の初期値が必須になります。以下の場合はval2はエラーになります。その直後に数値を代入していても不可です。
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int val1; // これはエラーにならない
var val2; // これはエラーになる
val2 = 100; // 直後に初期化してもだめ
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varを使うメリット
Javaのvarを使うメリットは何でしょうか。まず、プログラミングの負担が減ることです。以下のように長いクラス名の宣言がコンパクトになります。記述がくどくなくなるのでソースコードの可読性も高まります。
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StringBuilder sb1 = new StringBuilder("あいうえお");
var sb2 = new StringBuilder("あいうえお"); // コード量が短くなる
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varを使うデメリット
では変数の宣言全てをvarにした方が良いのでしょうか。実はそうでもありません。以下のような戻り値の型がわかりにくいケースはvarを使わず、型を明示した方が良いでしょう。
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import java.io.File;
import java.util.Date;
public class MainClass {
public static void main(String[] args) {
var time = new Date().getTime(); // int型ではなくlong型を返す
var path = new File("c:\\test.txt").getAbsolutePath(); // Path型ではなくString型を返す
}
}
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無名クラスとvar
Javaには無名クラス(又は匿名クラス)という機能があります。以下のようにメソッドの中で一時的に使用するだけのクラスが必要な場合、「親クラス名() { … }」で宣言することが出来ます。
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public class MainClass {
public static void main(String[] args) {
Object human = new Object() {
String name = "山田太郎";
int age = 18;
};
System.out.println("名前 " + human.name + " 年齢 " + human.age);
}
}
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varを使えば無名クラスがとても便利になる
上のJavaサンプルを実行しようとすると、System.out.println(~);の行がエラーになります。Object型の子クラスとして無名クラスを定義していますが、Object型にはnameやageといったメンバが無いためです。
ところが、以下のようにvarを使えば型推論によりこれがエラーにならず実行できます。varと組み合わせることで無名クラスがより便利に使えます。
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public class MainClass {
public static void main(String[] args) {
var human = new Object() { // varで宣言する
String name = "山田太郎";
int age = 18;
};
System.out.println("名前 " + human.name + " 年齢 " + human.age);
}
}
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varの無名クラスの制約
なお上のhumanにObject型のインスタンスを再代入しようとすると、型が違うというエラーになります。humanに代入された無名クラスは型推論された何かであって、Objectクラスのサブクラスではないという扱いになります。
無名クラスの変数に再代入する必要性はないと思われるので、問題はないでしょう。
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var human = new Object() { // varで宣言する
String name = "山田太郎";
int age = 18;
};
System.out.println("名前 " + human.name + " 年齢 " + human.age);
human = new Object(); // エラーになる
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varは予約語ではない
なお誤解されやすいのですが、Java 10で導入されたvarは予約語ではなく「reserved type name(予約された型名)」です。よってプログラムの中で変数名やメソッド名に使うことが出来ます。
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int var = 1;
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はエラーにならず、
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var var = 2;
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もエラーになりません。メソッド名にも使えます。
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public void var() {
}
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varはクラス名には使えない
ただしvarは予約された型名であるため、クラス名には使用できません。以下はエラーになります。そのためJava9以前のソースコードでvarというクラスがあったら使用できなくなります。ただクラス名にvarとつけることはまずないでしょう。
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class var { // エラーになる
}
class Var { // これはOK
}
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Javaのクラス名は先頭は大文字にするのが普通なので、あるとしたらVarです。それはエラーにならないので実質的には問題は生じないでしょう。
- システム
エンジニア - Javaのvarのメリットやデメリットなどが理解できました。
- プロジェクト
マネージャー - プログラミングの効率をアップのためにもvarを使用してみましょう。
Javaのvarを活用して生産性を高めよう
Javaのvarについて解説しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。varを使うことでローカル変数の型について冗長な記述をしなくて済むため、プログラミングの効率がアップすることは間違いありません。
また無名クラスとvarを組み合わせれば、Javaにそんなテクニックがあったのかと驚かれることは間違いありません。是非varを活用して生産性を高めて、他と差を付けましょう。
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