OracleDatabaseとは?無料で導入する方法から、表領域の作成やユーザの作成方法を紹介

Oracle Database入門
今回は、Oracle Database入門編です。
Oracle Databaseの導入方法から、表領域の作成やユーザの作成方法を説明します。
また、テーブルの作成方法とデータの登録方法についても説明します。
Oracle Database入門に興味のある方はぜひご覧ください。
Oracle Database Express Editionの導入
まず、入門編として、Oracle Databaseの環境を構築します。
以下サイトより、Oracle Database Express Edition(XE)をダウンロード、インストールしてください。
Oracle Database Express Editionは無料で利用できます。
https://www.oracle.com/jp/database/technologies/appdev/xe.html
ダウンロードするには、Oracleアカウントが必要です。
Oracleアカウントを持っていなければ作成してください。
アカウントも無料で作成できます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍しインストールしてください。
インストールが完了すると、インストーラの画面にOracle Database接続情報が表示されます。
インストール完了後、コマンドプロンプトからsqlplusで接続してみます。
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> sqlplus sys/パスワード as sysdba
SQL*Plus: Release 18.0.0.0.0 - Production on 土 7月 18 12:17:56 2020
Version 18.4.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2018, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 18c Express Edition Release 18.0.0.0.0 - Production
Version 18.4.0.0.0
に接続されました。
SQL>
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インストール時にプラガナブル・データベースが作成されていますので、接続を変更します。
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SQL> alter session set container = XEPDB1;
セッションが変更されました。
SQL>
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無料で導入できますので、入門編として勉強するには最適です。
表領域の作成
入門編として、表領域を作成します。
Oracleはテーブルにデータを格納します。
テーブルを格納する場所が表領域(TABLESPACE)です。
表領域は以下のように、CREATE TABLESPACEで作成します。
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CREATE TABLESPACE TESTSPACE
DATAFILE 'C:\app\user\product\18.0.0\oradata\XE\TEST.dbf' SIZE 100M
SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
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実行結果は以下のようになります。
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SQL> CREATE TABLESPACE TESTSPACE
2 DATAFILE 'C:\app\user\product\18.0.0\oradata\XE\TEST.dbf' SIZE 100M
3 SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
表領域が作成されました。
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作成した表領域のファイルは、エクスプローラで確認できます。
次に、一時表領域(TEMPORARY TABLESPACE)を作成します。
SELECT文などでデータ抽出後にソートを指定した場合、抽出されたデータが大量だと、メモリ上ではまかないきれなくなります。
この時に使用するのが一時表領域で、ソートのためにある領域です。
デフォルトでは、TEMPという単一の一時表領域が作成されます。
追加の一時表領域は、CREATE TEMPORARY TABLESPACE文で作成します。
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CREATE TEMPORARY TABLESPACE TESTTEMP
TEMPFILE 'C:\app\user\product\18.0.0\oradata\XE\TESTTEMP.dbf' SIZE 100M
AUTOEXTEND ON;
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実行結果は以下のようになります。
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SQL> CREATE TEMPORARY TABLESPACE TESTTEMP
2 TEMPFILE 'C:\app\user\product\18.0.0\oradata\XE\TESTTEMP.dbf' SIZE 100M
3 AUTOEXTEND ON;
表領域が作成されました。
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エクスプローラで’C:\app\user\product\18.0.0\oradata\XE’を開くと、TEST.dbf、TESTTEMP.dbfが作成できていることが分かります。
ユーザの作成
入門編として、ユーザを作成してみます。
CREATE USER文でユーザを作成します。
identified byの後にはパスワードを指定します。
任意のパスワードを指定してください。
表領域と一時表領域は、先ほど作成した領域を指定します。
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CREATE USER testuser
identified by testuserpw
default tablespace TESTSPACE
temporary tablespace TESTTEMP;
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実行結果は以下のようになります。
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SQL> CREATE USER testuser
2 identified by testuserpw
3 default tablespace TESTSPACE
4 temporary tablespace TESTTEMP;
ユーザーが作成されました。
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次に、作成したユーザに権限を付与します。
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alter session set container = XEPDB1;
grant connect to testuser;
grant resource to testuser;
grant dba to testuser;
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実行結果は以下のようになります。
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SQL> alter session set container = XEPDB1;
セッションが変更されました。
SQL> grant connect to testuser;
権限付与が成功しました。
SQL> grant resource to testuser;
権限付与が成功しました。
SQL> grant dba to testuser;
権限付与が成功しました。
SQL>
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接続を切断し、作成したユーザで接続します。
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SQL> quit
Oracle Database 18c Express Edition Release 18.0.0.0.0 - Production
Version 18.4.0.0.0との接続が切断されました。
>sqlplus testuser/testuserpw@//localhost:1521/XEPDB1
SQL*Plus: Release 18.0.0.0.0 - Production on 土 7月 18 13:46:49 2020
Version 18.4.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2018, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 18c Express Edition Release 18.0.0.0.0 - Production
Version 18.4.0.0.0
に接続されました。
SQL>
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テーブルの作成
ユーザが作成できたので、次にテーブルを作成します。
これも入門編のレベルです。
CREATE TABLE文でテーブルを作成します。
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CREATE TABLE table01
(
id number,
name varchar(50),
age number,
primary key( id )
);
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実行結果は以下のようになります。
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SQL> CREATE TABLE table01
2 (
3 id number,
4 name varchar(50),
5 age number,
6 primary key( id )
7 );
表が作成されました。
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このようにしてテーブルを作成します。
テーブル操作
作成したテーブルに対して、テーブル操作を行ってみます。
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SQL> insert into table01 (id, name, age) values (1, 'taro', 30);
1行が作成されました。
SQL> select * from table01;
ID
----------
NAME
--------------------------------------------------------------------------------
AGE
----------
1
taro
30
SQL>
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insertしたデータがテーブルに格納されていることが分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Oracle Databaseの入門編として、導入方法から表領域の作成やユーザの作成方法を説明しました。
また、テーブルの作成方法とデータの登録方法についても説明しました。
ここで紹介したのはあくまでも入門レベルです。
Express Editionは無料で利用できますので、入門者には最適です。
ぜひご自身でSQL文を書いて、理解を深めてください。
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