ネットワークは稀に通信障害を起こすことがあり、通信障害が社内の業務や顧客へのサービスに影響を与えてしまいます。
ネットワークを管理するエンジニアは、そのような通信障害に備えて対策を講じておかなければなりません。
ここでは、通信障害への備えとしてルーターを冗長化することのメリットと、その構成について紹介していきます。
目次
ルーターの冗長化のメリット
使用しているルーターが1台のみの場合、そのルーターに障害が発生すると通信ができなくなります。
復旧に時間がかかれば、その間に社内業務や顧客サービスに悪影響が生じてしまい、状況次第では大きな損失になることもあります。
そのような事態は、ルーターを複数使用することで回避可能です。
障害が発生したルーターが復旧するまで、別のルーターを使用すれば普段通りに通信できるでしょう。
また、ネットワーク障害発生時にルーターを切り替える方法は手動と自動の2通りがあります。
手動の場合は切り替え作業中の通信ができませんが、自動の場合は通信できない時間は数秒程度です。
自動で切り替えを行えば社内業務も通常通り進められて、顧客も何事もなかったかのようにサービスを利用できるでしょう。
ネットワークの冗長化は構成するルーターの数が増えるため、費用は高くつきますがその分ネットワーク障害に強くなるのが大きなメリットです。
おすすめのルーターの構成
ルーターの冗長化を行う際には、複数のルーターを設置してそれぞれ別々のWAN回線に繋げる方法がおすすめです。
普段通信に使用している方のルーターや回線に障害が発生した場合に、バックアップ回線の方に切り替えます。
バックアップ回線はルーターもWAN回線も別であるため、障害の原因がどちらか一方にある場合でも、バックアップ回線の方で正常に通信できます。
ルーターも回線も複数用意することで費用がかさみますが、通信障害への備えを強固にしたい場合には、この構成を採るといいでしょう。
また、費用を抑えたい場合には、ルーターは1つでWAN回線だけ複数にする構成がおすすめです。
ルーターの障害には弱いですが、WAN回線に障害が発生しても別の回線で通信を続けられます。
ルーターの冗長化で通信障害時の損害を回避できる
ルーターを冗長化すると費用が多くかかります。
しかし、バックアップ用の回線を構成することができるため、通信が止まることで発生する損害を回避可能です。
費用面の問題でルーターの冗長化が難しいのであれば、WAN回線だけでも複数利用できるようにしておくといいでしょう。
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