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Google Cloud Platformとは?
Google Cloud PlatformはGoogleが提供しているパブリッククラウドサービス、GCPと略されることが多いです。
単体のサービスではなく、複数のパブリッククラウドサービス群をまとめて指します。
GCPのサービスの中で、早くからサービスを開始したのはGoogle App Engineで、2008年4月から提供を開始しました。
Google App Engineはウェブアプリケーションの開発やバージョン管理を行うためのサービスです。
2010年5月にはGoogle Cloud Storageのサービスを、さらに2013年12月にはGoogle Compute Engineのサービスを開始しました。
現在では20種類以上ものサービスを提供しています。
クラウドインフラサービスは、GCPの他にAmazonが提供するAWSや、IBM Cloud、Alibaba Cloudなどが有名です。
その中でGCPのグローバルシェアは約15パーセントを占めます。
GCPはソニーやメルカリ、キユーピー、全日本空輸など国内の有名企業で導入事例が多いです。
Google Cloud Platformでできること
Google Cloud Platformを利用することで、コンピューティングやAI学習、機械学習、データ分析、IoT、API管理、データベース、デベロッパーツール、管理ツール、メディア、ネットワーキング、セキュリティ、ストレージ、データ移行などさまざまなことができます。
Google Cloud Platformの代表的なサービス3つ
Google Cloud Platformではさまざまなサービスが提供されているため、どのようなサービスを利用すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
ここではGoogle Cloud Platformの代表的なサービス3つをご紹介します。
1:Google App Engine
Google App EngineはGoogleのインフラ上でアプリケーション開発や実行、バージョン管理を行うためのサービスで、Google Cloud Platformの中でも早い段階から開始されたサービスです。
PHPやPython、Java、Goなどの言語に対応しています。
2:BigQuery
BigQueryはビッグデータを高速に解析できるプラットフォームです。
もともとはGoogle社内で利用していた大規模クエリ実行プログラムを、外部ユーザーが利用できるようにしたものです。
誰でも簡単に、規模の大きなデータ解析が高速処理できるようになります。
3:Cloud Machine Learning Engine
Cloud Machine Learning EngineはTensorFlowの実行環境を提供するサービスで、機械学習モデルを簡単に構築できます。
もともとはGoogle社内で利用していた機械学習のクラウド環境を、外部ユーザーが利用できるようにしたものです。
Google Cloud Platformのメリット5つ
Google Cloud Platformの導入を検討している方の中には、具体的にどのようなメリットがあるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
ここではGoogle Cloud Platformを利用するメリット5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:ネットワークが速く安定している
Google Cloud Platformはデータセンターで独自開発のネットワーク機器を使用していることから、ネットワークが高速です。
さらに同一のグローバルIPアドレスであればマルチ拠点でアクセスすることも可能となっており、ネットワークのスピードが速く安定している点はメリットだと言えるでしょう。
2:急増したアクセスの負荷に耐えられる
Google Cloud Platformはトラフィックにすみやかに対応できる仕組みになっていることから、急にトラフィックが増加したとしてもアクセス増加の負荷に耐えることが可能です。
そのため、安定したインフラ環境を利用することができます。
3:運用にかかるコストが低い
Google Cloud Platformは従量課金制の料金設定になっているため、使った分だけ秒単位での料金が請求されます。
また、長期間利用することで自動的に割引が適用されるなどのサービスもあることから、運用にかかるコストを抑えることができます。
月額固定などと違って使わない分は請求もされないことから、スモールスタートにもおすすめです。
4:AI分野のサービスも充実している
Google Cloud Platformでは機械学習などのAI分野のサービスも提供しており、機械学習用のオープンソースライブラリであるTensorFlowや、ビッグデータ解析サービスであるBigQueryなどが活用できます。
そのため、Google Cloud Platformを利用することでGoogleの最先端技術を使ったデータ解析も実現できます。
5:セキュリティが高く保たれている
Google Cloud Platformはセキュリティも高く、第三者認証の「FIPS 140-2」を取得しています。
そのため、データの送受信や保管などを高度なセキュリティで行ってくれることから、自社でデータ管理などを行うよりも高いセキュリティを保てるでしょう。
Google Cloud Platformのデメリット
ここまでご紹介したとおりGoogle Cloud Platformにはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
そのため、Google Cloud Platformの利用を検討する場合はメリットだけでなくデメリットについても把握しておくことが大切です。
ここではGoogle Cloud Platformのデメリットをご紹介します。
英語の知識が必要
さまざまなサービスが利用できるGoogle Cloud Platformですが、日本語対応はあまり進んでいません。
ある程度の英語力が無ければ、Google Cloud Platformのドキュメントを理解することは難しいでしょう。
そのため、英語が苦手な人はGoogle Cloud Platformを活用するのは難しいと言えます。
AWSとの違い
Google Cloud Platformと同様に、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスであるAWSは非常に有名です。
それではAWSとGoogle Cloud Platformではどのような違いがあるのでしょうか。
ここではAWSのメリット、デメリットについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
AWSのメリット
AWSは175を超える膨大な数のサービスを提供しており、ユーザーの目的に合わせてさまざまなサービスを組み合わせて利用することができます。
また、RDBMSライセンスとしてはOracleのサポートもあります。
そのため、Google Cloud Platformよりも豊富なサービスを利用して柔軟に活用したいということであれば、AWSを利用すると良いでしょう。
AWSのデメリット
AWSはサービスの数が多すぎるため、企業によっては活用するのが難しいケースがあります。
また、コンピューティングの起動速度はGoogle Cloud Platformが約40秒以内であるのに対して、AWSは約1分かかります。
そのため、起動の速さやビッグデータ解析、機械学習関連のサービスを重視したいという場合は、AWSよりもGoogle Cloud Platformを利用するのがおすすめです。
Google Cloud Platformについての理解を深めよう
GCPを利用すれば、アプリ開発もデータウェアハウジングも効率アップが図れます。
エンジニアとして活躍するには、GCPを扱える程度のスキルが求められることが多いため、ぜひ扱えるようになっておきましょう。
転職の際にも有利に働くかもしれません。
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