ネットワークの構築や運用の際は、何らかのトラブルが発生する場合があります。
そんなときには、解決策を見つけ出しトラブル拡大を防止しなければなりません。
ここでは、ネットワークのトラブルシューティングについて見ていきましょう。
目次
ネットワークのトラブルシューティング三原則
ネットワークのトラブルシューティングでは、まず状況を把握し原因を切り分け、その仮説を立てます。
次に仮設に対して対処と検証を行い、再発防止策を実行するというのが基本的な流れです。
そして、この流れの中で守らなければならない三原則をご紹介します。
1.ひとつひとつ結果で確認
トラブルの原因が複数ある場合、まとめて確認すると原因を特定できないことが多いです。
何度もやり直すことになり、かえって時間がかかってしまいます。
一見時間がかかるように思えても、ひとつひとつの結果を見て確認することが大切です。
2.近くから遠くへ
原因分析の基本は、正常と確認できた範囲を広げていくことです。
そうすることで、どこまでなら正常でどこからがおかしいのかはっきりしやすいです。
例えば、最初にパソコンの設定を確認し、次にHABを確認、その次はルータという順番で確認してみると良いでしょう。
3.下から上へ
原因分析の際、最初に基盤となるハードウェアから調べましょう。
次に中位層であるネットワーク、最後に上位層である個別のサービスという順番で確認します。
ネットワークトラブルの対処事例
パソコンやネットワークに関するトラブルとその対処事例をご紹介します。
特定のパソコンがネットに繋がらない
まずパソコンを調べてみたら、IPアドレスが割り振られていないことが判明しました。
パソコンそのものには、特に異常な点は見当たりません。
調べる範囲をルータまで広げると、DHCPで既に最大数までIPアドレスが割り振られていました。
このままでは、ネットに接続するパソコンの台数を増やせないため、ルータのDHCPの数を増やします。
そして、繋がらなかったパソコンにIPアドレスを割り振り、無事繋がるようになりました。
社内の全てのパソコンがWi-Fiに繋がらない
まず、Wi-FiがOFFになっていないかどうか見て、パソコンには原因がないことを確認します。
次に有線LANで接続してみたら繋がりました。
このことからWi-Fiアクセスポイントの故障が想定されます。
今回の事例では無線機器の交換はせず、有線で接続し直し対処しました。
必要に応じて、無線機器を買い換えると良いでしょう。
1つずつ・遠くへ・上層へ範囲を広げながら確認する
ネットワークのトラブルが起きた際は、三原則を守ってトラブルシューティングを行うと早期解決に繋がります。
最初に近くのハードウェアを調べ、少しずつ遠くのハードウェアというように、ネットワークへの範囲を広げて1つずつ確認していきましょう。
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