Linuxには様々なディストリビューションがありますが、ここではLinux史上最古のディストリビューションとしてしられるSlackwareについて説明します。
独自の魅力があるディストリビューションなので、興味のある方はぜひ目を通してください。
目次
カスタマイズ性に優れたSlackware
Slackwareは1992年から提供されている、歴史の長いディストリビューションです。
多くのアプリケーションに対応しているなどの特徴がありますが、最大の特徴は「シンプルさ」です。
パッケージの内容からしてシンプルで、インストール時に実行するスクリプト、ソースコード、解説ファイルしかありません。
パッケージ管理システムがないため、初心者が使いこなすのは難しいでしょう。
しかしSlackwareを使っているだけで「スクリプトを読む」「パッケージを1から作成する」「プレーンなカーネルを自力でコンパイルする」などのスキルが身につきます。
また、シンプルであるが故にカスタマイズ性は非常に高く、熟練すれば自分の好きな環境を構築することができます。
後述する特徴も相まって、サーバーエンジニアが使う利点が多いディストリビューションです。
一時期よりも多少ユーザーフレンドリーになっているので、過去に挫折してしまった人も再挑戦してみてはいかがでしょうか。
Slackwareはサーバー用に向いている
Slackwareには以下の特徴があり、サーバー用に使うメリットがあります。
安定性や信頼性が高い
Slackwareは20年にわたって「最も堅牢なディストリビューション」という評判を勝ち取っています。
Slackwareはリリース前に入念なチェックが行われ、万全だと判断されて初めてリリースが行われます。
そのためセキュリティホールや不具合が少ないのが大きな特徴です。
安定性はサーバーを扱う上で非常に重要度が高いため、この点だけでも検討するに値するでしょう。
立地の良さ
多くのレンタルオフィスは駅の近くなどに存在します。
通うのに便利ですし、お客様に足を運んでいただくときも便利です。
サーバーOSとしての適性がある
上記の安定性や信頼性の高さに加えて、Slackwareは「規格の準拠」に注力しているという特徴があります。
例えば標準的なサーバー(Samba、Apache等)であれば、ドキュメント通りに動きます。
問題が発生する可能性が少ないので、サーバー用のOSにピッタリです。
難しいが利点の多いSlackware
Slackwareは使いこなすだけでスキルアップを図れますし、カスタマイズ性や安定性、信頼性の高さからサーバーに使うにはメリットの1つです。
本腰を入れて勉強してみると、サーバーエンジニアとしてのキャリアが広がるでしょう。
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