情報セキュリティの基礎知識5つ|情報セキュリティを構成する要素7選なども紹介

情報セキュリティとは
情報セキュリティとは、個人や企業などの団体を含め、情報を保持するものが、外部に流出しないため情報の安全性を守るために設定する対策のことです。最近ではキャッシュレスが加速する中、システムやサーバーにおける情報保護の安全性が注目を集めています。ネット上で横行するサイバー攻撃やネット詐欺などから身を守るためにも、しっかりとしたセキュリティ対策が重要です。
なぜ情報セキュリティ対策が必要?
情報セキュリティ対策は、個人や企業が保有する情報が外部に流出すると、情報を不正利用されるなどの危険性があるため、情報を保護する観点から重要視されています。情報にもさまざまなものがあり、プライベートに関わる個人情報や金銭に関わる機密情報などが挙げられます。情報を保護する観点では、情報セキュリティ対策の強化はもちろんのこと、ユーザーの情報に対する意識も合わせて高める必要があります。
高度情報社会
現代の社会環境は、インターネットの急速な普及により、日本をはじめ、世界中のどこからでもネット上で取引を行うことができる高度情報社会へと突入しました。最近では世界各国でキャッシュレス化が促進され、オンライン上やアプリなどを通じて決済することが多い傾向にあります。支払に関する情報は機密性も高く、漏洩した場合のリスクは極めて高い情報です。
企業・組織
企業や組織が保有する情報には、経営に関する情報から、プロダクトなどのビジネスに関する機密情報、また顧客に関する個人情報などがあるため、しっかりとした情報のセキュリティ対策が必要になります。経営に関する情報は、外部に情報が流出することで、株価や取引にも大きな影響を与えます。また個人情報については、企業として情報の守秘義務があり、情報の信頼性は企業や組織の信用につながる重要な要素となります。
個人
個人における情報セキュリティの強化は、主にパソコンや携帯電話など、個人が保有するデバイスでの情報管理を意味します。最近ではフィッシングメールなど、ユーザーにメール等でリンク先にアクセスを促し、アクセスすることで情報を抜き取るなどの詐欺が増えています。個人で使用するツールの情報セキュリティを強化し、自分自身で個人情報を保護することはとても重要です。
情報セキュリティの基礎知識5つ
情報セキュリティ強化には、ソフトやサーバーの脆弱性、外部からのウイルスや不正アクセスなど、それぞれの問題への対策をする必要があります。どんな課題や問題があるかを理解し、基本的な情報セキュリティについての知識を身につけることはとても重要です。個人で管理するデバイスは、自己責任で情報を守る必要があるため、対策の基礎知識を理解し、トラブルに巻き込まれないような予防策をしっかりたてましょう。
基礎知識1:脆弱性対策
脆弱性対策とは、パソコンのシステムに何らかの欠陥が発生し、欠陥から外部の侵入などを防ぐために行う対策のことです。脆弱性と呼ばれる問題は、ソフトのバグだけでなく、サーバーや情報の管理状態の問題が原因で発生する場合があります。ソフトウェアを開発する時点で、予測が不十分なため不具合が発生することもあります。これまで脆弱性対策がされておらず、個人情報やカード情報が漏洩したトラブルは多々あります。
基礎知識2:ウイルス感染対策
ウイルス感染とは、ソフトウェアなどを通じて外部から情報を抜き取られたりするトラブルの総称です。ウイルス感染対策に有効なのは、ウイルス対策専用のソフトウェアを利用することです。ウイルス感染は比較的多くの事例があり、万が一ウイルス感染した場合はセキュリティソフトを最新版に更新する必要があります。また外部からの侵入を防ぐためネットワークを遮断し、システムを初期化することで戻すことも可能です。
基礎知識3:不正アクセス対策
不正アクセス対策は、パソコンや携帯電話内からメールやアプリを通じて外部からの侵入を防止する対策の1つです。不正アクセスの被害は年々増加しており、カード情報などが抜きとられる金銭被害も多いのが特徴です。不正アクセス対策には、セキュリティソフトを導入することと、不要なメールを開封しない、不用意にアプリをダウンロードしないことが大切です。不正アクセスにはさまざまな手法があるため、十分注意しましょう。
基礎知識4:初期設定の見直し
情報セキュリティ対策をしっかり行うためには、初期設定を再度見直すことも重要な項目の1つです。初期設定の中には、個人情報を保護するプライバシー設定などがあります。初期設定でプライバシー設定をしっかり行えば、アプリなどからの不正アクセスの予防にも役に立ちます。
基礎知識5:脅威の手口を知る
インターネットやソフトウェアを通して個人情報や金銭を奪いとられる脅威は、数多く報告されています。問題の多くは、クレジットカードの番号や情報を第三者に盗まれ、不正利用されるというケースです。たとえば、アプリやフィッシングメールのアクセスなどを通して情報を抜き取られる場合があります。情報セキュリティ対策を行うことも重要ですが、まずは脅威の手口を知り、自ら未然にトラブルを防ぐことも重要です。
情報セキュリティに関連する5つの用語
情報セキュリティに関連する知識を高めるためには、よく使用されている専門用語の意味を把握しておくといいでしょう。専門用語の半数以上は英語の意味を持つ用語で、英語の意味を理解していれば簡単に理解することが可能です。それでは情報セキュリティ用語の中でもよく使われる5つの用語についてくわしくご紹介しましょう。
用語1:リスク
情報セキュリティに関する用語の1つ「リスク」は、英語でriskと記し、損害やトラブルが発生する可能性を意味する言葉です。たとえば、大きなネットワークサイトではないサイトで電子決済を行う場合、セキュリティ対策が不十分なため、情報を漏洩する可能性があります。この状況はリスクが高い状況であり、リスクを軽減するために防止策を考える必要があるといえるでしょう。
用語2:脆弱性
情報セキュリティ用語の中でも頻繁に使用されるのが脆弱性という言葉で、ソフトやシステムに欠陥があり、想定外のエラーにより損害が生じることを意味します。システム上の脆弱性はほとんどの場合発生する問題で、その都度アップデートをすることでセキュリティ強化を図っています。アップデートせずにそのまま放置しておくと、欠陥部分からウイルス感染し、トラブルに発展する可能性も高いといえるでしょう。
用語3:脅威
情報セキュリティ用語で使用する脅威とは、さまざまな要因がもとで発生するトラブルや損害を意味します。脅威の例としては、マルウェアやウイルス感染など、ソフトやデバイスに外部からの侵入があり、情報を勝手に操作され抜き取られる被害などが挙げられます。またフィッシングメールによる情報の詐取やクレジットカード情報への不正アクセスなども、情報セキュリティにとっての脅威の事例といえるでしょう。
用語4:インシデント
情報セキュリティ用語であるインシデントは、英語でIncidentと記し、出来事や事例などを表します。この用語は、セキュリティインシデントという言葉でよく使用され、情報セキュリティ上の脅威となる事例を意味します。またインシデント管理という言葉は、システムが使えない状態の場合は改善策を投じて、ユーザーにとって問題のない状態にすることを意味します。
用語5:対抗策
情報セキュリティで使用される対抗策という言葉は、好ましくない出来事が起きた場合、その状態を処理するための対策を意味します。情報セキュリティにはさまざまな脅威があり、外部からの攻撃を受けることにより、システムトラブルが多数発生します。この用語はトラブルが発生した際、「問題を解決するために対抗策を急ぐ」のように使用します。
情報セキュリティを構成する要素7選
重要な情報を守るために、情報セキュリティの基礎知識を持っておくことは重要です。情報セキュリティ対策はその基礎知識を持って取り組む必要があります。以前までは情報セキュリティの対策を行うために抑えておくべき3つの基本要素がありました。しかし、今ではこれら3つの要素に、新しく4つの要素が加わっています。情報セキュリティ対策を行って、重要な情報を守るために、7つの要素を把握しておきましょう。
情報セキュリティを構成する要素1:機密性
重要な情報は、誰にでもその内容を見られたり、持ち出したりできる状態にしていてはいけません。認定していない個人や組織などに対して情報の使用や開示をしない、機密性を守る必要があります。そのためにアクセス制限をかけたり、パスワードを設定したりするのです。機密性が守られていないと、情報漏洩やデータ改ざんなどのリスクが発生します。
情報セキュリティを構成する要素2:信頼性
情報は、ソフトやアプリによって管理し、必要な処理を行います。しかし、そのソフトやアプリが正しく動作せず意図しない処理をすると、その情報の信頼性を失ってしまいます。そのため、ソフトやアプリは欠陥や不具合のないものを選び、設計や構築を行う必要があります。もし、情報の信頼性を失ってしまうと、企業イメージや信頼などを損失したり、ソフトやアプリの脆弱性を突いた攻撃をされたりするリスクが発生します。
情報セキュリティを構成する要素3:可用性
情報は、許可されている個人や組織などが必要なときにアクセスや使用ができる、可用性を維持する必要があります。そのためには、定期的にバックアップを取ったり、予備サーバーを立てたりする必要があります。もし、対策がなければ、何らかの原因でサーバーが使えなくなったときに、必要なデータを使った業務ができなくなり、企業の信頼性を落としてしまうリスクが発生します。
情報セキュリティを構成する要素4:完全性
情報は、正確で完全な状態でなければいけません。そのために暗号化をしたり、変更履歴や操作履歴などのログを残したりする対策が必要です。対策をしていないと、改ざんや削除が行われる可能性があります。ただし、完全性を維持しようとしすぎて、必要なデータにすぐアクセスできなかったり、使用できなかったりすると、業務効率を落とす原因になる可能性もあります。
情報セキュリティを構成する要素5:責任追跡性
情報は誰が、いつ、どのようにして扱ったのかなど、その一連の流れを追えるようにしておかなければいけません。そのためには、アクセスログや操作履歴、ログイン履歴などを残す必要があります。もし無対策の場合、トラブルが発生した際にその流れが把握できず、当事者を見つけられません。また、適切な再発防止対策も立てられなくなってしまいます。
情報セキュリティを構成する要素6:真正性
アクセス制限や、パスワードの設定をしても、なりすましやパスワードの流出などによって、本来はその情報を扱えない人に情報を使われてしまう可能性があります。そのため、情報を利用している人や組織が、本当に認定されているかどうかを確認する必要があります。そのためには、二段階認証や生体認証などで、本人であることを明確にする必要があります。
情報セキュリティを構成する要素7:否認防止
情報を操作、または使用された際、後にその事象を証明できるようにしなければいけません。もし証明できない場合、後になって否認されてしまう可能性があります。そのような状況を避けるためにも、責任追跡性の担保が必要で、デジタル証明や操作履歴、ログイン情報などの必要な項目をログとして記録を残し、完全性を保つことが重要です。
情報セキュリティを学ぶには?
情報セキュリティの管理やトラブル対抗策を学ぶためには、定期的に行われるセミナーや専用サイトなどで情報収集を行い、常に最新の情報を入手しておくことが大切です。新しいシステムやプログラムは日々開発されているものの、不正アクセスやトラブルは後を絶ちません。自分の個人情報を守るという意味でも、しっかりと勉強しておきましょう。
セミナー・イベントに参加する
情報セキュリティ関連のセミナーやイベントは、大人数を対象に行う無料セミナーから企業向けのセミナーまで、さまざまな種類があります。特に企業向けのセミナーは、専門性の高さによって料金も異なります。おおよそ30,000円から70,000円の間が多い傾向にあります。セミナーの中には、オンラインでつなぐクラスもあるので、自宅からでも気軽参加することができます。
情報セキュリティに関する知識を身につけよう
インターネットを利用することが当たり前になった現代において、個人情報や企業に関するデータなどの重要な情報を安全に守り続けるためには、しっかりとした情報セキュリティ対策が必要です。年々トラブルの件数は増加傾向にあり、手口も巧妙になりつつあります。企業にとってはトラブルに巻き込まれると大きな損害となるため、常に最新の情報収集に努め、会社の信頼を失わないよう知識をしっかり身につける必要があります。
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