アジャイルとスクラムって何が違うの?スクラム開発のメリット3つ解説

アジャイル開発って何?
アジャイル開発とはシステムやソフトウェア開発において、小単位での開発とテストを繰り返すことで開発を進めていくプロジェクト開発手法です。
「アジャイル」とは日本語では「素早い」といった意味で訳すことができる言葉です。従来のウォーターフォール開発などに比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル開発と呼ばれています。
アジャイル開発では全工程の計画を立てるのではなく、状況変化に対応しながら開発を進めます。
アジャイル開発とスクラム開発の違い
スクラム開発はアジャイル開発手法のひとつです。スクラム開発はアジャイル開発の中でも代表的な手法となっており、ラグビーのスクラムが名前の由来になっています。
名前のとおりスクラムを組むように、チーム一丸となってコミュニケーションを取りながら開発を進めていくという特徴があります。
そのため、さまざまな手法があるアジャイル開発の1つの種類としてスクラム開発があるということになります。
スクラム開発の特徴2つ
スクラム開発の特徴をご紹介します。アジャイル開発の中でも有名なスクラム開発ですが、具体的にはどのような特徴を持った開発手法なのでしょうか。
ここではスクラム開発の特徴2つをご紹介しますので、スクラム開発を知るうえでの参考にしてみてください。
スクラム開発の特徴1:2種類のバックログ
スクラム開発には2種類のバックログという特徴があります。バックログとは、プロジェクトに関わるチームにとっての「達成すべき目標」や「実現すべき機能」などを意味する言葉です。
言い換えれば、バックログはプロジェクトチームの作業計画であり、計画変更のキャンバスであるとも言えます。
バックログには「スプリント・バックログ」と「プロダクト・バックログ」の2種類があるため、ここではそれぞれご紹介していきます。
スプリント・バックログ
スプリント・バックログとはプロダクト・バックログのスプリント期間分を抜き出したタスクリストのことです。
「スプリント」とは1週間や2週間の時間枠のことで、プロダクト・バックログをもとにスプリント・バックログを作成します。
スプリント・バックログでは、予測通りにタスクを終わらせられるかを検討します。また、スプリント期間中はスプリント・バックログの作業を完了させるためにチームで協力します。
プロダクト・バックログ
プロダクト・バックログとは機能や改善要素などを優先順位をつけてリスト化したものです。プロダクト・バックログは一言で表すなら「プロダクトについて今後やることのリスト」です。
定期的にステークホルダー全員で共有し、プロダクトの現在の状況を把握します。また、プロダクト・バックログは「誰のために」「何のために」「それを実現するのか」といった内容を思い起こせるように共有することが重要です。
スクラム開発の特徴2:チーム主体のロール
スクラム開発にはチーム主体のロールという特徴があります。ロールとは「役割」のことです。スクラム開発ではリーダーやマネージャー主体ではなく、チーム主体となっているという特徴があります。
リーダーなどに責任を押し付けずに、チーム主体となってセルフマネジメントを行うことがスクラムでのプロジェクトチームのあり方です。そのため、スクラムではコミュニケーションが重視されます。
スクラム開発のメリット3つ
スクラム開発のメリットをご紹介します。スクラム開発は最初から厳密な計画を立てて進めていくウォーターフォールモデルの開発手法とは異なり、チームでコミュニケーションを取りながら臨機応変にプロジェクトを進めていく手法です。
それではスクラム開発には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではスクラム開発のメリット3つをご紹介しますので、参考にしてみてください。
スクラム開発のメリット1:チーム内の問題検知が早くなる
スクラム開発ではチーム内の問題検知が早くなるというメリットがあります。スクラム開発はコミュニケーションを重視する手法です。
チームで日々ミーティングを行い、その都度プロダクトにおける現在のポジションや問題点、目標などを確認し合います。そのため、チーム内での問題検知が早くなり、軌道修正もスムーズに行うことができます。
スクラム開発のメリット2:正確な作業の工数見積もり
スクラム開発では正確な作業の工数見積もりができるというメリットがあります。スクラム開発はウォーターフォールモデルと違って大まかなスケジュールで開発を進める手法ですが、スクラム開発でも工数見積もりは必要です。
また、スクラム開発では「1スプリントでどれだけの開発を行うか」によって見積もることになるため、そこを押さえれば正確な見積もりが可能になります。
スクラム開発のメリット3:生産性が高くなる
スクラム開発では生産性が高くなるというメリットがあります。スクラム開発は従来よりも短い期間でシステムやソフトウェアのコアとなる部分の開発が可能になるため、短期間で成果を上げることが可能です。
また、コミュニケーションを重視することでメンバーのスキルも把握しやすいため、生産性を高めやすいという特徴があります。
スクラム開発の流れ5つ
スクラム開発の流れをご紹介します。ここまでスクラム開発のメリットなどをご紹介してきましたが、実際にはどのような流れでスクラム開発は行われるのでしょうか。
ここではスクラム開発の流れ5つをご紹介しますので、スクラム開発を導入する際の参考にしてみてください。
スクラム開発の流れ1:バックログを作成
スクラム開発はバックログを作成するところから始まります。まずは、システム開発やソフトウェア開発のプロジェクトで必要になる機能の一覧を作成する必要があります。
機能の一覧は、プロジェクトチームにとって達成すべき目標や実現すべき機能とも言えるバックログになります。
スクラム開発の流れ2:スプリントプランニングミーティングの開催
スクラム開発では次にスプリントプランニングミーティングを実施します。作成したバックログをもとにスプリントで実装する機能を選びます。
スクラム開発の場合は優先順位の高い機能から実装していくという特徴があります。また、このスプリントで実装する機能一覧のことを「スプリント・バックログ」と呼び、「スプリント・バックログ」を決める会議が「スプリントプランニングミーティング」となります。
スクラム開発の流れ3:デイリースクラムミーティング
スクラム開発ではデイリースクラムミーティングを実施します。スクラム開発ではコミュニケーションが重視されるため、毎日決まった時間にミーティングを行います。
このミーティングを「デイリースクラムミーティング」と呼びます。デイリースクラムミーティングでは進捗報告を行い、その状況に応じて作業を決定します。また、今後の課題になりそうな懸念点なども共有します。
スクラム開発の流れ4:スプリントレビュー
スクラム開発ではスプリントレビューを実施します。開発が進んで機能を実装したら、スクラム開発ではその都度テストを行います。
また、実装した機能についてレビューを行いますが、そのことを「スプリントレビュー」と呼びます。
スプリントレビューはスプリントの最終日に行われ、バックログの基準を満たしているかどうかをポイントに評価することになります。
スプリントレビューの注意点
スプリントレビューではステークホルダーにも参加してもらうことが重要です。スプリントレビューはチームメンバーだけでなく、営業担当や連携システムの担当者、さらにユーザーなどのステークホルダーにも参加してもらい、レビューしてもらうことが大切です。
そのため、機能が不完全な状態でデモを行った場合はステークホルダーの信頼を損ねる可能性があるため、注意が必要です。
スクラム開発の流れ5:スプリントレトロスペクティブ
スクラム開発ではスプリントレトロスペクティブを実施します。スプリントレトロスペクティブとは、スプリントの振り返りミーティングのことです。
スクラム開発ではスプリントは数回繰り返し行われることになるため、各スプリントの最終日にはスプリントレトロスペクティブが行われます。
スプリントレトロスペクティブで課題が見つかった場合は、次のスプリントで改善できるようにしましょう。
アジャイル開発とスクラム開発の関係性と手法を理解しよう!
スクラム開発とはコミュニケーションを重視し、短期間で開発を行っていくアジャイル開発の代表的な手法です。
スクラム開発は従来の開発手法とは異なり、毎日ミーティングを行い、短期間での開発やテスト、レビューなどを繰り返す点が特徴です。
ぜひこの記事でご紹介したスクラム開発の特徴やスクラム開発のメリットなどを参考に、スクラム開発を導入してみてはいかがでしょうか。
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