AWSとは?ALBと他サービスとの違いやALBの特徴7つなど紹介

AWSとは?
AWSとは、Amazon Web Serviceを省略したもので、Amazonが提供するクラウドサービスの総称です。
AWSには大量のデータを保存できるS3や仮想サーバーを作成できるEC2、データベースを利用できるRDS、プログラム実行環境を利用できるLambdaがあります。
この他AmazonのAIを利用できるものや大量のメールを送信できるサービスもあります。
ALBとは?
ALBの正式名称はApplication Load Balancerで、AWSのシステムの1つであり、ロードバランシングサービスです。
ロードバランシングサービスは、Webサイトに突然アクセスが集中した場合に負荷を分散させるもので、Webサイトの安定性と高可用性を高める働きがあります。
AWSには複数のロードバランシングサービスがあり、ALBはその中の1つです。
ALBと他サービスとの違い
AWSのロードバランシングサービスの名称はELBでしたが、オプションとしてALBを追加した経緯があります。
ELBの正式名称は、Elastic Load Balancingです。ALBを追加した時にELBは名称をClassic Load Balancer(CLB)に変更しました。
現在のELBは、Network Load Balancerもオプションで追加されています。
ELBはAWSのロードバランサーの総称
ELBはAWSのロードバランシングサービスの事で、ALB・CLB・NLBの3種類です。
ALBはHTTPの負荷分散を行う場合に使用し、CLBはアプリケーションがEC2のネットワーク内に構築されている時に使用します。NLBはレイヤー4の負荷分散に利用します。
それぞれの特徴を理解してユーザー自身が最適なロードバランサーを選択する事が大切です。
NLBはネットワークロードバランサーの総称
NLBはNetwork Load Balancerの略称で、ハイパフォーマンスで通信遅延が低いアプリケーションの負荷分散に向いています。
NLBはレイヤー4で動作しています。また、1秒間に数百万件のリクエストを遅延なく処理し、不安定で突発的なトラフィックに対応できるほど高機能です。
Virtual Private Cloudを利用する時にはNLBはレイヤー4、ALBはレイヤー7と使い分けがお勧めです。
ALBの特徴7つ
AWSが提供するロードバランシングサービスは複数種類あり、その中でもALBはセキュリティ機能やヘルスチェックに特徴があり、高い可用性を発揮する事が出来ます。
また、レイヤー7だけの通信に対応しているロードバランシングサービスなので、ALBを使用する状況についてはよく考慮する必要があります。
1:セキュリティ機能
ALBはAWSのセキュリティ機能を利用した設定が可能で、安全な運用ができます。
ALBはユーザー認証を利用でき、セキュリティ機能を強固にできます。Amazon Virtual Private Cloud(VPC)利用時はセキュリティ機能の追加設定も可能です。
この他、インターネットに接続しない状態で使用できるロードバランサーの作成もできます。
2:ヘルスチェック
ALBのヘルスチェックは、正常なターゲットだけにトラフィックをルーティングさせる特徴があります。
約300の詳細なエラーコードを設定してアプリケーションの詳しい情報を確認できるので、エラーの原因を特定しパフォーマンス低下の原因追及も可能です。
AWSのEC2のインスタンス利用の際、トラフィック情報を受け取る事もできます。
3:高可用性
ALBは複数のアベイラビリティーゾーン(AZ)を指定して利用する事で、可用性を高めています。
AWSはデータセンターを地理的ゾーンに分け、そこにAZを複数設けています。AZは高速専用回線で結ばれていますが、離れた場所に設置され電源やネットワークを分離して影響を受けないようにしています。
AZの指定はユーザーが可用性を高める作業です。
4:TLSターミネーション
ALBは、 HTTP/2のネガティブなサポートが有効なので、利用するクライアントはTLS経由で接続可能です。
ALBはHTTPとHTTPSのアプリケーションに対応し、TLSターミネーションに対応していませんが、HTTP/2のネガティブなサポートは対応できます。
HTTP通信は暗号化しないので、暗号化や復号化の処理を避けられ負荷を抑える事が可能です。
5:レイヤー7の負荷分散
ALBはレイヤー7の負荷分散に特化しているので、便利で使いやすくなっています。
ロードバランシングサービスはレイヤー4とレイヤー7の両方で活動していましたが、ALBはアプリケーション層のHTTPとHTTPSに対して負荷分散を行います。
ALBはレイヤー4には対応していないので、AWSの他のサービスを利用します。
6:運用のモニタリング
ALBはヘルスチェック利用中にロードバランサーの内部のサービス状態をリアルタイムでモニタリングできる特徴があります。
リクエスト追跡やAmazon CloudWatchメトリクスを利用すると、アプリケーションの状態とパフォーマンス情報を受け取れます。
アプリケーション運用のモニタリングによって負荷を事前に察知します。
7:WebSocketとHTTP/2のプロトコルをサポート
ALBはWebspcketとHTTP/2のプロトコルをサポートしている事も特徴に上げられ、より使いやすい仕様になっています。
特にALBはWebSocketをサポートしている事で、双方向での通信が可能なアプリケーションを構築する事ができるようになり、コストもより低く抑える事が可能になります。
ALBに移行するメリット5つ
AWSのALBはWebサービスの負荷を分散させる事が主な目的ですが、それ以外にも様々なメリットが存在します。
ALBに移行する事で技術上でもビジネス上でも様々なメリットを享受できますが、そのうちの5つを紹介します。
1:セキュリティ性が向上する
AWSのALBを利用するメリットの一つとしてセキュリティ性の向上という点をあげる事が出来ます。
セキュリティをおろそかにし、情報が流出すると、個人や法人を問わず金銭や信頼に多大な損害を与える事になるので、セキュリティ性の向上はWebアプリケーションにおいて必須の項目です。
ALBはSSL/TLS証明書の管理も可能なため、通信の内容が暗号化され、情報流出のリスクを低減する事が出来ます。
2:パフォーマンス改善による効率化が期待できる
ALBをはじめとしたロードバランシングサービスは、アクセスを複数のサーバーに分散させる事ができ、それによりアプリケーションやサイトのパフォーマンスを改善させる事が可能です。
またALBを使用する事で、パフォーマンスを改善する事につながるため、それによってタイムアウトのリスクも低減できるので、可用性の向上にも貢献できます。
3:コストの削減効果が期待できる
AWSは幾つかのロードバランシングサービスがありますが、その中でもALBはコストの面で高い性能を誇ります。
ALBと同じくAWSのロードバランシングサービスであるCLBでは、ホストの台数分CLBを揃えなくてはいけませんが、ALBでは1台のみで済むので、同じAWSの中でも、CLBからALBに鞍替えするだけでコストの面を改善できます。
4:アクセスログに対しての情報を追加できる
AWSのALBではアクセスログに対しての情報を追加する事が出来、それにより、どのような端末からどのようなリクエストが来たかをより詳細に調査する事が出来ます。
ALBを使用する事により、セキュリティ面だけでなく、障害が起こった時の対応時間の短さにもつながるので、可用性の向上にも貢献できます。
5:Lambda関数の登録サポートがある
ALBは同じくAWSの製品であるLambdaの関数をサポートしており、パスやヘッダーの値、種類によって通信をルーティングする事ができます。
そのため、ALBの使用により、画面遷移の方法の選択肢が広がり、よりリッチで汎用性のあるシステムを構築する事が出来ます。
AWSのALBに移行に便利なツール
Classic Load Balancerとは、ALBと同じくAWSが提供しているロードバランシングサービスの一つで、EC2ネットワークの中で構築されたアプリケーションがある場合により適しています。
AWSではALBなどのロードバランシングサービスを移行する際に移行ウィザードも使用でき、より個人の事情に合わせて柔軟に方法を選択する事が可能です。
ALBから他のロードバランシングサービスに移行する際も同じような方法で移行できます。
ALBを理解しAWSを使いこなしましょう!
AWSには多くのサービスがあり、ALBのロードバランシングサービスを理解するとよりAWSを使いこなせるようになります。
AWSではALBを「将来的なレイヤー7のロードバランシングプラットフォーム」と位置付けています。
ELBのNLB、CLBとの違いを把握してALBを運用し、柔軟なシステム開発環境を活用しましょう。
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