Tomcatを利用するメリットとデメリット|インストールまでの4つの手順

Tomcatとは?
Tomcatとは、ServletやJavaServer Pagesの実行環境となるサーバーソフトウェアの事です。TomcatはApache Software Foundation(アパッチソフトウェア財団)が開発・公開しているソフトウェアで、1999年にサン・マイクロシステムズ社のジェームズ・ダンカン・デイビッドソンによって発表されました。インターネットの普及に伴いリアルタイムのコンテンツ更新を実現しています。
サーバーコンテナとは?
Tomcatはサーブレットコンテナとして活用されています。サーブレットコンテナは、Webサーバーの構築に欠かせないエンジンの様な役割をしています。Tomcatを用いればWebサーバーの構築が簡単になるのです。1つのOSで個別の独立したサーバーの様に、他のユーザーから隔離されたアプリケーションの実行環境を作ります。多くのコンテナを同時に動かすことが可能で、他のサーバーでも動かせることが確認されています。
Tomcatはいつ使うの?
TomcatはJavaサーブレットを動かすときに使われます。Tomcatが使われるJavaサーブレットはWebサーバー上で実行されるJavaのプログラムで、ホームページを動的にします。動的なWebにする為にPHPやJavaなどの言語をTomcatで実行させ、WebサーバーとWebコンテナでWebアプリケーションを動作させます。TomcatはApacheを付けて「Apache Tomcat(アパッチ・トムキャット)」と呼ばれることもあります。
Tomcatのメリットとデメリット
サーブレットコンテナと呼ばれるソフトはいろいろあります。その中でTomcatを使うメリット・デメリットをご紹介いたします。Tomcatは初期費用の負担のないオープンソフトですが性能や機能は有償のものと変わりません。使っていて必要な機能が出てきた場合も、自分たちで作成することが可能です。Javaで作成されているソフトなので様々な状況で適切に作成できます。Tomcatのメリットとデメリットを詳しくご紹介いたします。
Tomcatのメリット
Apacheの知識や経験があると就職に有利です。また人材も豊富にいるので求人もしやすいと言われています。Tomcatは、多くのエンジニアが開発しているのでプロジェクトに求人しやすいのがメリットと言えるでしょう。開発中に機能が必要になった場合も自分たちで開発できます。Tomcatを導入している企業は多いのでTomcatについての知識や経験があれば雇われやすいです。
Tomcatのデメリット
Tomcatは自己管理や知識が必要です。Tomcatはオープンソースなので自分でバージョン管理を行わなければなりません。それに対する知識も必要になります。デメリットはあまりないと言えるソフトウェアですが、開発環境にも利用されるオープンソースプロジェクトで簡易的なWebサーバー機能を持つなど、活用するにはそれなりの知識が必要になってきます。バージョンアップなどの改善も機敏に行われています。
Tomcatのインストール手順
Tomcatのインストール手順をご紹介いたします。WindowsにTomcatをインストールしましょう。ローカル環境(自分のPC環境)へのインストール方法をご説明いたします。Tomcatはフリーウェアなので無償で使用することができます。事前にJavaをインストールしておきましょう。JDKはJava公式サイトからダウンロードができます。お使いのWindowsのシステムの種類に合わせてDLしておきます。
ダウンロード
Tomcatをダウンロードしましょう。Tomcatのサイトからローカル環境にあったバージョンをダウンロードします。Tomcatホームページ内のDownloadsページから、無償、9.xソフトウェアの最新バージョンがZIP形式のファイルで手に入れられます。「32bit版」「64bit版」があるので、PC環境に合ったものを選択して適切な場所にダウンロードしましょう。
インストール4つの手順
Tomcatのインストールの手順を4段階に分けてご紹介します。TomcatのサイトからPC環境に合わせてダウンロードしたZIPファイルを、パソコンにインストールしていきましょう。Tomcatはフリーで使える物の中では最もよく使われています。Javaでの開発に役立つ機能も自作可能で、Webアプリケーションを作成する時に活躍してくれます。サーブレットやJSPを実行することができるのです。
手順1:ZIPファイルを展開する
DLしたTomcatのZIPファイルを展開しましょう。ダウンロードしたTomcatのZIPファイル「apache-tomcat-9.0.0.M10.zip」をダブルクリックします。Cドライブ直下などの任意の場所へ置きます。フォルダ名はそのままでも、分かりやすく変更してもかまいません。インストーラーに従ってインストールしていきます。起動したら表示画面で「Next」をクリックして進めていきます。
手順2:環境変数を設定する
Javaを使うときは環境変数を設定しましょう。環境変数「CATALINA_HOME」を作成します。ユーザー変数・変数値にはTomcatフォルダを置いた場所を指定・環境変数「Path」を編集・末尾に「;%CATALINA_HOME%\bin;」を文字追記・システム環境変数「JAVA_HOME」を確認します。環境変数を設定することでインストール先が変わってもプログラムが動作するようになります。
手順3:起動方法
Tomcatを起動させてみましょう。Tomcatフォルダ配下のbinフォルダ内「startup.bat」をダブルクリックします。「情報: Server startup in 1789ms」が表示されたら正常に起動しています。Windowsのサービス(ローカル)から(ローカルコンピューター)を確認すると「Tomcat」サービスが追加されています。「開始」「OK」をクリックするとTomcatが起動します。
手順4:停止方法
Tomcatを停止させます。Tomcatを停止させる場合はとても簡単で、開いているTomcatのウィンドウの右上の「×」ボタンをクリックしてTomcatのウィンドウを閉じるだけで停止されます。停止している事を確認するには、ブラウザを開いてURL欄に「http://localhost:8080」と入力してアクセスします。「アクセスエラーこのサイトにアクセスできません」と表示されれば停止しています。
Apacheとの連携について
AJPコネクタでApacheとTomcatを接続して相互通信を可能にしてみましょう。「Apache httpd」と「Apache Tomcat」を連携させる目的は、Tomcatの動的な動きを必要とする為です。Tomcat単体でも充分なのですが、Apacheと連携させる事によって「安定性」「設定の柔軟性」「セキュリティ」「拡張性」「パフォーマンス」が向上します。Apacheを介してTomcatに接続します。
Apacheとは?
Apache(アパッチ)とは、HTTPサーバー(Webサーバーソフトウェア)のことです。Apache Software Foundation(Apacheソフトウェア財団)が開発して、世界中で使用されているオープンソースソフトウェアです。無償で誰でも利用可能な上にセキュリティ対策がしっかりしています。1995年に公開されブライアン・ベーレンドルフ(Brian Behlendorf)氏らによって再開発されてきました。
ApacheとTomcatを連携させるメリット
ApacheとTomcatを連携させると、それぞれの利点を活用した優秀なサーバーを構築できます。Tomcatは単体でも充分な機能を発揮しますが、性能はApacheの方が優れています。WebサーバーとしてはApacheが一般的で高速処理で安定性しています。画像やHTMLなどの静的なコンテンツはApacheが処理をして、Javaサーブレットの動的コンテンツはTomcatが処理をします。
ApacheとTomcatを連携させるデメリット
ApacheとTomcatは無償配布ゆえ、問題に対して対応ができないと言われています。オープンソースソフトウェアは誰でも開発して再配布が行えますが、それに対してApacheソフトウェア財団は責任を取らないとされています。仮にコンピューターに重大なトラブルが起こっても自己責任になります。Tomcatに関してもオープンソースなのでバージョン管理などを自分でしっかりと行わなくてはいけません。
Tomcatを使いこなそう!
Tomcatを使いこなしてWebサーバー構築を向上させましょう。Webコンテナ(サーブレットコンテナ、サーブレットエンジン)としてTomcatに対しての理解を深めて、Apacheと連携させて使いこなしてみましょう。TomcatとApacheのそれぞれの特性を活かしてより優秀なサーバーを構築する事ができます。静的・動的両面から最良なWebを作成しましょう。ネットワークエンジニアとして知っておきたい知識です。
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