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Linuxのおすすめディストリビューション11選|選び方6つもあわせて解説

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Linuxのおすすめディストリビューション11選|選び方6つもあわせて解説
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    Linuxのディストリビューションって何?


    LinuxはOSの一種で、OSはコンピュータを動かすための基本操作を行い、OSの基本機能はLinuxカーネルとして提供されています。

    Linuxディストリビューションは、Linuxカーネルにさまざまなソフトウェアやファイルを追加し、必要な機能を簡単にインストールできるようパッケージ化したものです。シェルやエディタ、GUIなどを追加しユーザが利用しやすい形にして提供しています。

    商用版と無償版、サーバー向けとデスクトップ向けなど、目的に応じたディストリビューションがあります。

    Linuxのディストリビューションの種類3つ


    LinuxはオープンソースのOSなので、公開されたソースコードを利用し「使いやすく」「保守しやすく」などの要求に合わせた新しいディストリビューションが開発されてきました。

    Linuxのディストリビューションは主に、Slackware系、RedHat系、Debian系の3つに分けられます。これら3つの系統から膨大な数の派生版が生まれ、ほかにArch Linuxなどの独立系に分類されるものもあります。

    Linuxのディストリビューションの種類1:Slackware系

    Slackwareは、Linuxの初期から開発されている歴史の長いディストリビューションです。実績あるヴァージョンのLinuxカーネルを採用するなど、OSとしての安定性と信頼性が高いのが特徴になります。

    配布パッケージは、厳選されたシンプルな内容で細かくカスタマイズしたい方におすすめですが、スキルが必要になり手間もかかるため初心者には使いこなすのが難しいでしょう。

    Linuxのディストリビューションの種類2:Red Hat系

    Red Hat系のディストリビューションとは、Red Hat社が提供する有償の企業向けディストリビューションRHEL(Red Hat Enterprise Linux)の流れを組むものです。

    企業向けLinuxの大半はRHELを使用していますので、商用OSにはRed Hat系がおすすめです。無償版のRed Hat系OSには、CentOSやFedoraがあります。

    Linuxのディストリビューションの種類3:Debian系

    Debianは、フリーでオープンなシステムを重視したプロジェクトで開発されており、ここから派生したディストリビューションには、人気の高いUbuntuやLinux Mintなどがあります。

    ボランティア技術者を中心とするDebianプロジェクトは、フリーソフトウェアガイドラインを規定し、ユーザとフリーソフトを大切にする考えに基づいて活動しています。

    Linuxのおすすめディストリビューション11選


    Linuxのディストリビューションは、無数といえるほどたくさんあります。OSの選択でこんなに悩めるのは、Linuxならではといえるでしょう。

    以下では、Linuxのディストリビューションから11のおすすめを紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合うもの探す際の参考にして下さい。

    Linuxのおすすめディストリビューション1:Fedora

    RedHat系のFedora(フェドラ)は、最新技術を積極的に取り込む開発方針を特徴としたディストリビューションです。LinuxOSの先進技術を試したいユーザにおすすめです。

    RedHat社が開発した最新コードをいち早く取り込み、有償版RHELのベータ版の役割を果たしています。リリースサイクルも早く、安定稼働を重視する用途にはおすすめしにくいでしょう。

    Linuxのおすすめディストリビューション2:Linux Mint

    Linux Mint(リナックス・ミント)は、多くのソフトウェアの提供による使いやすさを目指したLinuxディストリビューションで、UbuntuやDebianをベースにしています。

    デスクトップ環境には、軽快で使いやすいMATEや、高性能なCinnamonがあります。またOfficeなどのアプリが充実していて、エレガントな環境を求める方におすすめです。

    Linuxのおすすめディストリビューション3:Debian

    Debian(デビアン)は、ボランティア技術者を中心とするDebianプロジェクトで開発され、フリーでオープンなシステムを重視しています。自由な再配布や改造のライセンスに基づき無償で配布されています。

    高度なパッケージ管理システムも特徴で、ソフトウェア更新など保守の容易さを求める方におすすめです。ほかにも、上級者だけでなく初心者向けの日本語情報も充実しています。

    Linuxのおすすめディストリビューション4:Manjaro

    Manjaro(マンジャロ)は、シンプルさを特徴とするArch LinuxにGUI環境を加え、初心者にも使いやすくしたLinuxディストリビューションです。

    Arch Linuxは、無駄を排除し軽量な点が特徴ですが、インストールがコマンドラインからでないとできないなど扱いづらい面があります。一方、Manjaroでは、ユーザフレンドリーなインストーラーや、デスクトップ環境を提供しています。

    Linuxのおすすめディストリビューション5:Ubuntu

    Debian系のUbuntu(ウブントゥ)は、使いやすさを重視した人気の高いLinuxディストリビューションです。Ubuntuはアフリカの言葉で、「他者への思いやり」を意味しています。

    インストールも容易で、日本語環境も提供されています。また、デスクトップ環境にはGNOMEを採用しているなどUbuntuは初心者にもおすすめです。

    Linuxのおすすめディストリビューション6:openSUSE

    Slackware系のopenSUSE(オープン・スーゼ)は、SUSE社などが支援するコニュニティーで開発されています。

    緑色のカメレオンのキャラクタでおなじみのopenSUSEですが、デスクトップ環境はGNOMEやKDEなどから選択できます。日本語環境も整っており、日本語のGUIインストーラーにより初心者でも導入が簡単なのでおすすめです。

    Linuxのおすすめディストリビューション7:elementary OS

    elementary OS(エレメンタリーオーエス)は、デスクトップ環境にPantheonを使ったUbuntuベースのLinuxディストリビューションです。

    elementary OSは、簡潔さや使いやすさを重視しています。美観と使いやすさの向上を目指した独特のデスクトップ環境は、見た目や操作感がmacOSに類似しているともいわれており、Mac好きな方にもおすすめです。

    Linuxのおすすめディストリビューション8:Raspbian

    教育用に開発されたハードウェアボードRaspberry Piでは、いくつかのLinuxディストリビューションが使用可能で、その中でおすすめなのが、DebianベースのRaspbian(ラズビアン)です。

    Raspbianでは、多くのプログラミング学習用ソフトウェアや、アプリケーションソフトウェアが提供されていて初心者に向いています。

    Linuxのおすすめディストリビューション9:CentOS

    Red Hat系のCentOS(セントオーエス)は、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)の無償クローンです。オープンソースとして公開されているRHELのコードをもとに、商用部分を除いて作成しています。

    RHELとの高い互換性が特徴で、企業がサーバーとして使用する頻度も多いことから仕事で使用する方におすすめです。また、パッケージ管理にはyumとrpmを使用します。

    Linuxのおすすめディストリビューション10:Zorin OS

    Zorin OS(ゾーリンオーエス)は、わかりやすいユーザインタフェースを特徴とするUbuntuベースのLinuxディストリビューションです。

    Linux初心者でも操作に迷うことなく使えておすすめです。また軽量なため、スペックの低いマシンでも動作が可能で、ほかに教育用アプリが搭載されたEducationというエディションもあります。

    Linuxのおすすめディストリビューション11:MX Linux

    MX Linuxは、軽快な動作で最近人気の高い、中量級のOSです。MX Linuxの最初のリリースは2014年で、比較的新しいディストリビューションといえます。

    Debianの安定版をベースにしており、高い安定性や安定したパフォーマンスが特徴です。効率的でエレガントなデスクトップも特徴で、日本語にも対応しています。動作が軽いため、古いPCで利用する場合にもおすすめです。

    Linuxのディストリビューションの選び方6つ


    無数にあるLinuxディストリビューションの中から、11のおすすめを紹介しました。OSは、どのアプリケーションを使う場合にも関係しますから、自分に良いものを選びましょう。

    自分好みのOSを手に入れるための選び方として、日本語環境、安定性、情報量、使いやすさ、インストール、使用目的の6つの観点からの確認をおすすめします。

    Linuxのディストリビューションの選び方1:日本語環境が充実しているか

    海外でシェアの高いディストリビューションであっても、日本語環境が不十分で使いにくいものはおすすめできません。

    インストール画面やデスクトップ環境が日本語表示に対応しているか、日本語の入力が問題ないか、またサポートが日本語に対応しているかなどをチェックして、日本語環境の充実したディストリビューションを選ぶことをおすすめします。

    Linuxのディストリビューションの選び方2:安定しているか

    ヴァージョン更新の頻度は、ディストリビューションにより異なります。最新版に取り込む内容も、ベータ版のように最新技術を追いかけるか、少し古くなって実績のある安定版を選ぶかは、ポリシーにより異なるでしょう。

    一般的なOSとして使用する場合には、安定性の評判が高いディストリビューションを選び、トラブル発生をおさえることをおすすめします。

    Linuxのディストリビューションの選び方3:情報量が多いか

    実行中にOSのトラブルが発生したとき、また新しい機能のインストールや、使いこなしたいときなど、インターネット検索で情報を探すことがあるでしょう。

    ディストリビューションにより、得られる情報量には差があります。利用者数の多さ、コミュニティーの充実度、日本語情報の多さを調べ、情報量の多いディストリビューションを選ぶことをおすすめします。

    Linuxのディストリビューションの選び方4:使いやすいか

    使いやすさは、好みにより評価がわかれます。長年LinuxOSを使用している人は、コマンドラインの軽快さを好むことも多いです。一方、初心者の場合にはデスクトップ環境が充実している方が直感的に使いやすくおすすめでしょう。

    デスクトップ環境はさまざまあり、外観や操作性の好みがわかれる部分です。実際に使ってみて直感的に使いやすいか、操作にストレスがないかを基準に選ぶことをおすすめします。

    Linuxのディストリビューションの選び方5:インストールしやすいか

    初めにOS自体をインストールする必要があります。ここで挫折しないように、GUIインストーラーで簡単にインストールできるものや、インストール時に日本語が使えるものがいいでしょう。

    Linuxでのソフトウェアインストールは、コマンドラインではyumやaptなどのコマンドを用います。また、GUIでインストールする簡単な方法も増えており、初心者にもわかりやすいのでおすすめです。

    Linuxのディストリビューションの選び方6:目的に合っているか

    Linuxのディストリビューションを選ぶときに、自分の使用目的に合っているかを確認することも重要です。仕事で使うのか、個人で使うのかで、選択基準は変わってきます。仕事での利用で、サーバー用途に適したものを選ぶことが多いでしょう。

    個人で利用する場合にも、普通のパソコンとしてネットにつながればよいのであれば、ユーザフレンドリーでデスクトップが使いやすく、好みのデザインのものを選ぶとよいでしょう。

    Windowsから移行したい場合には、Windowsとの互換性や、必要なアプリが使用できるかを確認するとよいでしょう。

    自分に合ったLinuxのディストリビューションを選ぼう


    おすすめのLinuxディストリビューションについて、その特徴や、選び方を紹介してきました。使いやすさには好みがあり、Linuxやパソコンの経験によってもディストリビューションの好みはわかれます。

    Linuxの多くは無償OSとして利用でき、気軽に試せるのが利点です。いくつかのディストリビューションでOSの着せ替えを楽しみながら、自分に合ったものが見つかるまで探してみるのもいいでしょう。

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