HCIの5つメリットとは?HCIのデメリットや注意点も解説!

HCIとは?
HCI(ハイバーコンバージドインフラ)とは、x86サーバに搭載されたローカルのストレージをソフトウェア機能によって統合した製品です。
従来サーバの仮想化は、高度なネットワークの構築が大きな障壁でしたが、HCIはサーバに内蔵されたハードディスクやフラッシュメモリの共有化によって、サーバの仮想化に必要なストレージ環境の構築しやすいのが特徴です。
HCIは2018年以降年18.1%のペースでの拡大が予想されています。
HCIのメリット5つ
HCIは初期導入コストの安さが大きなメリットです。
従来のサーバ仮想化のインフラは3tier型がメインで、顧客のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズが可能でした。しかし、SNSの普及によって3tier型では複雑で手間がかかるとみられ、HCIが普及しました。
HCIは3tier型の欠点である拡張性・運用性の面で大きなメリットがあります。これからHCIのメリットを紹介します。
HCIのメリット1:スモールスタートが出来る
導入する企業にとって、最初はインフラへの投資を抑えた上で新しいシステムの導入が可能です。
新しいシステムを導入する企業は費用対効果が見込めるまで、新たなインフラへの投資は低くしたいものですが、3tierシステムでは最小の構成で始められない欠点がありました。
HCIは当初最小構成から始め、その後は用途に応じてシステム拡張可能なメリットがあります。これにより、常に最適なコストでの運用が可能です。
HCIのメリット2:必要なシステムが既にある状態で出荷される
導入する企業にとって、短期で信頼性の高いシステムの導入が可能です。
HCIは主要ベンダーのサーバ・SANスイッチ・ストレージ・OSなどのソフトウェアを組み合わせて1つのラックに集約して、工場出荷前にパッチの適応を行います。
ハードウエア・ソフトウエアの設計を事前に検証済のパッケージとして提供されるので、導入する企業にとって信頼性の高いシステムとして利用可能なのが大きなメリットです。
HCIのメリット3:拡張性が高い
導入する企業にとって、必要な時に必要分のサーバを購入して拡張できるので、最適な投資で済むのがメリットです。
HCIのサーバにはCPU・メモリ・ストレージディスクが搭載されているので、1台単位での増設が可能です。これは拡張時にサイジングのやり直しやストレージの変更作業がなくなるので、HCI化すれば必要な時にサーバを選択すれば拡張可能です。
またコスト面においては、無駄な費用が生じにくくなります。
HCIのメリット4:データセンター利用費削減が可能
導入企業は省スペース化による電力や空調費用といったデータセンターにかかる費用の削減が可能です。
HCIは1-2Uの筐体にIAサーバを1~4台の収納で収まるので省スペース化されるのと同時に、システム構成がシンプルになるメリットがあります。さらにHCIは従来のデータセンターシステムより、ラックスペース、電気代や空調代の費用の削減に繋がるメリットも生じます。
HCIのメリット5:運用管理が楽になる
HCIを導入した企業は直ぐに仮想化サーバを利用できるメリットがあります。
HCIは3tier型のようにマルチベンダーの製品を組み合わせる必要がないので、1社のベンダーがハードウエアとソフトウエアを組み合わせた状態で提供できるメリットがあります。
これにより、導入企業は発注時のコンフィグレーションが検証されかつ指定のハイパーバイザーがインストールされた状態で納品されるので、納品後直ぐに利用可能です。
HCIのデメリット
HCIは3tier型と比べてパフォーマンスや信頼性にデメリットがあります。
近年、HCIの性能が大きく向上しているものの、ストレージをソフトウエアで定義しているので、導入する企業から見るとパフォーマンスや信頼性に不安を持っています。
HCIは全ての環境において万能ではないので、HCIベンダーは導入したい企業の状況に応じて、HCIとコンバージドインフラを組み合わせた包括的な提案することがあります。
HCIを導入する前のチェックポイント3つ
HCIのベンダー各社によって実装方法が異なる点に留意が必要です。
HCIのベンダー各社はコンセプトが同じなので、一見同じメリットを上げています。しかし、ベンダー毎に機能的な成熟度が異なるので、導入したい企業はhci技術の違いを見極めないと、運用面や拡張性において上手くいかなくなります。
HCIのチェックポイントを紹介しますが、特にチェックポイント1については細心の注意が必要です。
HCIのチェックポイント1:コンピュートやストレージに対応可能か
HCIがきめ細やかな個別追加可能なアーキテクチャーの製品であるかがポイントです。
旧来のHCIの場合、ストレージが足りなくなると新たな筐体が必要となるので、不要なものまで購入する必要がありました。
最新モデルのHCIではコンピューティングリソースとストレージのリソースを別々に拡張可能なので、遊休資産を生じないメリットがあります。例えば、netapp HCIは個々のリソースを柔軟に拡張可能です。
HCIのチェックポイント2:自動運用の難しさ
HCIが管理やバックアップツールとシームレスに連携可能かがポイントです。
旧来のHCIはAPIへの対応が不可能であったり、ソフトウェアやクラウドとの親和性が低いので、運用面が難しいです。その為、HCIを選ぶ際は管理ツールやバックアップ・リカバリといった高度なツールと連携可能かを確認する必要があります。
例えば富士通のPRIMEFLEXのように、使い慣れたツールでHCI製品を統合運用可能な製品があります。
HCIのチェックポイント3:パフォーマンスの保証
HCIがQoSを設定可能かがポイントです。
HCIの仮想化環境は、様々なワークロードがひしめき合いながら動作します。このような最中、重要なワークロードを行うと、他のワークロードの影響を受けて、極端にパフォーマンスが低下する事があります。
この場合、HCIにQoS設定を行う機能があれば、特定のワークロードによる過負荷な状況を回避して、適切なストレージ性能を確保できます。
おすすめのHCI3選
代表的なHCIベンダーはSimpliVity・Nutanix・Pivot3の3社です。
HCIの代表的なベンダーは3社あり、いずれも2000年代にアメリカで設立されました。この内SimpliVityは2017年にヒューレットパッカードエンタープライズによって買収されて、「HPE SimpliVity」に名称が変わりました。
3社のHCIにはそれぞれの利点があるので、以下にて紹介します。
おすすめのHCI1:SimpliVity
SimpliVityはデータの重複排除や圧縮機能を備えているのが特徴です。SimpliVity(現HPE SimpliVity)は1ノードにおける仮想デスクトップの量が多い特徴があります。
これは専用のハードウェアアクセラレータを搭載しているからで、ハードウェアによるデータの重複排除・圧縮のメリットを生かして、仮想マシン単位で迅速なバックアップやリカバリが可能です。
おすすめのHCI2:Nutanix
Nutanixはサーバ・スイッチ・ストレージによる3階層の構造を2Uに集約したのが特徴です。
Nutanixは2Uのラックマウント型シャーシにx86サーバ(ノード)を4台まで搭載でき、オンラインのまま増設可能なメリットがあります。
ノードは1台のサーバでありながら仮想的にnutanixに統合されているので、ノード間の冗長性を実現します。また、Nutanixの全ての機能はPrismGUIから管理可能です。
おすすめのHCI3:Pivot3
Pivot3はコンパクトな筐体で大容量ストレージに対応可能なのが特徴です。
Pivot3は2003年に設立しました。Pivot3hciはコンパクトな筐体に対して大容量のストレージに対応可能なメリットがある上に、QoS機能や消去コーディングを用いたデータ分散が特徴です。
特にビッグデータを扱うのにストレージにコストがかかって困っている企業にはメリットがあります。
HCIのメリットを知ろう!
導入する企業はHCIのメリットを知る事で、目的にあったサーバを選ぶ事が可能です。
HCIについて説明してきましたが、HCIは全ての環境において万能ではないので、メリットを知った上で適したものを選ぶ必要があります。またHCIを導入するにあたって、企業の運用管理の実態に適しているかも考慮する必要があります。
HCIのメリットを理解した上で、最適なサーバを選びましょう。
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