AWSとオンプレミスの違いとは?メリット・デメリットや連携サービス3つを紹介

AWSとは?
AWSとはAmazonが提供しているWebサービスの総称です。
AWSはAmazonが自社商品の在庫管理やデータ分析を行うため、インフラやアプリケーションを一般利用者に公開したのが始まりです。クラウドコンピューティングを利用して、ストレージやデータベース、サーバーなど、さまざまなサービスを貸し出しています。
Amazonが使用しているサーバーをベースにしているので安定性が高く、個人だけではなく企業も数多く利用しています。
現状、 AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、Cloud Platform(Google)、Bluemix(IBM)の4社が世界の過半数超のシェアを占めています。
オンプレミスとは?
オンプレミスとは自社にサーバーなどの設備を保有し、自社で情報システムを運用する運用形態です。
クラウドサービス普及以前に主流となっていた運用形態ですが、近年ではAWSをはじめとしたクラウドサービスの利用が一般的となってきたため、従来の運用方法がオンプレミスと呼ばれるようになりました。
AWSとオンプレミスの違いとは?
AWSとオンプレミスの違いは自社運用か外部運用かの違いです。
クラウドは、サービス提供するところからインターネット経由でサーバーを利用するサービスです。一方、オンプレミスは、サーバーやネットワーク機器等を購入あるいはリース契約などして、自社の建物内に設置・運用していくシステム形態です。
現在では、多くの企業がクラウドサービスを使って社内システムを構築しています。オンプレミスでは自社が所有する機器で構成されます。
また、企業自身が自社内にハードウェアや接続するネットワークを調達・準備し、機器にソフトウェアをインストールします。
AWSの特徴
AWSの特徴は必要な時に必要なだけ低価格で ITリソースを活用できることです。
AWS は完全な従量課金型なので、必要がなくなったときはサーバーを停止し、データを削除することで課金が停止されます。また、柔軟にITリソースを確保できるようになります。
長期的なコスト支払いの義務が発生しないため、新しいプロジェクトの立ち上げや、サービス検証などをより迅速かつ簡単にできるようになります。料金は秒単位または時間単位で計算されますので、コストはどんどん安くなっていきます。
また、AWSでは必要なときに数分でサーバーの台数の増減ができます。
オンプレミスの特徴
オンプレミスの特徴は自社が所有する機器で構成されていることです。
オンプレミスは、インフラ調達期間も長く、数ヶ月にも及ぶことがありデメリット多いです。ですが、基本的にシステム全体が社内にあるため、自社独自のセキュリティ策を講じることができます。
オンプレミスはセキュリティを確保することが可能ですし、全て自社で管理を行うため、自由なカスタマイズや変更が可能です。設置場所の選定や、不正アクセスの監視などを行うことで可能にしています。
AWSのメリット7つ
ここでは、AWSのメリット7つについて詳しくご紹介します。
AWSのメリットには、コストが低い、簡単に利用できる、利用できるサービスが豊富、人的リソースを確保しやすい、セキュリティ面のリスクが少ない、パフォーマンスが高い、拡張性があるなどのメリットが挙げられます。
以下でAWSのメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
AWSのメリット1:コストが低い
AWSは、必要な時に必要な分だけ利用できるため、固定費を変動費に変えられます。
また、Webサービスを立ち上げる場合においても、サーバーやネットワーク機器などのハードウェアを用意する必要がありません。つまり、ハードウェアやソフトウェアの購入が必要ないため、初期のコストがかからないということです。
そのため初期費用が削減できますが、ランニングコストは変動になるので運用面での注意が必要です。
AWSのメリット2:簡単に利用できる
AWSは必要なときに必要な規模で、簡単にサーバー台数の増減が可能です。
また、主要なサービスは、Amazonが提供しているマネジメントコンソールで管理をしていきます。
稼働中のサーバーのCPUやメモリ、ストレージのサイズ変更も簡単にできます。操作性が高く日本語にも対応しているため利用がしやすいです。
日中と夜間で稼働しているサーバのスペックを変更することも可能ですし、夜間や週末にサーバーを停止して利用料を削減することも可能です。
また、Linuxサーバを10分でたちあげることもできるので大変便利です。
AWSのメリット3:利用できるサービスが豊富
AWSはサービスラインナップの種類が豊富です。
また、サービスの種類が豊富なため、利用者は多くのコンポーネントをAWSのみで構築することが可能となります。結果としてビジネスはスピードアップしていきます。
また、多くのサービスを組み合わせて使うことで、利用者は既に存在している ITサービスを再開発する労力を使う必要がなくなります。その分時間を有効に使うことが可能になります。
AWSのメリット4:人的リソースを確保しやすい
AWSでは必要なときにITリソースを強化することにより適宜ITリソースを最適化することが可能になり、結果として人的リソースも確保しやすくなります。
AWSでは必要なときに数クリック、数分間でサーバー」の台数の増減が可能ですし、今稼働しているサーバーのCPUやメモリ、ストレージのサイズを変更することも可能です。
また、現行のサーバーリソース状態を監視し、あらかじめ定められた閾値を超過した場合に自動でサーバーリソースが増強されますので、ビジネスの機会損失を防ぐことができます。
AWSのメリット5:セキュリティ面のリスクが少ない
AWSのセキュリティは、AWSがキュリティやコンプライアンス上の統制を実装し、さらにオートメーション・システムを構築し、第三者監査によるセキュリティやコンプライアンスについての検証を実施していることにより可能にしています。
また、クラウドサービスを利用しようと考えている方の大半が気にしていることがクラウド事業者による情報漏洩です。クラウドサービス利用時において、セキュリティ面について心配される方は多いです。
しかし、オンプレミスサーバーよりクラウドサーバーの方が安全という意見もあります。
AWSのメリット6:パフォーマンスが高い
クラウドサーバーは世界のデータセンターで稼働していて、 常に最新のハードウェアへと定期的にグレードアップされています。
またAWSでは、管理者画面やAPIの操作で簡単にシステム構築が可能になります。さらに、世界中のデータセンターで統一したインターフェースを持つため、海外展開などの現地データセンターの視察や契約などの必要もなくなります。
AWSのメリット7:拡張性がある
AWSは必要な時に必要な容量を利用することが可能です。また、アクセス量に応じて必要量を調整できるといったメリットもあります。これらのサービスは、分析や機械学習、ビッグデータなどに活用することができます。
また、シンプルなWebサービスインターフェイスを活かすことで、メールの保存やデータベースのバックアップなどを一括して行うこともできます。
また、コストのかけ過ぎを心配することもありませんし、ビッグデータ分析や災害対策など、幅広い用途で活用できます。
AWSのデメリット3つ
ここでは、AWSのデメリット3つについて詳しくご紹介します。
AWSのデメリットには、メンテナンスがある、運用の自由度が低い、ランニングコストが変動するなどのデメリットが挙げられます。以下でAWSのデメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、全てにおいて共通していいえることでもありますが、「餅は餅屋」です。専門家に問い合わせた方がデメリットが少なく安全でしょう。
AWSのデメリット1:メンテナンスがある
AWS側のメンテナンスでインスタンスが停止することがあるといったデメリットがあります。メンテナンス日には、スケジュール通りにシステムが停止されるのはAWSのデメリットだといえます。
大企業で運用する場合は無視できないデメリットになるでしょう。また、日本国内の大企業は、プライベートクラウド方式を選択することでこのようなデメリットを回避しています。
AWSのデメリット2:運用の自由度が低い
AWSは自社にサーバーを設置しないため、運用が安易であり費用もあまりかからないというメリットがあることに対し、自由にカスタマイズができないといった柔軟性に乏しいデメリットがあります。
原理原則としては、メンテナンス日は数カ月に一回ということになっていますが、細かな調整やカスタマイズ・機能の追加といったオプションを設定したい場合でもそれらがおこなえないのはデメリットです。
AWSのクラウド化が流行ですが、サーバーのような企業の根幹を担うものの場合は慎重に選定する必要があります。
AWSのデメリット3:ランニングコストが変動する
これは用途と費用の調整は必須になるという点でデメリットといえます。AWSのクラウドでは稼働した分だけ課金されますので、利用料金の単価が高くなってしまいます。
AWSの利益の出し方を分かり易く言うと、本体代を安くてしてインク代で利益を出すプリンターと同じ原理です。初期費用はまあまあ安いですが、その分必要経費がかかってしまうのでデメリットだといえるでしょう。
オンプレミスのメリット4つ
ここまでAWSのメリットやデメリットをご紹介してきましたが、オンプレミスにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここではオンプレミスのメリットをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:カスタマイズの幅が広い
オンプレミスは自社設備でシステムを運用することになるため、カスタマイズを好きに行うことができます。既存システムとの連携なども含めて自由にカスタマイズしたい場合は、オンプレミスがおすすめです。
2:安全性が高い
オンプレミスはシステム自体が自社内にあるため、自社基準でのセキュリティ対策を行うことができます。サーバーの設置環境や不正アクセス検知など独自のセキュリティ対策を実施することで、クラウドサービスよりも安全性を高く運用することも可能です。
3:月額支出コストの固定が可能
オンプレミスの場合はAWSと違い、使った分だけ請求される従量課金制での支出コストがありません。システム構築の際にはまとまった支出が発生しますが、構築後は毎月一定のコストだけで運用することができます。
4:既存システムとの連携が可能
前述のとおり、オンプレミスであればすでに稼働している既存システムと連携可能な情報システムを独自に構築することが可能です。そのため、既存システムで利用しているデータを無駄なく利用することができます。
オンプレミスのデメリット4つ
オンプレミスにもさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。オンプレミスとAWSを比較する場合は、メリットデメリットすべてを考慮するようにしましょう。
ここではオンプレミスのデメリット4つをご紹介します。
1:緊急時は自社対応
オンプレミスはクラウドサービスと違い、通常の運用はもちろんトラブルや障害が発生した場合には自社で復旧作業を行う必要があります。また、自社建物が天災の被害に遭った場合はシステムを運用しているハードウェアが故障する可能性もあり、復旧には費用も時間もかかります。
2:専門的な知識・技術が必要
オンプレミスのシステム運用は通常の運用や保守も行う必要があるため、専門的な知識やスキルが必要となります。そのため、現在スキルを持った人材がいない場合は先に人材を確保する必要があります。
3:導入・運用費が必要
オンプレミスは自社でサーバー設備や情報システム構築を行うことから、初期投資の額が大きいです。また、専門的なスキルを持った人材を雇ったり、長期間利用したハードウェアやソフトウェアの入れ替えを行ったりする際にもコストがかかります。
4:構築までに時間が必要な場合がある
オンプレミスのシステム構築を一から行う場合、ハードウェアやネットワーク、ソフトウェアなどあらゆる情報システムに必要な設備を揃え、設定を行う必要があります。そのため、システム構築をスタートするまでにも時間がかかるでしょう。
AWSとオンプレミスを連携するためのサービス3つ
AWSにはさまざまなサービスがありますが、オンプレミスとAWSとを連携できるサービスがあります。ここでは最後に、AWSとオンプレミスを連携するためのサービス3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
1:AWS Direct Connect
AWS Direct Connectはオンプレミスの端末などからAWSへプライベートな接続を可能にするクラウドサービスです。インターネットなどのパブリックなネットワークを使用しないため、高速かつ安定した通信が実現できます。
2:AWS OpsWorks
AWS OpsWorksはAWSとオンプレミスを連携し、アプリケーションなどの運用を自動化できるクラウドサービスです。AWS OpsWorksを利用することで、AWS上にオンプレミスと同じシステムを構築できます。
3:AWS Storage Gateway
AWS Storage GatewayはAWSのリソースとオンプレミスのストレージを連携し、シームレスに利用できるようにするストレージサービスです。オンプレミスのバックアップとしても最適です。
AWSとオンプレミスの違いを理解しよう
AWSとオンプレミスにはそれぞれメリットデメリットがあります。
ぜひこの記事でご紹介したAWSとオンプレミスの違いやAWSのメリットデメリット、オンプレミスのメリットデメリットなどを参考に、それぞれの特徴を理解した上で自社に合ったものを利用するようにしましょう。
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