Apacheとは?Windows版Apacheのインストール手順とTomcatのインストール手順を解説!

Windows Apache
ここからはWindows版Apacheの設定や使用例について説明します。Windowsで動かすために必要なソフトウェアや設定ファイルの修正、サービス化などを行います。
Tomcatも導入して、Apacheと連携して動作するところまで確認します。
Apacheとは?
Apache Software Foundation(Apacheソフトウェア財団)がオープンソースソフトウェアとして開発している、世界的に使用されているHTTP(Web)サーバソフトウェアの一つです。
Tomcatとは?
Apache Software Foundation(Apacheソフトウェア財団)がオープンソースソフトウェアとして開発している、Java Servlet(Servlet), JavaServer Pages(jsp)等のオープンソースの実装の一つです。
事前に確認しておくこと
ここからはWindows版ApacheやTomcatが動作するために必要なソフトウェアについて紹介します。必要な場合は事前にバージョンを確認した後インストールしてください。
Windows版Apacheの動作条件を満たしているかを確認する
Apache 2.4 VS16 Windows Binaries and Modulesには動作条件としては以下の記述があります。
Be sure you installed latest 14.28.29913.0 Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015-2019 : vc_redist_x64 or vc_redist_x86
Windowsの設定/アプリの機能で以下のいずれかが存在しない場合、OSのバージョンに応じて vc_redist_x64 か vc_redist_x86 のいずれかをクリック&ダウンロード後インストールする必要があります。
Microsoft Visual C++ Redistributable (x86) – 14.28.29910
Microsoft Visual C++ Redistributable (x64) – 14.28.29910
MSのサイトから直接ダウンロードする場合はこちらからになります。
[最新のサポートされる Visual C++ のダウンロード]
Windows版Javaがインストールされているかを確認する
Windows Powershell 画面でJavaがインストールされている場合以下の例の様に表示されます。
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PS C:\> java -version
java version “1.8.0_281”
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_281-b09)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.281-b09, mixed mode)
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エラーが表示された場合は以下のサイトより Java SE 8 Oracle JDK をダウンロード後インストールしてください。
注)ダウンロードには事前のユーザーアカウント登録が必要です。
Java SE Downloads
Windows版Apacheのインストール手順
ここからはWindows版Apacheのインストール、httpd.confファイルの修正及び記述内容を確認したり、Windowsサービスへの登録や削除について紹介していきます。
Apacheをインストール後動作確認を行う
Apache 2.4 VS16 Windows Binaries and Modulesで
・VS16をクリック後、httpd-2.4.46-win64-VS16.zip をクリックしてファイルをダウンロードしてください。
・httpd-2.4.46-win64-VS16.zip を解凍し C:\Apache24 に配置します。
・Windows Powershell 画面で以下の様に表示されます。
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PS C:\> C:\Apache24\bin\httpd -v
Server version: Apache/2.4.46 (Win64)
Server built: Sep 23 2020 12:41:41
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httpd.confを編集する
C:\Apache24\conf\httpd.conf を修正します。
キーワードをエディタ等で検索しながら修正してください。
最低限必要な部分のみ記載しています。
デフォルトでは C:\Apache24 に配置することを前提としています。
そのため修正箇所は以下となります。
(修正前)#ServerName www.example.com:80
(修正後)ServerName localhost:80
に修正後保存します。(業務で使用する場合は、管理者に問い合わせてください)
修正後は以下でhttpd.confの記述内容を確認します。
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PS C:\> C:\Apache24\bin\httpd -t
Syntax OK
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Apacheのサービス化及び動作を確認する
Windowsのサービスとして登録/削除は以下の手順で行います。
・Windows Powershellを管理者モードで起動します。
・サービスとして登録する場合。
注)自動起動に設定されるので、変更する場合はサービス画面より変更してください。
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PS C:\> C:\Apache24\bin\httpd -k install
Installing the 'Apache2.4' service
The 'Apache2.4' service is successfully installed.
Testing httpd.conf....
Errors reported here must be corrected before the service can be started.
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PS C:\> C:\WINDOWS\system32> C:\Apache24\bin\httpd -k uninstall
Removing the 'Apache2.4' service
The 'Apache2.4' service has been removed successfully.
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・c:\Apache24\bin\ApacheMonitor.exe をダブルクリックします。
・タスクトレイにApacheMonitorのアイコンが表示されます。
・ApacheMonitorのアイコンを右クリックして、以下を選択します。
apache24-> start で起動する。
apache24-> stop で停止する。
apache24-> restart で再起動する。
・起動後は http://localhost/ にアクセスできれば正常にインストールされています。
Windows版Tomcatのインストール手順
ここからはWindows版Tomcatのインストール、設定ファイルを修正後Tomcatが正常に起動/終了するところまでを紹介します。起動後は管理者モードでアクセスが可能なことも確認します。
Tomcatをインストールする
Apache Tomcat® – Apache Tomcat 9 Software Downloadsで
・64-bit Windows zipをダウンロードしてください。
・ダウンロードしたapache-tomcat-9.0.45-windows-x64.zipを解凍して c:\tomcat90に名前を変更して配置します。
以下は付属の C:\tomcat90\RUNNING.txt を参考にしてください。
・システム環境変数に以下を設定してください(jdk-8u281-windows-x64.exeをインストールした場合の例)
CATALINA_HOME c:\tomcat90
JAVA_HOME C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_281\
・システム環境変数の PATH に以下を追加してください。
%JAVA_HOME%\bin
tomcat-users.xmlを修正する
管理者のアカウントとパスワードを設定します。
c:\tomcat90\conf\tomcat-users.xml に以下を追加します。
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<role rolename=“manager-gui”/;>
<user username=“admin” password=“passwd” roles=“manager-gui”/;>
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tomcatの動作を確認する
Windows Powershellを起動します。
以下で開始します。
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PS C:\> c:\tomcat90\bin\startup.bat
Using CATALINA_BASE: “C:\tomcat90”
Using CATALINA_HOME: “C:\tomcat90”
Using CATALINA_TMPDIR: “C:\tomcat90\temp”
Using JRE_HOME: “C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_281\”
Using CLASSPATH: “C:\tomcat90\bin\bootstrap.jar;C:\tomcat90\bin\tomcat-juli.jar”
Using CATALINA_OPTS: “”
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http://localhost:8080
にアクセスできれば正常にインストールされています。
以下で終了します。
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PS C:\> c:\tomcat90\bin\shutdown.bat
Using CATALINA_BASE: “C:\tomcat90”
Using CATALINA_HOME: “C:\tomcat90”
Using CATALINA_TMPDIR: “C:\tomcat90\temp”
Using JRE_HOME: “C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_281\”
Using CLASSPATH: “C:\tomcat90\bin\bootstrap.jar;C:\tomcat90\bin\tomcat-juli.jar”
Using CATALINA_OPTS: “”
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Apache – Tomcat 連携の手順
ここからはWindows版ApacheとTomcatの連携のために必要な設定について紹介します。必要最小限の修正になります。必要に応じて追加/修正してください。
httpd.confを修正する
c:\Apache24\conf\httpd.confにて
・以下の2行をコメントアウトしてください
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LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
LoadModule proxy_ajp_module modules/mod_proxy_ajp.so
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・最終行より以下を追加してください。
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ProxyPass /tomcat90/ ajp://localhost:8009/
ProxyPassReverse /tomcat90/ ajp://localhost:8009/
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workers.propertiesを追加する
c:\tomcat90\conf\workers.properties を以下の内容で作成してください。
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workers.tomcat_home=${CATALINA_HOME}
workers.java_home=${JAVA_HOME}
ps=/
worker.list=jk
worker.jk.type=ajp13
worker.jk.port=8009
worker.jk.host=localhost
worker.jk.connect_timeout=1000
worker.jk.prepost_timeout=1000
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server.xmlを修正する
c:\tomcat90\conf\server.xml を以下に合わせて修正してください。
削除:address=“::1”
追加:address=“0.0.0.0” secretRequired=“false”
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<!-- Define an AJP 1.3 Connector on port 8009 -->
<!-- 以下をコメントアウトする -->
<Connector protocol=“AJP/1.3”
address=“0.0.0.0”
port=“8009”
redirectPort=“8443”
secretRequired=“false” />
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Apache – Tomcat の連携動作を確認する
tomcat を起動後、Apacheを起動してください。
http://localhost/tomcat90/docs/
http://localhost/tomcat90/examples/
http://localhost/tomcat90/manager/
上記のURLが正常に表示されます。
Windows版Apacheのインストール手順を理解しよう!
いかがだったでしょうか。Windows版Apacheのインストール手順について説明いたしました。
Windows版Tomcatのインストール、設定ファイルを修正後Tomcatが正常に起動/終了・Apache – Tomcat 連携の手順もあわせて理解してみてください。
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