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プロキシサーバのメリット4つとデメリット3つ|設定方法はどうする?

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プロキシサーバのメリット4つとデメリット3つ|設定方法はどうする?
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    プロキシサーバの役割

    プロキシサーバの役割は、内部からインターネットに接続できないPCの代理として、インターネット接続をおこなうことです。通常であればサイトを閲覧する際には、クライアントPCがウェブサーバにリクエストを送信してデータを受信しますが、その間にプロキシサーバを経由することになります。クライアントのブラウザからプロキシサーバにアクセスし、プロキシサーバからデータの受信をおこない、クライアント側に送信します。

    プロキシサーバのメリット・デメリット

    プロキシサーバには、メリット・デメリットが存在します。得られるデータの内容は変化しないため、ユーザーにとっては変化ありませんが、セキュリティや負荷の観点からいくつかのメリットがあります。一方で、プロキシサーバを使用することで、犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。ここからは、プロキシサーバを導入する上で起こりうるメリット、デメリットについて説明していきます。

    プロキシサーバのメリット4つ

    プロキシサーバには、主にセキュリティの観点からさまざまなメリットがあります。例えばプロキシサーバを使用すれば、ログを残せる、ウィルスチェックを行う、他のサーバに匿名でアクセスを行うこともできます。

    メリット1:プロキシに様々なログが残る

    プロキシサーバを使用するメリットとして、さまざまなログをサーバに残すことができるという点が挙げられます。プロキシサーバを経由して、アクセスしたPCやサイトなどのログを残すことができます。また、逆にどこからアクセスが試みられているかという記録も見ることができます。アクセス管理だけではなく、サイバー攻撃が発生した場合にも、ログの解析を行うことで被害状況や不正アクセスを特定することができます。

    メリット2:ウィルスチェックを行える

    プロキシサーバを経由してデータをやりとりすると、ユーザーが使用する端末ではなくプロキシサーバ上でウィルスチェックをおこなうことができます。このように、プロキシ上でウィルスチェックを行うことで、ウィルスチェックをまとめて1つのサーバでできます。また、各自のPCを保護するだけではなく、社内ネットワークにウィルスを持ち込まないように、全体のセキュリティを高めることができます。

    メリット3:匿名性が確保できる

    匿名性が確保できるという点も、プロキシサーバを使う上でのメリットです。プロキシサーバを経由する場合は、個人のIPアドレスではなく、プロキシサーバのIPアドレスのみが送信されるため、アクセスした端末が分からなくなります。IPアドレスがアクセス先に知られることで、サイバー犯罪の攻撃対象となることや、悪用される危険性もあります。こうした危険性を避ける上では、プロキシサーバは有用といえます。

    メリット4:負荷の低減

    プロキシサーバには、接続にかかる負荷の低減というメリットもあります。プロキシサーバは、インターネット接続の際にデータをキャッシュとして保持しておく機能があり、アクセスを高速化して、負荷を低減します。また、プロキシサーバには、アクセスが集中した際、複数の機器にリクエストを振り分けるロードバランシング機能を持たせることができます。この機能によって、全体としての負荷が分散されます。

    プロキシサーバのデメリット3つ

    プロキシサーバにはメリットだけではなく、デメリットもあります。プロキシサーバそのものを悪用されてしまうことで、不正なサイトへ誘導されてしまい、さまざまな情報を抜き取られてしまう危険性もあります。こうした犯罪に巻き込まれないよう、プロキシサーバは常に管理者によって、監視しておく必要があります。

    デメリット1:不正なサイトへの誘導

    プロキシサーバが不正なサイトへの誘導を行ってしまう危険性があります。攻撃者がプロキシサーバに攻撃を仕掛け、フィッシング詐欺や偽サイトなどの悪意あるサイトに誘導してしまうような例です。このような場合は、プロキシサーバはユーザーのリクエストと異なるサイトにアクセスしてしまいます。誘導先サイトで個人情報データを入力させて抜き取るなどして、大きな被害をもたらす危険性があります。

    デメリット2:接続履歴が見られてしまう

    プロキシサーバに残った接続履歴が見られてしまうというデメリットが存在します。上記のように、プロキシサーバにはさまざまなログが残っており、攻撃者によってこの情報を読み取られる危険があります。ログを閲覧されると、単に接続したサイトを見られるだけではなく、その履歴が個人情報に結びついていた場合には個人情報漏洩も考えられるでしょう。また、アクセス履歴を元に、迷惑メールの攻撃対象にされる可能性もあります。

    デメリット3:情報が盗まれる可能性

    プロキシサーバを経由してやりとりしている情報を盗まれる可能性があります。プロキシサーバが悪意ある第三者によって設置された場合や、ハッキングされた場合には、アクセスの際に送受信したデータが抜き取られる可能性があります。こうしたデータの中には、IDとパスワード、個人情報、クレジットカードの情報などが含まれる場合もあります。サーバだけではなく、アクセス先のサイトのセキュリティにも注目しましょう。

    プロキシサーバを活用するポイント2つ

    プロキシサーバを安全に有効活用するためには、2つのポイントがあります。上記のようなメリットを生かしつつ、犯罪に利用されることが無いよう、設定する必要があります。

    ポイント1:適切な設定を行おう

    1つ目のポイントは、プロキシサーバに適切な設定を行うことです。例えば、プロキシサーバの設定が、正しいアドレスか確認するなど、安全な接続を行えるよう確認が必要です。プロセスサーバの設定が適切でなければアクセスできないなど、トラブルの原因にもなります。利便性とセキュリティ上の観点から、適切な設定をしましょう。

    ポイント2:公開プロキシは避けよう

    安全性の観点から、公開プロキシは避けるのが無難です。公開プロキシとは、外部に公開されており、誰でも自由に使えるようになっているプロキシサーバのことです。無料で使用でき、匿名性が高いという利点はあるものの、中にはアクセス履歴や情報を抜き取る悪意あるサーバも存在します。また、スパム業者に利用されることもあります。安全のためにも、こうした公開プロキシは避ける方が良いでしょう。

    【ブラウザ別】プロキシサーバを設定する方法3つ

    プロキシサーバを設定する方法は、使用するブラウザによって異なります。基本的な流れは、ブラウザから設定画面を開き、プロキシサーバのIPアドレスとポート番号を入力するという手順になります。ここからは、Safari、Internet Explorer、Chromeというよく使用される3つのブラウザでプロキシサーバを設定する方法を説明します。

    方法1:Safariの場合

    Safariの場合は、設定ボタンから変更します。まず、Safariの環境設定を開き、「詳細」のアイコンをクリックします。プロキシという項目から、設定を変更するというボタンをクリックすると、プロキシの設定画面が出てきます。設定画面が開いたら、Webプロキシ(HTTP)など、使用するプロキシのプロトコルを選択します。その後、プロキシサーバのアドレスとポート番号を入力して「OK」をクリックします。

    方法2:Internet Explorerの場合

    Internet Explorerの場合は、ツールメニューの「インターネットオプション」から設定を変更することができます。インターネットオプションの「接続」タブをクリックして開き、「LANの設定」ボタンを押すと、プロキシサーバを使用するよう設定できます。このように設定すると、プロキシサーバのアドレスとポート番号を入力できるようになります。入力後に「OK」をクリックして、設定は完了です。

    方法3:Chromeの場合

    Chromeの場合は、メニューの「設定」ボタンから設定を変更します。設定画面が開いたら、詳細設定をクリックし、システムという項目から「パソコンのプロキシ設定を開く」をクリックします。その後は、Windowsとmacで手順が若干異なります。macの場合は、プロキシサーバのプロトコルを選択、Windowsの場合は「プロキシサーバを使う」を選択します。その後、アドレスとポート番号を入力して完了です。

    プロキシサーバについて理解しよう

    プロキシサーバのメリット、デメリットを理解して有効活用しましょう。適切な設定をおこなえば、プロキシサーバのメリットを生かして、安全にネットワークに接続することができるようになります。ぜひ試してみてください。

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