2020年春には、日本でもいよいよ5Gのサービスが提供開始される予定です。
それに伴って各通信業者では、基地局の整備を進めていますが、国内企業だけでなく海外企業もベンダーとして選定されています。
この記事では、その中でもスウェーデンのエリクソンという企業について紹介していきます。
目次
エリクソンの5G基地局はauとソフトバンクが採用
国内で5Gのサービスを提供予定の各通信業者は、基地局のベンダーとして2社~3社程度を選定しています。エリクソンは、auとソフトバンクの両方から、ベンダーに選ばれました。
auでは2020年3月に5Gのサービスを提供予定ですが、基地局が足りていません。そのため、同じエリクソンをベンダーとするソフトバンクと5G基地局を共用することになっています。
ソフトバンクにとって、エリクソンは以前から取引関係のある企業です。携帯電話があまり普及していなかった1990年代前半から、エリクソンと取引関係にありました。
よって、ソフトバンクの5G基地局のベンダーにエリクソンが選ばれたのは、ごく自然な流れと言えます。
auとソフトバンクに5G基地局を提供するエリクソンとは
エリクソンはスウェーデンの企業ですが、東京都港区にエリクソン・ジャパンという日本法人を設置しています。
電子通信機器やその周辺機器について、販売や設置工事を行っている企業です。
日本法人が設立されたのは1992年であるため、30年近くも日本で事業を展開していることになります。通信機器の保守サービスも提供しており、これまでも日本の通信事業者とは取引が活発に行われてきました。
携帯通信分野での取引
エリクソンは携帯電話がまだ黎明期だったことから、日本の通信インフラを支えてきた企業の1つでもあります。
1990年代前半から、NTTドコモやデジタルツーカーグループ(現在のソフトバンク)に、無線基地局や通信システムを提供してきました。
2000年代に入ってからも、NTTドコモやJフォングループ(現在のソフトバンク)に通信システムやインフラを提供しています。
2010年代に入ってからは、DC-HSDPA(下り42Mbps)やLTEに関してのサービス提供が多いです。
2000年代まではauとはあまり目立った取引はありませんでしたが、2013年にauのLTE&EPCネットワークおよびIMSソリューションベンダに選ばれています。そして、2015年にはauと5Gの共同研究開発で提携するに至りました。
日本の通信サービスで大きな役割を果たすエリクソン
エリクソンはソフトバンクと付き合いが長い企業で、今回の5G基地局整備でも活躍しています。
また、auもエリクソンをベンダーに選定したことから、日本での5Gサービスにおいて、エリクソンの果たす役割は大きいと言えるでしょう。
※出典元
ericsson.com「会社概要・沿革」
https://www.ericsson.com/ja/about-us/company-facts/ericsson-worldwide/japan/company-facts-new
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