IDaaSの内容とは?おすすめのサービス6選や機能を詳しく解説

IDaaSの内容とは?おすすめのサービス6選や機能を詳しく解説
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そもそもIDaaSとは?


IDaaSとはID認証やIDパスワード管理、シングルサインオン 、アクセス制御などを提供するクラウドサービスです。

IDaaSは「Identity as a Service(アイデンティティを提供するクラウドサービス)」を略した言葉で、SaaSやIaaSなどと同じクラウドサービスの1つで、ID管理やID認証機能を提供するサービスです。

この記事では、近年目にする機会が増えてきたIDaaSについてご紹介します。

IDaaSの基本的な機能2選


IDaaSの基本的な機能をご紹介します。

IDaaSはアイデンティティの管理をクラウドで提供するサービスですが、具体的にはどのような機能要件があるのでしょうか。

ここではIDaaSの基本的な機能2選についてご紹介しますので、IDaaSが提供する機能について理解を深めてみてください。

IDaaSの基本的な機能1:IDの利用が簡単になる

IDaaSにはIDの利用を簡単にする機能があります。

IDaaSにはログイン時のユーザーの利便性を高めるID管理や、シングルサインオンなどの基本機能が提供されています。IDaaSを簡単に説明すると、従来のID管理サービスにシングルサインオンなどの機能が追加されたクラウドサービスだと言うことです。

ここでは「ID管理機能」と「シングルサインオン機能」について詳しくご紹介します。

ID管理機能

ID管理機能とは、ユーザーアカウントの認証情報を管理する機能です。

ID管理では、マスターデータを利用することで社員の入社・退社によってアカウントの作成・削除などを行うことができます。また、異動や組織変更で発生する更新作業を行うプロビジョニング機能も利用可能です。

IDaaSを利用することで社員のID情報を一元管理することができるため、システム管理者の負担を軽減することができるでしょう。

シングルサインオン機能

シングルサインオン機能とは、一度ログインすることで他の複数のシステムでも自動でログインできるようになる機能です。

シングルサインオン機能を利用することにより、ユーザーもパスワードを忘れてログインできなくなることや、パスワードが流出するリスクを軽減できます。

また、システム管理者もロックのかかったパスワードのリセットなどの作業が必要なくなるため、管理負担を減らすことも可能です。

IDaaSの基本的な機能2:セキュリティを向上させる

IDaaSにはセキュリティを向上させる機能があります。

IDaaSにはセキュリティリスクを軽減し、システム管理者の作業負担を軽減する機能として提供されているのは、ログレポートやアクセスコントロールなどの基本機能です。

ここでは「ログレポート機能」と「アクセスコントロール機能」について詳しくご紹介します。

ログレポート機能

ログレポート機能とは、IDaaSの利用状況を把握することができる機能です。

IDaaSではユーザーのシステムの利用状況やパスワードの変更履歴などをログとして記録しているため、システム管理者は定期的に利用状況のチェックが行えます。

また、ログレポート機能により、システム管理者は安全にシステムが運用できているかどうか確認できるようになります。

アクセスコントロール機能

アクセスコントロール機能とは、アクセス制御により高度なセキュリティ対策を実現する機能です。

アクセスコントロールにより、管理者が許可したユーザーのみをシステムにアクセスできるように制限したり、所属部門ごとにアクセスできるシステム領域を変更したりすることができます。

また、アクセスコントロールではワンタイムパスワードや生体認証といった、複数の認証システムを組み合わせた多要素認証を行うことも可能です。

IDaaSを利用する前の注意点4選


IDaaSを利用する前の注意点をご紹介します。

IDaaSを選ぶ場合には、いくつかの点に注意して自社の目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。

ここではIDaaSを利用する前の注意点4選をご紹介しますので、IDaaSの利用を検討する参考にしてみてはいかがでしょうか。

IDaaSを利用する前の注意点1:費用

IDaaSを利用するのに、トータルでどの程度の費用がかかるか確認するようにしましょう。

IDaaSは製品によって費用はさまざまです。基本的に多くの機能を利用しようと思うと、それだけコストもかさみます。そのため、事前に必要な機能をピックアップし、トータルとしていくら費用が必要になるのかを見積もるようにしましょう。

IDaaSを利用する前の注意点2:サポートの体制

ベンダーのサポートが充実しているIDaaSを選びましょう。

IDaaSは重要なデータを扱うサービスのため、トラブル発生時には迅速なサポートを受けられるようにサービス体制が整っている点も重要です。

特に海外のIDaaSの場合、日本語での問い合わせが可能なのかどうかや、問い合わせ可能な時間などは必ず確認しましょう。

IDaaSを利用する前の注意点3:セキュリティ

ベンダーが高いセキュリティを確保しているかどうかチェックしましょう。

IDaaSではIDやパスワードを預けることになるため、安全性が高いサービスであることが重要です。そのため、提供企業のセキュリティ体制や、SoC証明書を取得しているかどうか、外部監査を設けているかどうかを確認しておきましょう。

IDaaSを利用する前の注意点4:国内SaaSに対応しているか

国内SaaSに対応しているIDaaSを選びましょう。

IDaaSは海外企業のものも多いため、海外製のIDaaSの場合、国内のSaaSに対応していないケースも多くあります。そのため、国内SaaSを利用している場合は、対応しているIDaaSを選ぶようにしましょう。

IDaaSのおすすめのサービス6選


IDaaSにはどのようなサービスがあるのでしょうか。

近年は企業もクラウドへシフトしてきているため、多くのIDaaSが登場しています。そのため、これからIDaaSの利用を検討している方の中にはどんなサービスがあるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

ここではIDaaSのおすすめのサービス6選をご紹介しますので、ぜひ自社に最適なIDaaSを見つける参考にしてみてください。

IDaaSのおすすめのサービス1:Okta, Inc.

「Okta, Inc.」は6,000以上のSSOに対応したクラウドサービスを提供しているIDaaSです。

業界トップクラスのクラウドサービス数を誇るIDaaSで、ID管理が一元管理できるクラウド数も150以上と非常に豊富です。

また、ワンタイムパスワードや指紋認証を複数組み合わせた多要素認証にも対応しており、高度なセキュリティ対策が実施できます。日本だけでなく世界的に人気のIDaaSだと言えるでしょう。

IDaaSのおすすめのサービス2:Azure Active Directory

「Azure Active Directory」はクラウドだけでなくオンプレミスやエッジにも対応できるサービスです。

マイクロソフトが提供するAzureのサービスで、社内やクラウドのアプリケーションを一元管理することができ、マイクロソフト社が提供しているサブスクリプションサービス内は、基本的な機能が無料で利用できます。

また、シングルサインオンも可能で、多要素認証によりセキュアなID管理を行えます。

IDaaSのおすすめのサービス3:HENNGE株式会社

HENNGE株式会社の「HENNGE One」はさまざまなクラウドサービスへのセキュアなアクセスと、シングルサインオンを実現するIDaaSです。

安全にクラウドサービスを利用したい企業に最適なSaaS認証基盤で、1つのアカウントで複数のサービスにログインできるため、パスワードの入力やパスワード管理の手間が省けます。

また、セキュリティの強化も実現できるため、安全にシステムを利用することが可能です。

IDaaSのおすすめのサービス4:OneLogin

「OneLogin」はオンプレミスとクラウド間のID連携や、シングルサインオンが実現するIDaaSです。

日本語を含んだ20言語以上の多言語に対応しており、全世界で2,500社以上の導入実績を持つアイデンティティ管理ソリューションとなっています。すでに利用しているアプリケーションとの連携や、アクセスコントロールなどを実施したい企業におすすめです。

IDaaSのおすすめのサービス5:CloudGate UNO

「CloudGate UNO」は利便性とセキュリティを両立できるIDaaSです。

パスワードレス認証などの強固な認証機能だけでなく、サインオン時の場所や端末、時間などを限定する柔軟なアクセスコントロールによってセキュリティを強化することができる、アイデンティティ管理ソリューションです。

さらに、利便性向上とセキュリティ対策が両立できることから、導入実績1,600社80万ユーザーを達成しました。

IDaaSのおすすめのサービス6:トラスト・ログイン

「トラスト・ログイン」は基本プランが無料で利用でき、即日導入できるIDaaSです。

クラウドサービスへの多要素認証やアクセス制限、社内システムなどを含めたすべてのサービスでシングルサインオンを実現します。

また、無料登録ですぐに利用を開始でき、必要なオプションがあれば100円から追加でき、さらに5,000種類のテンプレートに対応しており、UIもシンプルで使いやすくなっています。

IDaaSサービスを使い効率的にID管理をしよう!


IDaaSを利用することで、システム管理者の作業負担を大幅に軽減することができます。

ぜひこの記事でご紹介した、IDaaSの基本的な機能やIDaaSを利用する前の注意点、IDaaSのおすすめのサービス6選などを参考に、自社に最適なIDaasサービスを導入してみてはいかがでしょうか。

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