CCNAとは?CCNAの資格を取得するメリットや方法6つを解説
CCNAとは
CCNAはネットワーク系のベンダー試験として非常に人気が高い試験です。
ネットワークエンジニアなどのネットワーク関連業務に携わるエンジニアの多くが取得を目指している資格です。そのため、CCNAという名前だけは知っているという方も多いでしょう。
CCNAとはどのような資格なのでしょうか。本記事ではCCNAについて詳しくご紹介していきます。
CCNAの正式名称
CCNAは正式名称である「Cisco Certified Network Associate」を略した名前です。
CCNAはネットワーク機器の開発や販売をしている大手企業のシスコシステムズが実施しているベンダー試験となっており、日本語では「シスコ技術者認定」と呼ばれる試験のアソシエイト(Associate)レベルの資格となっています。
ネットワークの世界では有名な資格
CCNAはネットワーク業界において非常に人気の高い資格です。
前述のとおり、CCNAは世界的に有名なネットワーク機器大手のシスコシステムズが実施しているシスコ技術者認定の1つです。
シスコ技術者認定はネットワークエンジニアとしての知識やスキルなどを認定することからネットワークの世界では非常に有名な資格となっており、世界共通基準の認定資格となっています。
CCNAの難易度とは
CCNAの難易度は初心者レベルとなっています。
シスコ技術者認定における日本で受験できるレベルの中では、アソシエイトがもっともやさしいレベルとなっています。
また、ネットワークエンジニアの1カ月程度の新人研修の中で取得することもあることから、基本的なネットワークの基礎知識を持っている場合は、CCNAを取得することはそれほど難しくはないでしょう。
試験は5種類のグレードがある
シスコ技術者認定にはエントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート・アーキテクトという5つのグレードがあります。
ただし、エントリーに該当するCCTは英語のみとなっています。また、CCNAは5種類のグレードの中でも「アソシエイト」に該当する資格となっており、最新のネットワーク技術によって仕事の可能性を拡大するために必要な基礎知識を認定するものとなっています。
試験の分野は幅広い
シスコ技術者認定で出題される分野はネットワーク設計やクラウド、セキュリティなど非常に幅広いです。
従来のシスコ技術者認定は、CCNAでも「CCNA Routing & Switching」や「CCNA Security」のように、特定の分野に絞って受験することができました。
しかし2020年の改定によって「CCNA」という1つの試験に統合されたことにより、より幅広い分野の知識が必要とされるようになりました。
CCNAの資格を取得する4つのメリットとは
CCNAの資格を取得する4つのメリットをご紹介します。
CCNAはネットワーク系の資格として非常に人気が高い資格ですが、CCNAを取得することで具体的にどのようなメリットがあるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
ここではCCNAの資格を取得する4つのメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
CCNAの資格を取得するメリット1:自分のスキルを証明する事が出来る
CCNAの資格を取得することで、ネットワーク関連のスキルを客観的に証明することができます。
CCNAではシスコシステムズのネットワーク機器の使い方やネットワーク関連の基本知識、実践スキルまで問われることから、CCNAを取得することによって一定以上のネットワークスキルを持っていることを証明できます。
また、CCNAは世界共通の資格となっている点もメリットだと言えるでしょう。
CCNAの資格を取得するメリット2:自分のスキルチェックになる
CCNAの資格を取得することで、自身のスキルチェックをすることができます。
CCNAは出題範囲が非常に広いことから、合格しようと思うと幅広い知識やスキルが必要になります。そのため、自分がどのくらいのスキルを持っているのか資格取得によってチェックすることができます。
もちろん十分な試験対策は必要ですが、試験勉強によってよりスキルを伸ばすこともできるでしょう。
CCNAの資格を取得するメリット3:ネットワークの知識を身に付ける事が出来る
CCNAの資格を取得することで、ネットワークの知識を身に付ける事ができます。
CCNAはシスコ技術者認定の中でもアソシエイトレベルの試験となっていることから、ネットワークエンジニアとして仕事をしている方以外でも合格できる可能性は十分あります。
そのため、ネットワークエンジニアになるためにネットワーク関連の知識を身に着けておきたいという方にも、CCNAは適した資格だと言えるでしょう。
CCNAの資格を取得するメリット4:IT企業に就職する場合には有利
CCNAの資格を取得することで、IT企業への就職では有利に働くでしょう。
シスコシステムズのネットワーク機器は多くの企業で利用されています。また、CCNAはネットワークの世界では世界共通の資格となっていることから、IT業界での市場価値も高いです。
そのため、CCNAの有資格者であればIT系の企業への就職や転職の際にも有利になり、年収アップにもつながる可能性があります。
CCNAの資格を取得する方法6つ
CCNAの資格を取得する方法をご紹介します。
これからCCNAの取得を目指すという方の中には、CCNAの受験方法や具体的な勉強方法などを知りたいという方も多いでしょう。また、実務経験があるのかないのかによって必要な勉強時間なども変わってきます。
ここではCCNAの資格を取得する方法6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
CCNAの資格を取得する方法1:受験の方法は1種類に改訂
改定前のCCNAの受験方法には「一回受験」と「分割受験」という2種類の方法がありました。
従来のCCNA試験では「200-125J」という試験に合格するか、「ICND1(100-105J)」と「ICND2(200-105J)」を分割して受験し、両方に合格するという受験形式になっていました。
しかし2020年2月の改訂により、1つの試験に合格することでCCNAを取得できるようになりました。
一回受験
一回試験とは、改定前のCCNAに用意されていた1つの試験のみを受験する受験方法です。
改定前のCCNAでは、「200-125J」という試験を受験して合格することでCCNAを取得できる一回受験という受験方法がありました。現在は「200-301」という新しいCCNAの試験のみとなっています。
分割受験
分割受験とは、改定前のCCNAに用意されていた2つの試験を分割して受験する受験方法です。
改定前のCCNAでは「100-105J」と「200-105J」を分割して合格することでCCNAを取得できる分割受験という受験方法がありました。
分割受験では「100-105J」のみに合格した場合はCCENT認定となっていましたが、現在は分割試験もCCENTの認定もなくなっています。
CCNAの資格を取得する方法2:最新の本で勉強する
CCNAの資格を取得するには、最新の書籍を利用して勉強するようにしましょう。
ここまでご紹介しているとおり、CCNAの資格は2020年2月に大きく内容が改訂されているため、それ以前に出版されているCCNAの対策本では出題される内容と一致していない部分があります。
そのため、書籍を利用して勉強する場合は最新版のCCNAに対応した本を利用するようにしましょう。
CCNAの資格を取得する方法3:CCNAの公式サイトにある練習問題を利用する
CCNAの資格を取得するには、CCNAの公式サイトにある練習問題を利用して勉強するようにしましょう。
CCNA公式サイトには出題される問題のカテゴリや出題比率、練習問題などが掲載されています。そのため、公式サイトをよく読んで練習問題を解くことで、どのような問題が出題されるのかといった傾向を掴むことができるでしょう。
最新の参考書を使って勉強した後で問題を解くことで、知識の定着度を測ることもできます。
CCNAの資格を取得する方法4:CCNAの勉強サイトを利用する
CCNAの資格を取得するには、CCNAの勉強サイトを利用して勉強するようにしましょう。
インターネット上にはCCNAをはじめとしたIT系の資格の勉強ができるさまざまな学習サイトが存在します。中には無料で利用できるものもあるため、活用すると良いでしょう。
ここではCCNAの勉強サイトである「Ping-t」と「CCNAイージス」をご紹介します。
Ping-tの場合
Ping-tは豊富なCCNA関連の練習問題が掲載されている勉強サイトです。
CCNAの試験対策として多くの練習問題を解くことができ、問題は分野によって分けられているため後から苦手な分野だけを復習するのにも便利です。
また、CCNA以外にもIT系の資格勉強に便利なサイトとなっているため押さえておくと良いでしょう。
CCNAイージスの場合
CCNAイージスはCCNAに関する技術解説を掲載している勉強サイトです。
CCNAの試験範囲を網羅した技術解説が掲載されているため、Web教科書として利用できるサイトです。また、練習問題も掲載されているため、これからネットワーク関連の勉強を始める人にもおすすめです。
CCNAの資格を取得する方法5:実務経験がない場合
ネットワーク関連の業務の実務経験がない場合、実機を動かす練習をするようにしましょう。
CCNAではシミュレーション問題も出題されるため、実機での設定についても学んでおく必要があります。しかし自分で実機を用意するのは費用もかかりハードルが高いため、CCNAの参考書などに付属されているシミュレータを利用して勉強するのがおすすめです。
CCNAの資格を取得する方法6:実務経験がある場合
ネットワーク関連の業務の実務経験がある場合、まずは試験範囲をチェックして、知らない項目から学習をはじめるようにしましょう。
実務経験があってもCCNAでは初見の内容も出題されます。そのため、自分が知らない分野の内容を理解するところからはじめましょう。
また、試験範囲をすべて網羅することができた後は練習問題を解いて、できるだけ多くの問題に触れておくようにしましょう。
CCNAについての注意点3つ
CCNAにはいくつかの注意点があります。
これからCCNAの資格取得を目指そうと考えている場合、事前に知っておくべきCCNAの注意点を押さえておきましょう。
ここでは最後にCCNAについての注意点3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
CCNAについての注意点1:受験料が高い
CCNAの受験料は税抜き33,600円となります。
2020年2月の改定にともない、CCNAの受験料も改訂されており、現在では33,600円(税抜き)となっています。以前の受験料は39,600円(税抜き)となっていたため、以前よりも値下がりしていますが、決して安い金額ではないことは押さえておきましょう。
出典:Step One: Check voucher prices
参照:http://www.vue.com/vouchers/pricelist/cisco.asp#prices
CCNAについての注意点2:不合格した後に再受験する場合
CCNAに不合格になった場合は再受験することが可能です。
CCNAやCCNPなどに不合格となった場合は、再度受験することが可能です。ただし、受験日の翌日から5日間は同じ試験を受けることができません。
また、一度合格した試験も再受験することができますが、合格済みの試験を再度受験する場合には最低180日待つ必要があります。
再受験が出来るようになる時期
CCNAに不合格になり、再受験する場合には中5日空けた翌日以降から受験が可能になります。
同一科目の試験を再び受験する場合、受験日の翌日から5日間は空ける必要があるため、たとえば5月1日に受験して不合格となった場合、次に受験できるのは5月7日からとなります。
そのため、不合格になったらすぐに再受験したいと考えている方は注意するようにしましょう。
CCNAについての注意点3:認定資格は3年で失効
CCNAの有効期限は3年となっています。
CCNAをはじめとしたシスコ技術者認定資格は有効期限が3年と定められており、合格した後、そのままにしていると3年で失効となってしまいます。そのため、一度合格すれば資格を保持し続けられるというわけではない点には注意が必要です。
資格の更新をする
CCNAの認定資格を保持し続けたい場合は、3年以内に資格の更新を行う必要があります。
CCNAなどのシスコ技術者認定の資格を更新する場合、同一の資格を再度受験して合格するか、もしくはCCNPなどの上位レベルの資格に合格する必要があります。
そのため、シスコ技術者認定資格を保持し続けようと思うと、常に受験し続けなければいけないという点は覚えておきましょう。
CCNAとはネットワーク業界を志望するなら取得すべき資格!
CCNAはネットワーク関連のエンジニアに非常に人気のある、シスコシステムズが実施している世界共通基準のベンダー資格です。
シスコ技術者認定を受験する場合は、CCNAから挑戦するのが良いでしょう。ぜひこの記事でご紹介したCCNAの概要や資格を取得する4つのメリット、CCNAの資格を取得する方法、CCNAについての注意点などを参考に、CCNAの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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