ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアのスキルの違い8つ|将来性や年収
ネットワークエンジニアとは?
ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークのシステム構築や保守などを専門に行うエンジニアのことです。
ネットワークエンジニアの仕事には、主にネットワーク設計、ネットワーク構築、ネットワークの監視や運用があります。
また、ネットワークエンジニアにはネットワークを構築するためのネットワークやサーバーに関する幅広い知識や、回線の配置などを行うためのハードウェアの知識などが必要とされます。
サーバーエンジニアとは?
サーバーエンジニアとは、コンピューターシステムを運用するサーバー機器の構築やソフトウェアの設定を行うエンジニアのことです。
サーバーエンジニアの仕事は、サーバーシステムの設計や構築、サーバーシステムの運用、負荷分散構成の設計や構築、運用、障害発生時の緊急対応などさまざまです。
また、サーバーエンジニアにはサーバーに関する知識やOS、セキュリティ、ネットワークの知識が必要とされます。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアのスキルの違い8つ
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアのスキルの違いをご紹介します。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは、種類豊富なエンジニア職の中でも混同されがちです。しかし担当している仕事の違いにもよりますが、それぞれ必要とされるスキルは異なります。
ここではネットワークエンジニアとサーバーエンジニアのスキルの違いをご紹介しますので、それぞれどのようなスキルが重視されるのか参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアの場合
ネットワークエンジニアに必要なスキルをご紹介します。
ネットワークエンジニアはネットワークの設計や構築、保守運用を行うことが主な業務になります。そのため、ネットワークエンジニアに必要なスキルは、主に「WEBやネットワークに関する知識」「コミュニケーション能力」「資格」の3つだと言えるでしょう。
ここでは、まずはネットワークエンジニアに必要なスキル3つをご紹介していきます。
1:WEBやネットワークの知識
ネットワークエンジニアにはWEBやネットワークの知識が必要です。
ネットワークの設計や構築を主な業務とするネットワークエンジニアには、幅広いWEBやネットワークの知識が求められます。
たとえば、ADSLやIP-VPNなどのWAN系、無線LANやTCP/IPなどのLAN系、さらにDNSやWWWサーバー、アプリケーションサーバーなどのインターネット系については必ず押さえておく必要があります。
2:コミュニケーション能力
ネットワークエンジニアにはコミュニケーション力が必要です。
ネットワークエンジニアは顧客からヒアリングを行い、どんなネットワークを構築してほしいのかを把握する必要があります。また、保守の段階ではマネージャーや統括部門の設計者などと関わることになり、さまざまな意見交換を行うことになります。
そのため、円滑に仕事を進めていくためには、相手の理解度に合わせて話ができるコミュニケーション力が求められます。
3:資格
ネットワークエンジニアにはネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリストなどの資格を取得しておくことが望ましいです。
ネットワークエンジニアになるために必要な資格はありませんが、ネットワークエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら資格を取得しておく方が良いでしょう。
たとえば前述のネットワークスペシャリストのような国家資格や、シスコ技術者認定のCCNP、CCIEクラスなどがおすすめです。
サーバーエンジニアの場合
サーバーエンジニアに必要なスキルをご紹介します。
サーバーエンジニアはサーバーの設計や構築、管理を行うことが主な業務となっています。そのため、サーバーエンジニアに必要なスキルは、主に「サーバー攻撃の解決法」「トラブル対応の素早さ」「資格」「サーバーに関連する幅広い知識」「ネットワークインフラの知識」の5つだと言えるでしょう。
ここでは、サーバーエンジニアに必要なスキル5つをご紹介していきます。
1:サーバー攻撃の解決法
サーバーエンジニアにはサーバー攻撃の解決法に関する知識が必要です。
サーバーエンジニアはセキュリティに配慮したシステムを構築し、サイバー攻撃があった際には調査を行い、改善することが主な業務となります。
近年はサイバー攻撃も巧妙化してきているため、さまざまなパターンが存在するサーバー攻撃に対するセキュリティシステムを構築するためには、常に最新の知識を持っている必要があります。
2:トラブル対応の素早さ
サーバーエンジニアにはトラブル対応の素早さが必要です。
サーバーシステムの保守運用のフェーズでは、トラブルを未然に防ぐ能力やトラブル発生時に迅速に対応できる能力が求められます。
そのため、サーバーエンジニアにはスピーディなトラブル解決が行えるフットワークの軽さが必要だと言えるでしょう。
3:資格
サーバーエンジニアにはLPICやMCPなどの資格を取得しておくことが望ましいです。
ネットワークエンジニアと同じくサーバーエンジニアになるために必要な資格はありませんが、サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら資格を取得しておく方が良いでしょう。
たとえば前述のLPICやMCPのようなOS関連の資格や、ネットワーク関連の資格であるシスコ技術者認定のCCNA、CCNPクラスなどがおすすめです。
4:サーバーに関連する幅広い知識
サーバーエンジニアには当然ながらサーバーに関する知識が求められます。
サーバー構築に必要となるWindowsServerやLinuxを含めた幅広い知識を習得するようにしましょう。
5:ネットワークインフラの知識
サーバーエンジニアにはネットワークインフラの知識が必要です。
特に近年ではクラウドの普及が広まってきているため、クラウドを含めたネットワークインフラについて知識を深める必要があります。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの仕事内容の違い6つ
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの仕事内容の違いをご紹介します。
ネットワークエンジニアはネットワークインフラの設計や構築、保守管理が主な仕事です。一方、サーバーエンジニアの場合はサーバー機器やサーバーソフトの構築、保守運用が主な仕事となります。
ここではネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの仕事内容の違いをご紹介しますので、違いを理解してより理解を深めてみてはいかがでしょうか。
ネットワークエンジニアの場合
ネットワークエンジニアの仕事内容をご紹介します。
ネットワークエンジニアの主な仕事はネットワークインフラの設計や構築、保守運用です。ここではネットワークエンジニアの仕事内容3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:設計と構築
ネットワークエンジニアはネットワークインフラの設計や構築が主な仕事内容です。
ネットワークの設計では、顧客からどんなネットワークを求めているのかといった内容を十分にヒアリングし、ニーズを把握してその内容に沿った設計図を構築します。
また、作成した設計図に従い、回線を設置してネットワーク構築を行います。
2:運営
ネットワークエンジニアはネットワークインフラの運営が主な仕事内容です。
ネットワークを構築した後は、クライアント企業に常駐したり、リモートなどでネットワークシステムの運営を行います。
ネットワークはトラブルが発生しない限り忙しくなることはありませんが、障害が発生した場合は迅速な対応を求められます。また、規模によっては一人で構築から運営まで担当するケースもあります。
3:保守管理
ネットワークエンジニアはネットワークインフラの保守管理が主な仕事内容です。
障害対応を行う運営業務とは異なり、障害発生を未然に防ぐための対応が保守管理業務となります。たとえばネットワークサービスを定期的に見直して契約を更新したり、ネットワーク機器のソフトウェアアップデートやパッチを適用するといった内容が保守管理に該当します。
サーバーエンジニアの場合
サーバーエンジニアの仕事内容をご紹介します。
サーバーエンジニアの主な仕事はサーバー機器やソフトの構築や運用、保守です。ここではサーバーエンジニアの仕事内容3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:設計と構築
サーバーエンジニアはサーバーシステムの設計や構築が主な仕事内容です。
ネットワークエンジニアと同じく、設計や構築のフェーズでは顧客からインターネットを利用してどんなサービスを展開したいのか、といった内容を十分にヒアリングし、ニーズを把握してサーバーのタイプを決定したり、設計を行います。
また、作成した設計図に従ってサーバーの構築を行います。
2:運営
サーバーエンジニアはサーバーシステムの運営が主な仕事内容です。
サーバーが立ち上がった後は、サーバーを運用しながらその時々の必要に応じて修正を行い、管理していきます。また、サーバーに障害が発生した場合は障害の原因を究明し、迅速な復旧作業をする必要があります。
3:保守管理
サーバーエンジニアはサーバーシステムの保守管理が主な仕事内容です。
日々のサーバーのメンテナンスやサーバーが攻撃されていないかどうかの確認もサーバーエンジニアの業務です。障害発生を未然に防ぎ、サーバーを安定して運用できる能力がサーバーエンジニアには求められます。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの将来性の違い
ネットワークエンジニアもサーバーエンジニアも、近年はクラウド化の波によって外部へ移行するケースが増えているのが現状です。
ネットワークエンジニアの場合、ネットワークの管理運用の業務は減少しますが、クラウドに精通したネットワークエンジニアの需要は高まります。
サーバーエンジニアの場合はこれまで以上にネットワークインフラの知識が重要になり、さらにビッグデータを活用できる仕組みなど需要が高まるでしょう。
ネットワークエンジニアの特徴
ネットワークエンジニアの場合、ネットワークの管理運用の需要は減りますが、設計や構築の仕事は今後も残ります。
クラウド化によってオンプレミスからクラウドへ移行する企業も多いため、ネットワーク管理や運用の仕事自体は減少傾向にあるのが特徴です。
サーバーエンジニアの特徴
サーバーエンジニアの場合、ビッグデータをより有効活用する仕組みを作るなど、サーバーエンジニアの新しい需要が発生しています。
前述のとおりインフラを含めたネットワークインフラの知識を持ち、ビッグデータが扱えるサーバーエンジニアには今後も高い需要が見込まれるでしょう。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの年収の違い
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアはどちらも年収は400万円~600万円の水準になるケースが多いです。
ここでは最後にネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの年収の違いについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアが年収を上げるポイント
ネットワークエンジニアの場合、ネットワークスペシャリストや情報処理安全確保支援士などの資格を取得すると良いでしょう。
また、サーバーエンジニアの領域にも対応できるネットワークエンジニアなら、幅広い仕事に対応できるため転職の際に年収を上げやすくなります。
サーバーエンジニアが年収を上げるポイント
ネットワークエンジニアの場合、LPICやCCNA、CCNPなどの資格を取得すると良いでしょう。
また、AWSの知識や認定資格を取得することで、AWSへの移行を検討している企業でも活躍できるようになります。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いを知ろう
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは、さまざまな種類があるエンジニア職の中でも混同されがちな職種です。
ぜひこの記事でご紹介したネットワークエンジニアとサーバーエンジニアのスキルの違いや仕事内容の違い、将来性などを参考に、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアそれぞれへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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