セキュリティエンジニアの不足は拡大する？今後の動向をまとめました

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公開日時: 2019-05-16 　更新日時: 2022-04-26

この記事でわかること

経済産業省の参考資料である「IT人材育成状況等について」では、セキュリティエンジニアの需要、IT人材の需要について今後の動向がまとめられています。
今回は、セキュリティエンジニアの今後の需要を中心に、その内容をご紹介します。

セキュリティ人材の需要の変化

情報セキュリティ人材は、2016年の時点でIT企業に約4.2万人、ユーザー企業に23.7万人、合計で約28.1万人が就業しており、13.2万人の情報セキュリティ人材が不足していると推定されています。
情報セキュリティ対策は、産業界全体においてなくてはならない非常に重要な課題であり、その業務を担うセキュリティエンジニアは今後も活躍が期待されています。

情報セキュリティを担う人材数は2018年には約32.3万人、2020年には約37.1万人になると増加が予測されています。
しかし、セキュリティエンジニアの不足も、さらに拡大が続くと予測されており、2018年には16.1万人、2020年には19.3万人もの人材が不足すると算出されています。
また、2016年時点での市場の伸び率予測は、年率約7.2％ですが、セキュリティエンジニアが充足した場合にはそれを上回る年率約8.1％の市場成長率を実現できると推測されています。

その他のIT人材の需要はどうなる？

少子高齢化の影響からIT関連産業でも2019年をピークに退職者が入職者を上回り、IT人材数も減少に向かうと考えられています。
IT人材の平均年齢も2030年まで上昇し続け、IT人材の高齢化が進むと予測されています。
ITのニーズが拡大し、それに伴って市場も拡大していくと予測されていますが、需要が高まる一方でIT人材の供給は低下するほか、需要と供給のギャップが拡大することにより2030年ごろには40～80万人規模でのIT人材不足が生じる可能性があると推測されています。
特に「ビッグデータ」、「IoT」、「人工知能」に関するニーズは高まり、市場の拡大が予想されますが、これらの技術を担う先端IT人材は2016年時点では約1.5万人が不足しており、2018年には約3.2万人、2020年には約4.8万人にまで不足が拡大すると推測されています。
また、今後はIT技術やIT活用の深まりに伴い、IT人材に求められるスキルや知識も変化すると考えられています。
従来型のSoR型システムの人材ではなく、SoE型システムによるより高い知識と技術を持ち、新しい技術に呼応し、高い付加価値を生み出す質の高いIT人材の需要が高まるとの推察がなされています。

今後もますます拡大するセキュリティエンジニアの需要

産業界全体のIT化が進む中で、情報セキュリティ対策は必要不可欠なものであると同時に、現時点でもそのセキュリティ対策を担うセキュリティエンジニアの人材数は不足しています。
今後、セキュリティ対策の需要はますます高まり、セキュリティエンジニアの需要もさらに拡大していくため人材確保が業界の重要な課題といえるでしょう。

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