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ネットワークエンジニアなどエンジニア業界の現状2つ
最近では、クラウドサービスの普及によりネットワークエンジニアの重要な業務部分であるシステムの新規構築などが減少しています。しかし、クラウドサービスに切り替わっても保守や運用などは変わらず必要です。
ここでは、これらの現状について詳しくご紹介します。
IT業界の急成長に人材が追い付いていない
近年の少子高齢化による人材不足は「2020年問題」として取り上げられることも多く、国内ではそもそもの労働力が全体的に不足している状況にあると言えます。
こうした人口減少による人材不足に加え、特にIT業界では、業界自体が急成長を遂げていることもあり、需要に対して人材供給が追い付いていないというのも理由の1つでしょう。
IT業界の人材不足は、ハードワークや優秀な人材に業務が集中する、といったマイナス面を指摘することが可能ですが、既存のエンジニアにとっては「需要のある売り手市場」と捉えることもできます。
売り手市場の職場では、自分が働きたいと思う会社を選ぶ余裕があり、転職もしやすい働きやすい状況である、とプラスに考えられるでしょう。
エンジニアは、IT技術が変化する早さにしっかりと対応する力も求められる職業ですが、情報社会の進化を支える仕事に誇りを持って従事できる職業でもあります。
そうした誇りを持ちつつ、自由度の高い働き方ができるとして近年注目されているのが、フリーランスエンジニアの存在です。
年収はどのくらい?
ネットワークエンジニアの平均年収は、他のエンジニア系の職と比べても高い傾向があります。ネットワークのさまざまな知識や技術力などのスキルが必要とされているためです。
ここでは、企業別の平均年収をご紹介します。
企業別で見る平均年収
企業別での平均年収は、平成29年の調査によると、ネットワークエンジニアの平均年収は約470万円となっています。他業種の年間平均年収は約420万円となっています。
ネットワークエンジニアの仕事内容4つ
ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワーク設計、構築、監視や運用の3つに分類できます。受注案件やネットワークの規模によって違います。
ここでは、それぞれについて詳しくご紹介します。
1:ネットワークシステムの設計作業
システムの設計作業では、セキュリティ関連やOS、サーバーシステムなどの幅広い知識が必要とされます。
お客様の依頼でネットワークを設計する際は、設計能力や技術力はもちろん必要ですが、その他にもヒアリング力やプロジェクト進捗能力など、求められる働き方は設計作業だけではないのも特徴です。
2:ネットワークシステムの構築業務
ネットワークエンジニアによるシステムの構築業務では、回線設置などのネットワーク構築を実施します。コストを抑えて手もどりを回避するために、製品の情報や技術情報、ケーブル接続、効率的な機器配置などの知識が必要です。
3:構築後の運用作業
構築後の運用作業では、維持管理を実施します。構築作業後は故障発生がなければネットワークエンジニアは忙しくなることはありません。
ただし、故障が発生すると一刻も早く回復させるために、ネットワーク全体を見渡す力など普段とは違う知識がネットワークエンジニアには求められます。
4:構築後の保守作業
構築後は、保守作業を実施します。セキュリティ関連やバージョンアップなど、構築したネットワークエンジニアが引き続き実施する場合がほとんどです。
保守作業は、システムを操作する社員や顧客から、求められる働き方になります。
【3雇用形態別】ネットワークエンジニアが企業から求められる働き方
ネットワークエンジニアが企業から求められる働き方には、雇用形態がさまざまで正社員や派遣、フリーランスなどがあり、企業や案件によっても違ってきます。
ここでは、それぞれの雇用形態での求められる働き方をご紹介します。
1:正社員は重要度の高い案件を求められる
ネットワークエンジニアが求められる働き方のうち、正社員は高い技術力や企画、設計力などを求められ、企業での主力や幹部での活躍を期待されています。
収入面でも実績が考慮される反面、責任も重くなります。残業や休日出勤も多くなるでしょう。
2:派遣社員は残業が発生することもある
企業から求められる働き方として、派遣社員は派遣元の会社が本人のスキルに応じた案件を紹介してくれるため、その業務に集中できます。
待遇面などは本人が直接協議するのではなく派遣元の会社と派遣先の会社が協議しますが、残業や休日出勤については、発生することがあります。収入面は、派遣元会社と派遣先会社との交渉次第になります。
3:フリーランスエンジニアは足りない穴を埋める役割
「2020年問題」を解消する手段の1つとして、2019年4月より政府主導で推進されている「働き方改革」があります。しかし、業務の効率化や労働時間の短縮といった改革は、正社員として固定で働くエンジニアにとって達成が難しい場合もあるでしょう。
人材不足と業界が成長する中で、職場環境も改善する必要があるとなると、足りない穴をどう埋めていくか、という問題が浮上してきます。
今後は、こうした状況を打開する一手としてフリーランスエンジニアが企業の案件に参画し、業務を行う機会も増えていくでしょう。
企業側は社員を抱えず、案件ごとに仕事の依頼が可能となり、フリーランス側は「エンジニアとして働きたいけど、育児や介護でフルタイムは働けない」という人や「会社に縛られず、さまざまな案件に関わってキャリアを広げたい」と考える人にとっては、良い状態で仕事が続けられるため、双方メリットが得られると言えます。
ネットワークエンジニアに必要な能力3つ
ネットワークエンジニアには、顧客などとのコミュニケーション能力やネットワークに接続するコンピュータに関する専門的な知識、設計や故障対応時の論理的な思考力が必要とされます。
ここでは、それぞれの能力について詳しくご紹介します。
1:コミュニケーションスキル
ネットワークエンジニアは技術分野ですが、設計時は顧客との打ち合わせ実施や要望などを反映しなければなりません。コミュニケーションをとることは、設計時に機能漏れがないように構築するために必要なスキルです。
最近では、技術者もこのようなスキルが求められています。
2:コンピュータ関連の専門知識
ネットワークエンジニアに必要な能力は、コンピュータ関連の専門知識です。めまぐるしいIT技術進化の中、コンピュータやサーバーも同様に進化しています。
専門知識は、最新情報を手に入れておくことが大切です。このような能動的な姿勢は、企業から求められる働き方となります。
3:論理的な思考能力
ネットワークエンジニアに必要な能力は、論理的な思考能力です。設計時などに、顧客が要望内容を盛り込んでネットワークを構築するため論理的な思考能力が必要です。
故障対応時なども、時系列で分析して時間をかけずに対処方法を見つけ出す論理的な思考能力が必要です。
ネットワークエンジニアが企業から求められる働き方を把握しておこう
ネットワークエンジニアが企業から求められる働き方は、企業や対応案件によって違ってきます。
将来的な幹部候補や現場での主戦力として考えるならば、正社員としてのエンジニアが求められる働き方でしょう。労務費も高くなるので、残業や休日出勤も場合によっては発生することがあります。企業から求められる働き方は、会社を担っていくための実行力です。
派遣社員に求められる働き方とは、案件によって特定の高スキルを活かし、効率的な作業ができることでしょう。また、フリーランスに求められる働き方には、人材不足を埋めるための正社員を採用するよりも、経費削減になることが企業側にとってのメリットになります。
このように、ネットワークエンジニアが企業から求められる働き方は、雇用形態によって変わり、また案件の内容によっても変わってきます。
この記事で、求められる働き方を理解し、実践して頂けたら幸いです。
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