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パソコンのOSって何?
OSとはアプリケーションソフトを動かすために必ず必要なソフトウェアで、どのパソコンにも必ず搭載されています。
コンピュータはハードディスク、メモリ、周辺機器、CPUなど多くのものから構成されていますが、OSはこれらを取りまとめる役目をしており、コンピュータを操作しやすくしてくれます。
パソコンによって搭載されているOSが異なるため、パソコンを購入する際にはOSを確認することが重要だといえるでしょう。
パソコンのOSが果たす役割5つ
パソコンのOSが果たす役割はいろいろあります。
ここでは、5つの役割の、1:メモリ管理、2:タスク管理、3:ファイル構造管理、4:周辺機器管理、5:API提供について、詳しく見ていきましょう。
1:メモリ管理
メモリとは、データを一時的に記憶する部品です。
メモリが大きい程、作業領域が大きくなり、マルチプロセスの実行に適しています。
そして、OSは各プロセスで使用するメモリ領域を管理する役割を担っています。
これにより、互いに悪影響を及ぼさず、マルチプロセスを独立して実行することが可能です。
2:タスク管理
OSはマルチタスクを管理する役割を担っています。
例えば、「インターネットで調査した内容をWordに記録する」という作業をする場合、パソコンはインターネットブラウザでの表示とWordでの記録の2つの作業を同時に行っています。
処理速度などに応じ、2つの作業のどちらを優先して実行するかなどの管理をOSが行っています。
3:ファイル構造管理
パソコンの中には、画像、音声、文書、実行ファイルなどいろいろな種類のデータを保管することが可能です。
OSはこれらのデータのファイル構造管理を担っており、ファイルを階層構造に整理しラベルを付け、管理しています。
こうすることで、必要なときにファイルをすぐに使えるようにします。
4:周辺機器管理
OSは周辺機器、つまり、ハードウェアを管理する役割を担っています。
パソコンであれば、マウス、キーボード、ディスプレイ、スピーカー、外付けハードディスク、ウェブカメラなどです。
ソフトをインストールすることなく周辺機器をパソコンに接続するだけで動作するのは、OSの管理機能が正常に作動しているからです。
5:API提供
APIとは、Application program interfaceの略で、アプリケーションへの接続仕様のことです。
OSは、このAPIの提供を担っています。
例えば、WordやExcelなどの異なるアプリケーションソフトを動作させる場合、フォントなどは共通して使用可能です。
この共通部分をOSが提供することで、種類が異なるアプリケーションであってもユーザが同じように使えるようになります。
パソコンに利用されるOS3選
ここでは、パソコンの代表的なOSをご紹介します。
1:Windows
世界ナンバーワンのシェア率を誇るOSが、誰もが知っているWindowsです。
一番最初に公開されたバージョンは「Windows 95」で、その後、「Windows 98」、「Windows XP」、「Windows vista」、「Windows 7」、「Windows 8」とバージョンアップが重ねられました。
現在は「Windows 10」が最新バージョンとなっています。
Windows搭載のパソコンを選ぶメリット
Windows搭載のパソコンを選ぶメリットは、ユーザ数が多い点です。
そのため、日本に限らず、世界中の老若男女に使いやすいよう開発された数千のアプリケーションが提供されています。
その種類は、仕事からエンターテイメントまで豊富です。
2:macOS
Windowsの次に有名なOSがMacです。
MacはApple社のコンピュータのブランド名であり、MacのコンピュータはOSを含めすべてがApple社のもので構成されています。
最初のMac OSがリリースされたのは1997年で、その後2001年にMac OS X、2012年にOS X、2016年にmacOSがリリースされました。
macOS搭載のパソコンを選ぶメリット
macOS搭載のパソコンを選ぶメリットは、デザイン性に優れていることです。
macのパソコンを製造しているのはApple社のみであるため、パソコンの外見、キーボード、ショートカットキー、そして、周辺アクセサリまで統一性のあるデザインになっています。
3:その他のOS
市販されているパソコンに搭載されているOSのほとんどはWindowsまたはMacです。
しかしその他にも多くのOSが開発されており、具体的には「Chrome(Google社)」、「DOS」、「UNIX」、「Ubuntu」などがあります。
ChromeはGoogle社が提供しているOSで、Linuxをベースとしています。
立ち上がりの速さや価格の安さが特徴です。
DOSは1984年にApple社が開発したOSです。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の元祖という異名を持っています。
UNIXは、1969年にAT&T社が開発したOSです。
政府や大学などの教育機関で利用されています。
Ubuntuは2004年から無償で提供されているOSです。
Linuxがベースとなっており、55言語以上に対応しています。
このようにOSには多くの種類があり、最も有名なWindowsのみが利用されているわけではありません。
それぞれのOSをじっくりと比較検討することが大切だといえるでしょう。
Windows搭載パソコン購入時の注意点
ユーザ数が多いため、Windows搭載パソコンはウィルス作成者に狙われやすく、ウィルス対策に注意する必要があるでしょう。
ただし、最近では、ファイアウォール機能、ランサムウェア防止機能などが組み込まれているので安全性は向上しています。
最新のセキュリティ機能に自動更新されるよう設定しておくことをおすすめします。
OS(Windows)のバージョンと確認方法
Windowsのバージョンにより確認方法が異なりますので、ここでは、windows10について説明します。
起動後のパソコン画面で、「Windowsボタン」、「設定」、「システム」、「バージョン情報」の順にクリックしましょう。
そうすると、表示画面下部の「Windowsの仕様」にバージョン情報が書かれています。
macOS搭載パソコン購入時の注意点
macOS搭載パソコン購入時の注意点は、windowsOS搭載パソコンより高価な点です。
windowsOS搭載パソコンは、富士通やレノボなど複数のメーカーで製造されているため価格競争が働き、安い値段のパソコンを購入できます。
一方、macはApple社のみで製造されているため、高価になる傾向があります。
また、windowsから乗り換えるユーザは、マウスやウインドウの操作性が異なる点にも注意すべきでしょう。
OS(mac)のバージョンと確認方法
パソコン画面の左上にあるAppleメニュー(リンゴのマーク)から「このマックについて」をクリックすることで、バージョンを確認可能です。
macOSの名前はバージョンごとに名前が付けられています。
公開日2021年2月9日の情報では、最新のOSバージョンは11.2、名前は「macOS Big Sur」となっています。
パソコンのOSの知識を深めて自分に合ったものを選ぼう!
本記事では、パソコンのOSについてご紹介しました。
最もよく知られているOSは「Windows」や「Mac」などがありますが、その他にも多くのOSがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
これからパソコンを購入しようと考えている方は、ぜひ自分のパソコンの使い方と踏まえたうえで適切なOSのパソコンを選んでください。
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