目次
Macにもセキュリティ対策が必要な理由
Windowsと違ってMacはウイルスに感染しないと考えている人は少なくありません。
しかし、Macでもセキュリティ対策は必要です。ここでは、その理由をいくつかご紹介します。
Macをターゲットとしたマルウェアが増加した
もともとはMacに感染するウイルスの数は比較的少なく、Windowsに比べるとリスクは高くありませんでした。
しかし、Macのシェアが増えたことやMacユーザーのセキュリティ意識が低いことから、サーバ犯罪のターゲットとして認識されるようになりました。その結果、Macに感染するマルウェアが増加しました。
MacとWindowsで共通して使えるデバイスが普及した
近年では、MacとWindowsで共通して使えるデバイスがより広く使われるようになりました。
これによって便利になった反面、ウイルスの感染経路は増加しました。
特にMacとWindowsを日頃から併用している方は要注意だといえるでしょう。
Macのウイルス感染経路
ウイルスセキュリティソフトでチェックしてみて、突然ウイルスが検出されたら驚くでしょう。
そもそも、ウイルスはなぜ感染するのでしょうか。
ここからは、Macにウイルスが感染する経路について簡単に説明していきます。
主に4つの経路が考えられます。
ウイルスの感染経路を事前に知ることで、ウイルスがPCに入るのを未然に防ぐことができます。
事前にできるウイルス対策をしていきましょう。
メール
Macや他のPCでもメールにウイルスが付いているケースは昔から多いと言えます。
しかし、ウイルスメールは年々巧妙化しています。
大手企業を偽って届くウイルスメールは昔は日本語が不自然な物が多かったですが、現在はその企業がいかにも送りそうなレイアウトや文章になっている物も多いです。
他にも巧妙な偽の不在通知メールも増えています。
Macにウイルスを入れないためにも、送られたメールにまず警戒心を持ち、ウイルス対策ソフトも入れて対処しましょう。
サイト
Macではsafariやchromeなどを使い検索をすることができますが、開くサイトによってはウイルスが入っていることがあります。
そのページを開くことでウイルス感染を起こしてしまいます。
これを防ぐためにもウイルスソフトを入れる必要があります。
また、HPにアクセスしたことからMacにウイルスを入れる手口だけでなく、最近では銀行などになりすましたサイトで口座情報を入力させ情報を抜き取る手口もあります。
外付け記録メモリ
Macのウイルス感染経路に多いものの一つとして外付け記録メモリがあります。
外付け記録メモリとはUSBやCDなどのことです。
よく把握していないUSBやCDなどをMacに入れることによりMacがウイルスに感染します。
そうならないためにも、ウイルス対策ソフトでUSBやCDのスキャンをしウイルスを未然に防ぎましょう。
万が一ウイルスが検出された際はそれらのメモリの使用はやめましょう。
アプリ
よく把握していないアプリをダウンロードすることによってMacにウイルスが入ってしまうことがあります。
知らないアプリをMacへダウンロードするときは必要か不要か判断すること大事ですが、配布しているサイトが本当に信用できるのかも調べてみましょう。
また、よく把握していない不要なアプリを興味本意でMacにインストールしてしまった場合は、ウイルスチェックを行い、場合によってはアンインストールをすることをオススメします。
Macがウイルスに感染したら起こること
では、Macがウイルスに感染したらどのようなことが起こるのでしょうか。主な例をご紹介します。
メールやファイルが流出する
Mac内にあるメールやファイルの内容が流出することがあります。
このことは、個人情報やパスワードの漏洩にもつながります。
SNSのアカウントが乗っ取られる
FacebookをはじめとしたSNSのアカウントを乗っ取られる可能性があります。勝手に投稿されたり、友人にメッセージが送られたりします。
パソコンがロックされる
Macがロックされて開けなくなることがあります。そして、ロックを外すことを条件に金銭を要求してきます。
友達にウイルスをばらまいてしまう
自分のMacにウイルスが何らかの形で侵入した場合、メールを送る際相手にウイルスを送ってしまう可能性があります。
それは1人に限らず、複数人に送ったとしたらその複数人分ウイルスを送ってしまう可能性があります。
そうならないためにも日頃からウイルスセキュリティソフトでスキャンをしてウイルスにかからないよう注意をしなければなりません。
またウイルスにかかってもソフトですぐにウイルス駆除をするようにしましょう。
Macがウイルスに感染した際の兆候
MacをウイルススキャンすることでMacに侵入したウイルス検知を確認することもできますが、他にもウイルスがMacに侵入した際の兆候があります。
ここではMacがウイルスに感染した際の兆候について解説します。
主に4つの兆候が考えられます。
ぜひ自分のMacに紹介した兆候がみられないかどうか、確認してみてください。
動作が遅い
最近Macの動作が遅い、重いと感じた場合はマルウェアの感染の可能性もあります。
マルウェアとは有名な物ですとトロイの木馬があります。
トロイの木馬にMacが感染してしまうと重要なファイルが抜き取られてしまう可能性があるので注意が必要です。
まだウイルスソフトを入れていない方は、例えばウイルスバスターを販売しているトレンドマイクロのHPにある無料のオンラインスキャンをするなどして、ウイルスがあるか確認してみましょう。
ウイルスに感染している表示が出る
ウイルスソフトをMacに入れている方はウイルススキャンによってウイルスが検出でき、ウイルスに感染している表示が出ます。
その後はウイルスソフトに従って操作すると大抵駆除が可能です。
フリーのウイルスソフトもありますが、そのフリーソフトの出所が不明な物だとそのソフトからMacにウイルスが入る可能性もあるので、できれば有料のウイルスバスターやESETなど有名なウイルスソフトをオススメします。
予期しない広告が出る
Macがマルウェアに感染した場合、不審な広告がデスクトップなどに出る可能性があります。
標準時のデスクトップは当たり前ですが広告など表示されていません。そのため、突然広告が出るようになった場合ウイルスが感染した可能性があります。
広告はさほど影響が無いからと放置せず、早めにウイルスセキュリティソフトでウイルスチェックをすることでメールの被害やデータを消される被害の可能性を未然に防ぐことができます。
マルウェアスキャナーを使用する
マルウェアスキャナーとはその名の通りマルウェアをスキャンするものです。
マルウェアとは前述の通り、トロイの木馬などのPCに悪影響を及ぼすウイルスです。
マルウェアスキャナーを入れていないと、兆候が無い場合ウイルスに気づくことが難しいでしょう。
そのため、知らぬ間にウイルスが侵食してしまいます。
このような事態を未然に防ぐために、マルウェアスキャナーを使用することをオススメします。
Macのウイルス・不正プログラム
ウイルスと一口に言っても様々なウイルスがいます。
そして、ウイルスだけでなく不正プログラムという物もあります。
それら1つ1つがどのような影響を与えるのかを知ることもウイルス対策の1つとなります。
全く知らないウイルスがMacに入ってしまっていた場合、ウイルスソフトを入れていても怖くなる方もいるでしょう。
そうならないためにも、ここでウイルスの種類を把握しましょう。
ランサムウェア
ランサムウェアはソフトウェアのような名称に聞こえますが、立派なウイルスです。
ランサムというのは日本語で「身代金」という意味です。そしてウェアは「ソフトウェア」から来ています。
ランサムウェアに感染するとPCの中のデータを使えなくされたりし、それらを解除するために身代金を求めてくるウイルスです。
遠隔操作ツール
遠隔操作ウイルスによって、自分のPCが実質乗っ取られたのと同然になります。
考えられるリスクとして、例えば掲示板やSNSなどで犯罪予告を書き込まれると、自分のPCなので自分が逮捕されてしまう可能性があります。
また、大量のメールを送ったりPCのデータなどを盗むことも可能になってしまうため非常に厄介なウイルスです。
それを防ぐためにウイルスセキュリティソフトをオススメします。
マルウェア
マルウェアに馴染みがある方は多いのではないでしょうか。
マルウェアの種類は、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などがあります。
その中でもワームは他のプログラムが動作しているのを邪魔してきます。
また、トロイの木馬はセキュリティソフトを入れていないと感染に気付きづらいでしょう。
静かに長くPCに滞在して情報を盗もうとするのであまり兆候が現れません。
トロイの木馬に気づくためにもウイルスセキュリティソフトは大切です。
オンライン銀行詐欺ツール
オンライン銀行詐欺ツールは、銀行口座の情報を盗むツールです。
手口としては、まず攻撃者がオンライン銀行詐欺ツールを感染させます。
するとそのPCを使っている人が銀行の正規のHPを開いて情報を入力した際にその正規の入力画面に攻撃者が偽のフォームを表示させます。
HPを見ている本人は正規の物に入力しているつもりですが、実は攻撃者が用意したフォームに入力してしまい口座情報が漏れてしまいます。
ネット詐欺
ネット詐欺と一口に言っても様々な物があります。
例えばフィッシング詐欺というのは、実際にある企業になりすましてメールを送ってくるものです。
そこにURLなどを貼り付け似ているページに飛んだ先でログインパスワードなどを入力すると、その情報が漏れてしまいます。
他にもワンクリック詐欺は、動画を見ていただけなのに急に会員登録が完了と別に登録した覚えもないのに表示され、高い金額を請求されることがあります。
Macのウイルス感染を防ぐセキュリティ対策
ここでご紹介したようにMacでもウイルスに感染する可能性はあり、万が一感染すると大きな被害に遭うことがあります。
そして、被害を防ぐためにはセキュリティ対策を万全にしておく必要があります。
以下では、Macのセキュリティ対策を8つご紹介します。
OSを最新版にアップデートする
OSは常に最新版にアップデートしておきましょう。
アップデートがある場合に自動的に知らせてくれるように設定しておくと安心です。
ファイアウォールを設定する
ファイアウォールとは、インターネットを通じて侵入をしようとしてくる攻撃者を自分のPCに入れないようにする壁です。
ファイアウォールなのでその名の通り防火壁という意味があります。
ファイアウォールを設定することによって外部から入ってくるのを防ぐことができます。
もちろんウイルスセキュリティソフトも大切ですが、そもそも侵入をさせないのもウイルス対策としては必要になってきます。
パスワードロックやスクリーンロックを設定する
パスワードロックやスクリーンロックを設定するだけでもリスクを減らすことは可能です。
まだ行っていない場合は、必ず設定するようにしましょう。
環境設定をする
環境設定を変更することで、ウイルスの脅威からMacを守ることができます。
FileVault2というものを有効化することでハードディスクのデータを守ることができます。
なぜならFileVault2を有効にするとデータを暗号化できるからです。
暗号化をするとデータを盗まれるのを防ぐことができるので、ウイルスの脅威から守ることができます。
わざわざ別途買う必要がなく環境設定の変更だけなので設定して損はないでしょう。
セキュリティソフトを導入する
セキュリティソフトを利用することで、感染リスクを大きく減らすことができます。
おすすめのセキュリティソフトとしては、以下のものがあります。
カスペルスキーセキュリティ
性能の高さに定評のあるセキュリティソフトです。
公衆Wi-Fiの利用時のリスク対策にもつながります。
シマンテックノートンセキュリティ
世界売り上げシェアの高いセキュリティソフトのため、信頼性があります。
高速自動アップデートを始め、多くの機能が備えられています。
Gatekeeperを設定する
Gatekeeperとはアプリをダウンロードした際、そのアプリが安全なのかを確認してくれるものです。
Gatekeeperがアプリを開く前にそのアプリについて調べてくれ、万が一異常があった場合はGatekeeperが教えてくれます。
Gatekeeperは元々Macに入っている機能なので、設定をするだけでアプリが安全かどうかを簡単に確認できます。
余裕がある方は設定するのをオススメします。
スキャンをする
やはりしっかりとウイルスからMacを守るにはウイルススキャンソフトを入れて、ウイルススキャンをすることが大切です。
ウイルススキャンソフトを入れると、Macに万が一入っても気づきづらいウイルスにも気づくことができますし、駆除することも可能です。
また、有料のウイルスセキュリティソフトを買うのに抵抗がある方には無料体験版をオススメします。
ノートンやウイルスバスターなど有名なソフトでも無料体験版があります。
警告画面が出ても無視する
サイトを見ていて突然画面が変わり、「ウイルスが見つかりました」と自分の使っているウイルスセキュリティソフトじゃないのに出た場合も気をつけましょう。
それは偽物の画面で、書いてあるURLに飛ぶなどの行動をするとウイルスが入ってしまう可能性があります。
突然そのような表示が出た場合は何も触らずに閉じてください。
中には警告音がするものもあるので驚いてしまうかもしれませんが、落ち着いてページを閉じましょう。
セキュリティ対策を万全にして安全にMacを使おう
Macにセキュリティ対策は必要ないという情報は誤りで、ウイルスに感染する可能性は十分にあります。
だからこそ、普段からセキュリティ意識を高くしておくことが重要だといえるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、今日からでもセキュリティ対策を始めてはいかがでしょうか。
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