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女性ネットワークエンジニアの割合
IT業界は、全体として女性社員よりも男性社員が多いといえます。
その中でもネットワークエンジニアはとくに女性の割合が低く、男性と女性の比率は約8対2だといわれています。
会社によってはこれ以上に女性比率が低い場合もあり、この男女比の偏りは業界内でも問題視されています。
そのため、最近では女性ネットワークエンジニアを積極的に採用する動きが生まれています。
なぜ少ないのか、次にその理由を見ていきましょう。
女性のネットワークエンジニアが少ない理由
近年、進学時に理系を選ぶ女性は増えていますが、理系の中でも分野が偏っており電気や機械系はあまり増加していません。
ですから、自ずとIT関係の仕事を選ぶ女性の人数は少なくなります。
IT業界を選んだ女性はWeb系の職種に付く割合が高く、エンジニア系ではシステムエンジニアが比較的多めです。
そのほか、IT業界に関心を持つ環境にいないことも理由に挙げられます。
身近にネットワークエンジニアとしてバリバリ働くカッコいい女性がいれば意識は変わっていくでしょう。
女性がネットワークエンジニアとして働く利点4つ
ネットワークエンジニアはその大半が男性ですが、実は女性がネットワークエンジニアとして就職するメリットは多くあります。
これまで男性がメインだった職種だからこそ、男性とは異なる女性の目が必要とされています。
ここからは実際に女性がネットワークエンジニアとして働くとどのようなメリットがあるのかを4つ説明していきます。
メリットを知ればネットワークエンジニアとして活躍する自信がつき、可能性も見えてくるでしょう。
ネットワークエンジニアとして働く利点1:好待遇で採用される可能性がある
もともと女性が少ないからこそ、多くの企業では女性ネットワークエンジニアを求めています。
この理由としては、女性ならではのきめ細やかな視点があることが挙げられます。
女性にとって、ネットワークエンジニアとして就職するチャンスは多くあるといえるでしょう。
ネットワークエンジニアとして働く利点2:ブランクがあっても復帰しやすい
ネットワークエンジニアとしてのスキルがあればブランク後も仕事に復帰しやすくなります。
出産や育児の後の再就職において、スキルがあることは大きな武器になるといえるでしょう。
また、リモートワークができる点も大きなメリットで、クラウドサービスに関する知識やスキルがあれば、働き方の選択肢は一気に広がるといえます。
リモートワークが可能であれば育児や介護を行いながら自宅で働けるため、オフィス勤務が難しい場合でも退職する必要はありません。
キャリア志向の女性にとっては、ぴったりの職業だといえるのではないでしょうか。
ネットワークエンジニアとして働く利点3:男女関係なく評価してもらえる
ネットワークエンジニアの仕事は男性も女性も同じ内容です。
男女関係なくクライアントが快適に使用できる通信環境を整え、運用から保守、管理まで行います。
ネットワークエンジニアはどういう技術やスキルを身に付けているか、それをどう生かせるかで評価されます。
男性、女性といった性別の違いは評価に影響しません。
技術やスキルを使って良い仕事をすればそれだけ評価は高くなります。
ネットワークエンジニアとして働く利点4:リモートワークが可能
企業へ出向きネットワークを構築する場合もありますが、設計部分だけを手掛けるのであればリモートワークが可能です。
ただし、ネットワークエンジニアの仕事をリモートワークで行うにはそれなりのスキルが必須になります。
依頼主の希望に合うよう構築するには様々なクラウドサービスを熟知していなければなりません。
把握できていれば、要望を聞き入れながら最適なネットワークを提案できます。
運用中に使いづらい点が見つかり、大まかに内容を伝えられたとしても知識が頭に入っていれば解決への糸口を見つけやすいでしょう。
女性ネットワークエンジニアで働く注意点
女性がネットワークエンジニアとして働く場合、注意しておきたい点があります。
これらの注意点はデメリットでもあるため、ネットワークエンジニアを目指す上できちんと把握し後で後悔しないようにしましょう。
ネットワークエンジニアの仕事は精神的、肉体的にハードな一面を持っています。それだけにチャレンジのしがいもあるでしょう。
注意点をチェックして厳しい部分を理解し、利点と照らし合わせ参考にしてください。
体力面に不安のある女性は注意が必要
女性がネットワークエンジニアとして働くメリットが多くある一方で、注意しなければいけない点もいくつかあります。
ネットワークエンジニアは不規則になりがちな仕事であり、夜勤や休日出勤は珍しくありません。
またケーブルを引く、ネットワーク機器を動かすなどの力仕事も求められるため、体力が必要です。
負担が大きい仕事は男性が担当してくれる場合が多いといえますが、不安がある場合には就職時に念のため確認しておく必要があるといえるでしょう。
夜勤が多い可能性がある
システムに不具合が生じればクライアントの仕事に影響します。
必要となるネットワークが安定するまで、エンジニアは集中して取り組む必要があります。
決められた期間までの構築を目指すため、通常時間外の業務も出てきます。
運用中のトラブルにはすばやい対策が必要となるので、夜勤になるケースも発生するでしょう。
通常は女性でも夜勤しますが、ネットワークの監視業務など常日頃から夜間の勤務が必要な場合、通勤時などの安全面を重視し女性社員に気を配っている企業もあるといいます。
女性ネットワークエンジニアの年収事情
女性ネットワークエンジニアの年収は経験やスキルによりますが、年代と共に上がる傾向にあります。
年代が低い間は男女差に開きがありますが、経験年数が上がると差は若干縮まりますし、役職によっても違ってくるでしょう。
資格の取得によっても年収が変わる可能性があります。年収アップを目指すなら、シスコシステムズ社の技術者認定資格の上位のグレードCCNP、CCIPなどを取得し業務の幅を広げてみるのもいいでしょう。
未経験でネットワークエンジニアになるには?
ネットワークエンジニアは専門の知識や技術、スキルがなければ就けない職種だと思われがちですが、未経験者でも就職可能な企業は存在します。
コミュニケーションスキルとやる気をアピールできれば、IT関係に明るくなくても採用される可能性があります。
ただし、仕事がこなせる経験者と未経験者では給与面で差が生じるでしょう。
自分で少しずつ勉強し資格取得を目標に掲げながら、実際に先輩や上司から指導を受け必要な技術を教われば、ネットワークエンジニアとしての成長を望めます。
女性ネットワークエンジニアの今後
現在多くの企業で女性ネットワークエンジニアの積極採用を進めていることもあり、今後は女性ネットワークエンジニアの数は増えていくといえるでしょう。
また、女性比率が上がればネットワークエンジニアを目指す女性は今よりも増えると考えられます。
現在は、男性が多いネットワークエンジニアですが、近い将来に男女比が大きく変わることもあるかもしれません。
男性比率が多いことに不安を覚えている女性もいるかもしれませんが、男女で実力に差が出る仕事ではないため、ネットワークエンジニアを目指すことをためらう必要はございません。
女性ネットワークエンジニアにはメリットが多い
IT業界は男性比率が高く、中でもネットワークエンジニアの女性割合は非常に少ないのが現状です。
しかし、女性がネットワークエンジニアになるメリットはたくさんあります。
女性が少ない今が就職のチャンスともいえるでしょう。
女性ならではの視点を生かしながら技術やスキルを高めていけば、高評価も期待できます。
ネットワークエンジニアに興味があるなら、ぜひ積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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