PowerShellでgrepに相当するコマンドとは?コードを交えて紹介

PowerShellでgrepに相当するコマンドとは?コードを交えて紹介
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PowerShellでのgrepの使い方とは?


今回は、PowerShellでのgrepの使い方について説明します。
PowerShellでは「grep」というコマンドはありません。
grepに相当するコマンドとして、「Select-String」というコマンドがあります。
標準出力やファイルの中身を指定文字列で検索するコマンドです。

ここでは、
・基本的な使い方
・大文字、小文字の区別
・正規表現
・マッチしない行表示
・マッチした前後表示
・マッチした部分だけを表示
・ファイルから検索
について紹介します。

PowerShellでのファイル名取得に興味のある方はぜひご覧ください。

基本的な使い方

PowerShellでのSelect-Stringの基本的な使い方を紹介します。

Select-Stringを「grep」でも使えるように、aliasを設定します。
もちろん、Select-Stringのままでも構いません。

ここでは、標準出力に対するgrepを行います。
Select-Stringのマニュアルに対してgrepしてみましょう。

基本的な使い方として、コマンドの後にパイプを書き、grepのあとに検索文字列を記載します。

大文字/小文字の区別

PowerShellのSelect-Stringでは、大文字小文字を区別した検索ができます。
デフォルトでは、大文字小文字は無視します。
区別するには、「-CaseSensitive」を指定します。

「pattern」で該当する文字列はないので、何も出力されません。

正規表現

PowerShellのSelect-Stringでは、正規表現を使用した検索ができます。

マッチしない行表示

PowerShellのSelect-Stringでは、マッチしない行を出力できます。
「-NotMatch」を指定します。

grepした結果をパイプでつなぎ、さらにgrepすることもできます。

マッチした前後表示

PowerShellのSelect-Stringでは、マッチした行の前後行表示ができます。
「-Context」を指定します。

この場合、マッチした行を含めた前後3行ずつ(合計7行)を表示します。

マッチした部分だけを表示

PowerShellのSelect-Stringでは、マッチした部分の表示ができます。
「| % { $_.Matches.Value }」を記述します。

どの部分が一致したのかを確認できます。

ファイルから検索

PowerShellのSelect-Stringでは、ファイルから検索できます。
以下のように指定します。

ワイルドカードで検索もできます。

ディレクトリ配下を再帰的に検索できます。

特定の拡張子を除外して検索できます。

まとめ

PowerShellでのSelect-Stringの使い方について説明しました。
標準出力やファイルの中身を指定文字列で検索するコマンドです。

ぜひご自身でコマンドを書いて、理解を深めてください。

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