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PowerShellでファイルコピーをしてみましょう
PowerShellとは、Microsoftが開発したコマンドラインインターフェイスシェルおよびスクリプト言語です。ざっくり説明すると、コマンド(命令文)を入力してコンピュータを操作する簡易的なプログラミング言語のことです。
この記事では、PowerShellを使ったファイルコピーの方法について説明しています。PowerShellについてある程度理解がある方や開発環境の準備ができていてこれから開発を進めていく方を対象としていますが、記事の末尾ではPowerShellの概要やインストール方法にも触れています。
PowerShellを使ったファイルコピーの方法は?
ファイルコピーをする際は「Copy-Item」コマンドを使用します。PowerShellは基本的に英語表記ですのでこのコマンドを見ると「アイテムをコピーする」という動作をするのだな、と想像できます。また、短いコマンドですので比較的覚えやすいのも利点です。
また、PowerShellは基本的なコマンドと、パラメータと呼ばれるサブ要素を組み合わせてスクリプトを組んでいきます。この章では使用頻度の高いパラメータについても触れています。
それでは早速、PowerShellを使ったファイルコピーの方法について説明していきます。
ファイルをコピーする
以下のコマンドでファイルコピーができます。
Copy-Item -Path <コピー元パス> -Destination <コピー先パス>
下の例ではCドライブ直下の「hoge.txt」を「hoge.bak」という名前でファイルコピーします。
例) Copy-Item -Path C:\hoge.txt -Destination C:\hoge.bak
Copy-Itemコマンドに「Path」パラメータと「Destination」パラメータを付加しています。
基本的なコマンドですが、コピー先のファイル名が既に存在する場合上書きコピーができず失敗となります。既存のファイルを上書きする場合はコマンドに「Force」パラメータを追加しましょう。
上書きコピーをする
以下のコマンドで上書きしてファイルコピーができます。
Copy-Item -Path <コピー元パス> -Destination <コピー先パス> -Force
下の例では、Cドライブ直下の「hoge.txt」を「hoge.bak」という名前でコピーし、既にファイルがある場合は上書きします。
例) Copy-Item -Path C:\hoge.txt -Destination C:\hoge.bak -Force
Forceパラメータを使うことでコピー先ファイルが読み取り専用となっている場合でもファイルコピーできます。Forceは「強制」という意味の英語です。強制的に上書きするという意味で覚えられます。
フォルダをコピーする
ここまでファイルコピーの方法について説明しましたが、フォルダのコピーも「Copy-Item」を使うことで実現できます。
Copy-Item <コピー元パス> -Recurse <コピー先パス>
以下の例ではCドライブのtestフォルダ内のすべての内容を、同じくCドライブのtest2フォルダ上にコピーします。
例) Copy-Item C:\test -Recurse C:\test2
test2フォルダが存在しない場合は新たにフォルダを作成した後にファイルコピーされます。
特定の項目を指定してフォルダをコピーする
フォルダの中の項目を指定してコピーすることもできます。Filterパラメータを使って指定します。
Copy-Item -Filter <条件指定> -Path <コピー元パス> -Recurse -Distination <コピー先パス>
以下の例ではCドライブのtestフォルダの中から、拡張子が「.txt」のファイルのみを同じくCドライブのtest2フォルダへコピーします。
例) Copy-Item -Filter *.txt -Path c:\test -Recurse -Destination C:\test2
このように、Copy-Itemというコマンドに複数のパラメータを付加することで複雑なファイルの操作ができます。
PowerShellについて理解しましょう
冒頭でも触れたように、PowerShellとはスクリプト言語の一つです。グラフィカルなインターフェイスはありませんが、コマンドを入力することでコンピュータに命令を送ります。Windowsのコマンドプロンプトを使った経験がある方なら、イメージしやすいかもしれません。
C#やJavaなどの上級言語を使うまでではないけれど、ちょっとした自動化システムを作りたい場合に簡易的なコマンドを使って作ることができます。
PowerShellで扱うコマンドは「コマンドレット」と呼ばれています。たくさんのコマンドレットを組み合わせてスクリプトを作る点が特徴です。
PowerShellをインストールしましょう
PowerShellを使うにはコンピュータへインストールする必要があります。PowerShellはクロスプラットフォームなため、Windows環境のみでなくLinuxやMac上でも動作します。
以前はWindows環境上でしか動作しませんでしたが、.Net Coreの登場により様々なOS上で使用できるようになりました。OSによってインストール方法が異なります。以下のリンクにあるMicrosoft公式ドキュメントの手順に従ってインストールすることをお勧めします。
どんな時に使うの?
ここではPowerShellを使うシーンをいくつかピックアップします。従来はWindows上でのみ動作していたPowerShellですが、.Net Coreのおかげでクラスプラットフォーム化されたことでより多くの環境で活用できるようになったのです。
そのため他のOS上でも動作できますのでWindowsユーザ以外の方の業務効率改善のヒントにもなるでしょう。自身の日々の作業内容と照らし合わせて確認してみてください。
作業の自動化をすることで効率よく業務ができる
これまで長い時間をかけてPC上にて手動で行なっていた作業はありませんか。
例えばファイルを一気にリネームしたい時、ファイルが100や1000個ある場合に全てを手動で行なっているとそれだけで無駄な時間がかかってしまいます。そんな時、PowerShellを使うことで効率よく業務の自動化ができます。
PowerShellで作ったファイルをスケジュール化することで決まった時刻にシステムを動作させることもできます。
PowerShellを使って定型的なシステムリリースができる
デスクトップ上で起動するシステムのリリースを定型的に行うことができます。例えばVB.NETで作ったクライアントを複数コンピュータに複数人がそれぞれリリースする場合、手動で行うとリリース漏れや手順ミスといったヒューマンエラーが起こることが想定されます。作業者によってリリースの質にばらつきが出てしまうのです。
PowerShellでリリース項目を特定フォルダへ適用させるようなスクリプトファイルを作成し実行することで誰が作業しても同じ質でリリースが可能です。ヒューマンエラー防止にも直結します。
今回学習したファイルコピーの方法がこういった場面で役に立ちます。
多くのコマンドを使ってプログラムを作ってみましょう
ここまで、PowerShellを使ったファイルコピーの方法について説明しました。「Copy-Item」というコマンドを覚えたら、後はパラメータを組み合わせて細かい指示をすることで複雑なファイルコピーでも簡単に行えます。
また、コマンドやパラメータに英単語が使われているので初めて見るコマンドでもどのようなことができるのかをある程度想像できる点も、PowerShellの良い点です。
この他にもコマンドはたくさん存在します。作ってみたいプログラムに沿ったコマンドを調べてみてたくさん経験値を増やしていきましょう。
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