ITパスポートの難易度はどれくらい?出題される3分野や試験概要をご紹介
ITパスポートの難易度はどれくらい?
ITパスポートは経済産業省が実施している情報処理技術者試験の中でも入門的な位置づけになるため、難易度は低めです。
合格率はこの5年ほど平均55%程度となっているため、かつて情報処理技術者試験にあった初級システムアドミニストレータよりも難易度は低いと言えるでしょう。
また、実技試験なども実施されていないため、IT系の資格を初めて取得する人におすすめです。
ITパスポートを取得するメリット3つ
ITパスポートを取得するメリットをご紹介します。
IT業界への転職を検討している方の中には、ITパスポートを取得することでどのようなメリットがあるのか気になるという方も多いでしょう。
ここではITパスポートを取得するメリット3つをご紹介しますので、具体的にどのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:事務系の職種に有利である
ITパスポートを取得しておくことで、事務系の職種であれば即戦力としてみなされます。
ITパスポートは国家資格であり、ITに関する基礎知識や経営戦略、財務や法務など経営全般の知識習得を認定するものです。
また、近年では事務職でもパソコンを使用して仕事をすることになるため、事務系職種への転職や就職であれば有利になる可能性があります。
2:ITエンジニアの基本知識を身につけられる
ITパスポートを取得することで、ITエンジニアに必要な幅広いIT全般の知識が身につきます。
ITパスポートはITを利用するすべての社会人に必要なITの基礎的な知識を問う試験となっているため、情報システムやネットワーク、データベースなどの幅広いIT知識を体系的に身につけることができます。
そのため、将来エンジニアを目指している人にもおすすめの資格です。
3:情報リテラシー・セキュリティ対策などの知識が身につく
ITパスポートを取得することで情報リテラシーやセキュリティに関する知識が身につきます。
ITパスポートはセキュリティ関連の知識についても出題されるため、セキュリティの基礎知識を身につけることができます。
近年では企業にとって情報漏えいやサイバー攻撃は非常に大きなリスクとなっているため、セキュリティ対策ができることは重要なスキルと言えます。
ITパスポートで出題される3つの分野
ITパスポートでは3つの分野が出題されます。
ITパスポートでの出題分野は経営全般である「ストラテジ系」、IT管理である「マネジメント系」、IT技術である「テクノロジー系」の3つの分野となっています。
ここではITパスポートで出題される3つの分野をご紹介しますので、参考にしてみてください。
1:マネジメント系
マネジメント系(IT管理)は、開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどを問う分野です。
さらに開発技術ではシステム開発技術やソフトウェア開発管理技術、サービスマネジメントではサービスマネジメントとシステム監査について問われます。
また、マネジメント系の問題は全部で20問程度出題されます。
2:テクノロジー系
テクノロジー系(IT技術)は、基礎理論やコンピュータシステム、技術要素などを問う分野です。
さらに基礎理論では「基礎理論」と「アルゴリズムとプログラミング」、コンピュータシステムでは「コンピュータ構成要素」と「システム構成要素」、「ソフトウェア」、「ハードウェア」について問われます。
技術要素では「ヒューマンインタフェース」「マルチメディア」「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」について問われます。
また、テクノロジー系の問題は全部で45問程度出題されます。
3:ストラテジ系
ストラテジ系(経営全般)は、企業と法務や経営戦略、システム戦略などを問う分野です。
さらに企業と法務では「企業活動」と「法務」、経営戦略では「経営戦略マネジメント」と「技術戦略マネジメント」、「ビジネスインダストリ」、システム戦略では「システム戦略」や「システム企画」について問われます。
また、ストラテジ系の問題は全部で35問程度出題されます。
ITパスポートの試験概要6つ
ITパスポートの試験概要についてご紹介します。
ITパスポートの受験を検討している方の中には、ITパスポート試験の概要について事前に知っておきたいという方もいるのではないでしょうか。
ここではITパスポートの試験概要6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:難易度
ITパスポートの難易度は低めです。
前述のとおり、ITパスポートは他の情報処理技術者試験の入門に位置づけられている試験となっているため、スキルレベルは1に相当する難易度の低い試験です。
初級システムアドミニストレータ―が廃止になりITパスポートが登場しましたが、難易度で言えばITパスポートの方は低いでしょう。そのため、半年程度しっかり勉強することで、IT業界未経験でも十分合格することができます。
2:出題形式
ITパスポートの出題形式は四肢択一式となっています。
また、試験方式はCBT方式となっているため、パソコン端末を利用して実施される試験となっています。
ITパスポートを受験する場合、試験時間になると席に案内され、パソコンに受験番号やIDなどを入力してログインしておき、時間になったらパソコン画面に表示された四択の試験問題をマウスやキーボードを使用して選択して解答していきます。
3:出題範囲・内容
ITパスポートの出題範囲は、ストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジー系が45問程度出題されます。
前述のとおり、ストラテジ系ではシステム戦略や経営戦略、企業と法務、マネジメント系ではプロジェクトマネジメントやサービスマネジメント、開発技術、テクノロジー系では基礎理論やコンピュータシステム、技術要素について問われます。
4:合格基準
ITパスポートの合格基準は、総合評価が1,000点中600点以上であり、かつ分野別の評価点がすべて300点以上であることが基準となります。
総合評価点と分野別評価点すべてが合格基準を満たす必要があります。そのため、600点以上取得しても、ストラテジ系で1,000点中300点以上、マネジメント系で1,000点中300点以上、テクノロジー系で1,000点中300点以上の点数が取得できていなければ不合格となります。
出典:ITパスポート試験|情報処理推進機構
参照:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
5:合格率
ITパスポートの合格率は、近年55%前後を推移しています。
過去2、3年間での合格率に絞ってみると、合格率は50%~60%程度の水準となっています。また、社会人の合格率に絞れば平均60%を超えているでしょう。
出典:情報処理技術者試験統計資料
参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/202012_ip_toukei.pdf
6:受験費用
ITパスポートの受験料は5,700円(消費税込み)となっています。
受験料は一度支払ってしまうと、どのような理由があっても後から払い戻すことはできません。そのため、仮に受験を取りやめた場合でも返還してもらうことはできないため、注意しましょう。
ITパスポート試験の4つの勉強方法
ITパスポート試験の勉強方法をご紹介します。
ITパスポートの受験を検討している方の中は、転職のために初めてIT系の資格を受験するという方も多いのではないでしょうか。また、具体的にどのような勉強方法で対策を行えばよいのかわからないという方もいるでしょう。
ここではITパスポート試験の4つの勉強方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:過去問をする
ITパスポートの試験勉強をする場合、過去問を解くのがおすすめです。
ITパスポートの過去問を解く場合、過去問題集を購入したり、ITパスポートの公式サイトからダウンロードできる過去問を利用したりして勉強することができます。
実際に過去問を解いてみることで、自分の現在のレベルや苦手な分野などがわかるようになるでしょう。
2:学習サイトを活用する
ITパスポートを勉強できる学習サイトを利用するのもおすすめです。
ITパスポートの勉強ができる学習サイトとしては、豊富な過去問がランダム形式で出題される「ITパスポート試験ドットコム」や、同じように過去問を無料公開している「過去問.com」などがあるため活用すると良いでしょう。
3:ITパスポートの参考書・問題集を活用する
ITパスポートの参考書や問題集を利用するのもおすすめです。
ITパスポートはさまざまな参考書や問題集が販売されているため、活用すると良いでしょう。自分に合いそうな参考書や問題集を1~2冊購入し、繰り返し勉強することで基礎固めを行うことができます。
また、参考書には情報が体系的にまとまっているため、問題集を解いてみて苦手だった分野を復習する際にも便利です。
4:スマホアプリを活用する
ITパスポートの勉強にはスマホアプリを活用するのもおすすめです。
参考書などを使ってしっかりと知識を身につけたら、ITパスポートの問題が解けるスマホアプリを使って自分の理解度をチェックしましょう。
スマホアプリなら自宅にいなくても利用することができるため、通勤が通学などのすき間時間でも勉強を進めることができます。特に社会人は時間を確保することが難しいため、空いている時間を利用しましょう。
ITパスポートの難易度は比較的低く取得しやすい
ITパスポートは情報処理技術者試験の中でも入門者向けの難易度が低めの試験です。
そのため、IT業界への転職のために初めてIT系の資格取得に挑戦する人にもおすすめの資格だと言えます。
ぜひこの記事でご紹介したITパスポートを取得するメリットやITパスポートで出題される3つの分野、ITパスポートの試験概要や勉強方法などを参考に、幅広いIT知識の取得にも役立つITパスポートを取得してみてはいかがでしょうか。
FEnetを運営しているネプラス株式会社はサービス開始から10年以上
『エンジニアの生涯価値の向上』をミッションに掲げ、
多くのインフラエンジニア・ネットワークエンジニアの就業を支援してきました。
ネプラス株式会社はこんな会社です
秋葉原オフィスにはネプラス株式会社をはじめグループのIT企業が集結!
数多くのエンジニアが集まります。
-
インフラ業界に特化
ネットワーク・サーバー・データベース等、ITインフラ業界に特化。Cisco Systemsプレミアパートナーをはじめ各種ベンダーのパートナー企業です。
業界を知り尽くしているからこそ大手の取引先企業、経験豊富なエンジニアに選ばれています。
-
正社員なのにフリーランスのような働き方
正社員の方でも希望を聞いたうえでプロジェクトをアサインさせていただいており、フリーランスのような働き方が可能。帰社日もありません。
プロジェクト終了後もすぐに次の案件をご紹介させていただきますのでご安心ください。
-
大手直取引の高額案件
案件のほとんどが大手SIerやエンドユーザーからの直取引のためエンジニアの皆様へに高く還元できています。
Ciscoをはじめ、Juniper、Azure、Linux、AWS等インフラに特化した常時300件以上の案件があります。
-
スキルアップ支援
不要なコストを削減し、その分エンジニアの方へのスキルアップ支援(ネットワーク機器貸出、合格時の受験費用支給など)や給与で還元しています。
受験費用例)CCNP,CCIE:6-20万円、JNCIS:3-4万円、AWS:1-3万円など
※業務に関連する一定の資格のみ。各種条件がありますので詳しくは担当者へにお尋ねください。
-
現給与を保証します!※
前職の給与保証しており、昨年度は100%の方が給与アップを実現。収入面の不安がある方でも安心して入社していただけます。
※適用にはインフラエンジニアの業務経験1年以上、等一定の条件がございます。
-
インセンティブ制度
ネットワーク機器の販売・レンタル事業等、売上に貢献いただいた方にはインセンティブをお支払いしています。
取引先企業とエンジニア側、双方にメリットがあり大変好評をいただいています。
-
社会保険・福利厚生
社員の方は、社会保険を完備。健康保険は業界内で最も評価の高い「関東ITソフトウェア健康保険組合」です。
さらに様々なサービスをお得に利用できるベネフィットステーションにも加入いただきます。
-
東証プライム上場企業グループ
ネプラスは東証プライム上場「株式会社夢真ビーネックスグループ」のグループ企業です。
安定した経営基盤とグループ間のスムーズな連携でコロナ禍でも安定した雇用を実現させています。
ネプラス株式会社に興味を持った方へ
ネプラス株式会社では、インフラエンジニアを募集しています。
年収をアップしたい!スキルアップしたい!大手の上流案件にチャレンジしたい!
オンライン面接も随時受付中。ぜひお気軽にご応募ください。
新着案件New Job
-
【高額年収】/【CCNA取得者歓迎】/ネットワークの構築/BIG-IP/東京都千代田区/【WEB面談可】/在宅ワーク/20代~30代の方活躍中
年収540万~540万円東京都千代田区(神保町駅) -
東京都中央区/【WEB面談可/インフラサーバ経験者/20~40代の方活躍中】/在宅ワーク
年収600万~600万円東京都中央区(小伝馬町駅) -
【高額年収】/インフラ構築支援/東京都港区/【WEB面談可/インフラサーバ経験者/20~40代の方活躍中】/在宅ワーク
年収960万~960万円東京都港区(新橋駅) -
ガバナンス推進、セキュリティ基盤支援/東京都港区/【WEB面談可】/在宅ワーク/20代~40代の方活躍中
年収780万~780万円東京都港区(新橋駅) -
カー用品販売会社の情報システム運用/東京都千代田区/【WEB面談可/インフラサーバ経験者/20~40代の方活躍中】/テレワーク
年収576万~576万円東京都千代田区(水道橋駅) -
ネットワーク構築、検証/東京都渋谷区/【WEB面談可】/テレワーク/20代~40代の方活躍中
年収540万~540万円東京都渋谷区(渋谷駅)