AWSの料金体系3つ|簡易見積もりツールや料金事例4つを紹介

AWSとは
AWSとは「Amazon Web Service」の略称です。名前からも想像がつくと思いますが、アマゾンが提供しているクラウドコンピューティングの総称のことです。
AWSのことを理解するには、はじめにクラウドコンピューティングの仕組みを知っている事が必要になります。
クラウドコンピューティングとは、インターネット上のサーバーにあるコンピューターが提供している機能を、インターネット経由で利用する仕組みのことを指します。
簡単に言えばインターネット上でアプリ込みのサービスを利用できることです。
この記事では、AWSの基本的なプランや料金体系、節約して使う方法などをご紹介します。
【種類別】AWSの料金体系3つ
AWSのサービスは多岐にわたり数にすると約120以上のサービスがあります。それぞれの料金体系も違うので、全てを覚えておくことは困難でしょう。
まずは、AWSの基本的な料金体系について理解するために、AWSの課金要素を知っておきましょう。
AWSの課金要素はストレージ、サーバー、データ転送の3つがあります。なお料金体系は目安となりますので、利用する時は金額を調べましょう。
1:ストレージ
使用するストレージ容量に応じて、1GBから課金される料金体系になっています。ストレージEC2用のローカルハードディスクとして使う場合や、オンラインストレージとして使う場合など、選択するサービスにより単価が異なります。
Amazon Glacier
このサービスはアーカイブ専用のストレージサービスになります。利用しているストレージ容量とアーカイブを取り出す時に課金される料金体系です。
安価なストレージサービスになりますが、データの取り出しに大量の時間がかかるのと1回に多くのデータを取り出すと費用がかかることが注意点です。
Amazon EBS
このサービスは、Amazon EC2用のHDDのことです。
確保したストレージ容量に対して課金される料金体系なので、必要最低限の容量だけを確保すれば安く費用を抑えられるでしょう。
Amazon S3
このサービスはオブジェクトストレージサービスとなっています。使っているストレージ容量に対して課金されます。
バックアップおよび復元、アーカイブやビックデータなど広範囲にわたり保存や保護をしてくれます。
2:サーバー
AWS上で構築する仮想サーバーについては、リソースの起動から停止までの実稼働時間に応じて時間単位で必要となる料金体系です。
選択するサーバーのOSやメモリ容量及びコア数に応じて、金額は異なっていきます。
夜間や休日など、サービスを止めている場合は安く抑えることができるためサーバーを使う時間を目安で出しておき、その時間に合わせて選択すると費用を抑えられるでしょう。
スポットインスタンス
オークション形式で入札して、低価格で利用できる料金体系です。しかし他のユーザーが高値で入札した時には使用が停止してしまいます。
安価で仮想サーバーを使用したい時に検討したい料金体系です。
オンデマンドインスタンス
続いてオンデマンドインスタンスという契約方法です。EC2上に構築された仮想サーバーの数量に対して料金が発生するサービスです。
サーバーを使った後に、使った時間に対して請求されます。
リザーブドインスタンス
1年分または3年分の料金を先払いする料金体系です。年払いにすることによって割引を受けることができます。
支払い方法は全額払い、一部払い、また前払いなしを選択できるなど自分にあった支払い方法が選べます。
仮想サーバーを使うことが決まっている場合におすすめできる契約方法です。
Dedicated Hosts
他の契約方法より高い料金体系になっていますが、サーバーを占有したいユーザーにおすすめです。
セキュリティやパフォーマンスの点からサーバーを専有したい場合には、料金一覧を確認してから検討するとよいでしょう。
3:データ転送
AWSを利用するにあったて発生するデータ転送にかかる料金です。AWS内の同じデーターセンター内のデータ転送やAWSに送るデータ転送は無料です。しかし、AWSからインターネットを使うデータ転送は有料なので注意しておきましょう。
データ転送にかかる料金をあらかじめ把握しておくためにはAWSからどの程度のデータをダウンロードするのかという見積もりを計算しておく必要があります。
AWSの目安料金が計算できる簡易見積もりツールとは
AWSは使った分だけ払えばいいのは理解していただけたと思うのですが、毎月いくらかかるか詳細が知りたい方も多いことでしょう。
初めての方でも安心して使えるようなAWS簡易見積もりツールが用意されています。
1:Simple Monthly Calculator
Simple Monthly Calculatorは、AWSのクラウドサービスの費用の目安を見積もる為の便利なツールです。必要な項目を入力するだけで、毎月の費用が簡単にシミューレーションできます。
どなたでも利用が可能で、計算結果のページを共有することもできます。推奨ブラウザはFirefoxもしくはGoogle Chromeを使用するとよいでしょう。
2:ざっくりAWS
インターネット人口が急激に増加するとともに、クラウドサービスを導入する企業が増えてきています。
AWSの料金は実際に使った分だけ支払う従量課金制などが一般的です。なので使うサービスが予めわかっている時はツールなどを使い目安の料金を調べることもできます。
なかでも「ざっくりAWS」は様々なサービスの見積もりを調べることができます。AWSを利用する前に、見積もり料金を出してみましょう。
AWSの料金を節約する方法4つ
AWSはうまく使うことで節約できます。使っていないサービスや時間帯を把握して正しく活用するだけで安くなることもあります。
それでは、AWSの料金を節約する方法4つを紹介していきます。
1:リザーブドインスタンスの使用
携帯電話などによくある2年縛りのようなイメージで、契約期間を予め定めることでEC2インスタンスの利用料金が割引になります。
注意点としては、予約購入になるので、基本的には途中での変更はできませんので、最終確認が大切です。
使い続けるサーバーが決まっている方は、リザーブドインスタンスを検討してみてはいかがでしょうか。
2:使用する時だけインスタンスを起動
まずは使っていないインスタンスがあるかないかを確認することが大切です。EC2の管理画面にアクセスして、使っていないインスタンスがあれば停止か削除してしまいましょう。
AWSは、サーバーの起動1秒ごとに課金されていきます。昼間しか使わないサーバーを夜に停止しておくだけでもかなりの節約が見込めます。
使っている中でサーバーのスペックにも余裕があると感じれば性能を下げることでも料金を下げることが可能です。
3:ボリュームディスカウントを受ける
チームなどで複数のAWSアカウントも持っている場合は、それらを1つにすることによってボリュームディスカウントなどの恩恵を受けることができます。
1つにまとめることによって一部サービス割引が適用されます。まとめると月の請求内容も変わる可能性があるので注意して確認しておきましょう。
ストレージの使用量が増えることでも割引が適用され節約できます。S3などのサービスは価格が階層化されており、使用すればするほどGBあたりの料金が安くなります。
AWSでは、多様ビジネスのニーズに対応する為の多くのオプションも用意さており、多くのサービスを利用することでも価格を下げることが可能です。
4:マネージドサービスを利用する
AWSのマネージドサービスだと、定額で利用することができるので保守や運用のサポートまでまるごと任せたい場合にオススメの料金体系です。技術サポートも行ってくれるので一安心です。
フルサポートのパックですが、必要最低限ですぐに始められるものから中身が充実したものまであります。
AWSの料金体系の例4つ
AWSの料金体系や節約してAWSを使う方法などについてご紹介してきました。
具体的に使っていく場合、どのような料金体系になるでしょうか。ここでは4つのシーンに応じてAWSの料金体系の例をご紹介します。
1:Windowsファイルサーバーを構築する
2TB容量のWindowsファイルサーバーをAWSで構築する場合、AWS公式ページによると料金の目安は月額で月額420~925ドルです。
この料金体系におけるAWSのファイルサーバーは、業界標準のサーバーメッセージブロックプロトコルを介してアクセスできる、信頼性の高い完全マネージド型のファイルストレージです。
ここでのバックアップ複数世代をバックアップする想定では3TBを見込んでいます。
出典:FSx for Windows File Server によるWindows ファイルサーバ構成と料金試算例
参照:https://aws.amazon.com/jp/cdp/fileserver-fsx/
2:動的WebサイトをAWSで構築する
動的WebサイトをAWSで構築する場合だと、月額料金の目安は月額760ドルです。
会員制サイトやECサイトなどの動的Webサイトでは、障害対策や快適なレスポシビリティが実現できるインフラが必要です。
この料金体系によってできることは、単一障害点を排除して、アクセスの負荷を分散することです。また、障害発生時にはデータベースを自動的にフェイルオーバーすることもできる環境を実現します。
出典:動的 Web サイトのためのクラウド構成と料金試算例
参照:https://aws.amazon.com/jp/cdp/midscale-webservice/
3:社内業務アプリの環境を構築する
社内業務アプリをAWSに移行して構築する場合の月額料金の目安は、AWSの公式ページによると月額2,008ドルです。
企業の規模に関わらず、ビジネスアプリケーションは重要です。Windowsアプリケーションをクラウドへ移行し社内システムを安全に利用するには、信頼性の高い環境が必要です。
この料金体系でデータベースの運用管理負荷を軽減し、Windowsベースの社内業務アプリケーション環境が可能になります。
出典:Windows Server 社内業務アプリ環境移行のためのクラウド構成と料金試算例
参照:https://aws.amazon.com/jp/cdp/windows-bizapp-migration/
4:仮想デスクトップの環境を整える
在宅やリモートワークで働くスタッフのために仮想デスクトップ環境を整える場合、料金体系の目安は、月額321ドルです。
コロナ禍で、在宅勤務の割合を高める企業が増える中、仮想デスクトップの構築は欠かせません。
この場合の料金体系では、仮想デスクトップの認証をAD ConnectorからオンプレミスのActive DirectoryドメインへProxyし、既存のActive Directoryと連携することが可能になっています。
出典:仮想デスクトップ (VDI) 環境を利用するためのクラウド構成と料金試算例
参照:https://aws.amazon.com/jp/cdp/windows-bizapp-migration/
AWSの目安料金を計算して効率よく使おう
時代の状況が目まぐるしく変化する中、ITリソースの使用量の増減が大きくなったり、また予測ができなかったりとそんなビジネスの状況に多くの方が直面されていると思います。
この状況に対応するためにリソースの流動性を確保するため、システムをクラウドに移す場面が増えてきています。
しかし、あまりお金をかけたくない方や少しでも節約したい方は目安料金をしっかり調べることをおすすめします。
AWSではコストを最適化する方法がいくつもあるので、AWSを利用されている方や今から利用する方は確認しておきましょう。
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