Linuxを使ったインフラエンジニアにおすすめの資格13選|勉強方法も紹介

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Linuxはインフラエンジニアの主力


Linuxは1991年に開発されたOSです。OSS(オープンソースソフトウェア)であるため、ソースコードが公開されており、誰でも無料で自由に使うことができます。そのため、これまでIT業界においてサーバを中心に、様々な場面で利用されてきました。
インフラエンジニアがLinuxを扱う場面で、特に多いのはサーバの構築や運用でしょう。大規模なシステムで使用するサーバも、Linuxで運用されていることが多いです。

また、最近では組み込みシステムにおいても、Linuxを利用する例が増えています。その背景にあるのはIoTです。これまで電化製品などに使用するOSは独自のシステムを使うのが主流でした。しかし、今後はIoTの普及とともに電化製品をインターネットに接続する必要がでてきます。独自のOSをゼロから作るよりも、OSSであるLinuxをベースにして作る方が効率良く開発できるのです。

Linuxは2桁成長が続く。求人数も増えると予測


IDC Japanによると、2017年のサーバOSの稼働環境別構成比でLinuxは24.8%でした。Windowsの52.0%と比べると半分程度のシェアですが、前年比成長率で見てみると、Linuxは13.5%と高い数字です。さらに、2016年の前年比成長率は11.5%でした。2年連続で2桁の成長率を記録しています。

また、サーバOS全体の市場規模も拡大傾向が続いているのが特徴です。2017年のサーバOSの市場実績は782億7100万円で、前年比成長率は4.3%でした。
こうした状況を踏まえてLinuxの稼働環境別構成比は、今後さらに拡大する可能性が高いといえます。Linuxのスキルを持つインフラエンジニアにとっては、明るい見通しだといえるでしょう。Linuxのスキルを必要とする求人数も増える可能性が高いです。

Linuxのスキルに自信がないエンジニアも、これからスキルを身につけておくことで、年収アップにつながるでしょう。

Linuxを使ったインフラエンジニアの平均年収

Linuxのスキルを持ったインフラエンジニアの年収は500万円弱程度だと言われています。会社に勤めているエンジニアの中では比較的高い水準にあると言えますが、20~30代のエンジニアとしては平均年収に近い水準となっています。

Linuxが役立つシーン3つ


企業では開発用OSなどにLinuxを採用しているケースが多いですが、Linuxは具体的にどのようなシーンで用いられるのでしょうか。ここではLinuxが役立つシーンをご紹介します。

1:組み込みシステムの分野

家電やネットワーク機器、ロボットなどに組み込まれる組み込みシステムの分野でもLinuxは活用されています。このような機器はシステムを稼働させるためのリソースが少ないですが、そういった環境でもLinuxなら動作できます。

2:サーバーの構築

多くの企業では、サービスを提供するためのサーバーとしてLinuxを利用しています。Linuxは無料で利用できるため、コストをかけずに安定した複数サーバーを立てることが可能です。

3:アプリケーションの開発

LinuxはWindowsなどの一般的なパソコンと同様に、アプリケーション開発のためのOSとしても活用されています。また、アプリケーションだけでなくOSの開発にも活用可能です。

Linuxを使ったインフラエンジニアの仕事内容3つ


Linuxを扱うインフラエンジニアとして仕事をする場合、具体的にどのような業務を行うことになるのでしょうか。ここではLinuxを使ったインフラエンジニアの仕事内容をご紹介します。

1:設計作業

インフラエンジニアの仕事の1つはインフラシステムの設計です。設計を行うのは主にキャリアを積んだインフラエンジニアで、クライアントがどのようなシステムを構築したいのかヒアリングし、最適なインフラを設計します。

2:構築作業

インフラエンジニアは設計書をベースに実際のインフラ構築作業を行います。構築作業では、ネットワーク機器の設置やケーブル敷設、サーバーOSのインストール、設定作業などを行っていきます。

3:保守・監視・運用

現在稼働しているネットワークやサーバーなどのインフラを監視し、安定的に運用できるように管理するのもインフラエンジニアの業務の1つです。定期的なメンテナンスや不具合への対応、トラブル発生時には迅速な復旧作業や原因究明を行います。

Linuxを使ったインフラエンジニアにおすすめの資格13選


IT資格にはさまざまな種類がありますが、Linuxを扱うインフラエンジニアに役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではLinuxを使ったインフラエンジニアにおすすめの資格をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:LinuC

LinuCはLPI-Japanが実施しているLinux技術者としてのスキルを認定する国内向けの資格です。インフラエンジニアにおすすめのサーバー系の資格の1つで、レベルは1~3まであります。
レベル1であればエントリーレベルなので、はじめてインフラエンジニアとして資格取得を目指す人にもおすすめです。

出典:LinuC|LPI-Japan
参照:https://linuc.org/

2:LPIC

LPICはLPIの日本支部が実施している、Linux技術者としてのスキルを認定するインフラエンジニアにおすすめの資格です。LinuCと内容は近いですが、国内向け資格であるLinuCと違い、世界共通の資格となっています。
こちらもレベルは1~3にわかれているため、まずはエントリーレベルのレベル1の取得から目指すと良いでしょう。

出典:LPIC|Linux Professional Institute
参照:https://www.lpi.org/ja/

3:Cisco

Ciscoはネットワーク機器の開発販売を行っているシスコシステムズが実施している技術者認定試験です。企業ではシスコシステムズのネットワーク機器を使用しているケースも多いため、取得しておくことでインフラエンジニアに必要なネットワーク技術者としてのスキルを証明することができます。

グレードはアソシエイトのCCNAやプロフェッショナルのCCNPなどにわかれています。

出典:Cisco|シスコシステムズ合同会社
参照:https://www.cisco.com/c/ja_jp/index.html

4:Oracle Master

Oracle Masterはオラクル社が認定している資格です。データベース系の資格となっているため、インフラエンジニアにおすすめです。
レベルには「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」があり、ステップアップ型の試験となるため、まずはBronzeの取得を目指しましょう。

出典:Oracle Master|ORACLE MASTER Portal
参照:https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html

5:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は経済産業省が認定している情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル2に相当する国家資格です。プログラミングやネットワーク、データベースなど幅広いIT知識を習得できるため、インフラエンジニアとはじめとしたすべてのエンジニアにおすすめです。

出典:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

6:応用情報技術者

応用情報技術者試験は情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル3に相当する基本情報技術者試験よりもワンランク上の国家資格です。インフラエンジニアなら基本情報技術者試験に合格した後は応用情報技術者試験を取得すると良いでしょう。

出典:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

7:データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは情報処理技術者試験の中でももっとも難易度の高いスキルレベル4の資格で、高度情報処理技術者試験に含まれます。データベースを扱うインフラエンジニアなら取得しておきたい資格です。

出典:データベーススペシャリスト|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/db.html

8:ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験も情報処理技術者試験におけるスキルレベル4相当の資格で、高度情報処理技術者試験に含まれます。応用情報技術者の上位資格とされており、ネットワークを扱うインフラエンジニアなら取得しておきたい資格です。

出典:ネットワークスペシャリスト試験|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html

9:情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は近年需要が増しているサイバーセキュリティ系の国家資格で、情報セキュリティスペシャリスト試験の後継資格です。セキュリティスキルが求められるインフラエンジニアにおすすめの資格となっています。

出典:情報処理安全確保支援士試験|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html

10:クラウドプラクティショナー

クラウドプラクティショナーはAWS認定におけるエントリーレベルの資格で、クラウドの知識やスキルを認定する資格です。インフラエンジニアにもAWSスキルが求められるケースが増えてきているため、取得しておけばAWS関連の業務も行えるようになります。

出典:クラウドプラクティショナー|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html

11:ソリューションアーキテクト アソシエイト

ソリューションアーキテクト アソシエイトはAWS認定の1つで、AWSの技術スキルや専門知識を認定するアソシエイトレベルの資格です。クラウドプラクティショナーの上位資格となっているため、インフラエンジニアにもおすすめです。

出典:ソリューションアーキテクト アソシエイト|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html

12:ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

ソリューションアーキテクト プロフェッショナルはAWS認定の1つで、AWSの技術スキルや専門知識を認定するプロフェッショナルレベルの資格です。ソリューションアーキテクト アソシエイトの上位資格なのでインフラエンジニアにおすすめです。

出典:ソリューションアーキテクト プロフェッショナル|独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html

13:CompTIA Cloud+

CompTIA Cloud+はクラウド環境で業務を行うエンジニアに必要な知識やスキルを認定する資格です。インフラエンジニアに必要なクラウドコンピューティングのスキルを保有していることを証明できます。

出典:CompTIA Cloud+|CompTIA
参照:https://www.comptia.jp/certif/infrastructure/comptia_cloud_002/

Linuxを使ったインフラエンジニアを目指すための勉強方法


インフラエンジニアには幅広いIT知識が求められますが、Linuxのスキルも初心者には習得難易度が高いです。そのため、IT初心者であればスクールを利用するのがおすすめです。
他のエンジニアからインフラエンジニアへの転職であれば、書籍や学習アプリなどを使った勉強もおすすめです。

転職で年収アップを狙うならLinuxのスキルを磨こう


Linuxは最近の成長が著しく、サーバはもちろんのこと組み込みシステムなどでもよく使われています。それだけLinuxを扱えるエンジニアの求人も多いといえます。この傾向は今後も続くとの見通しが強いため、転職で年収アップを狙うならLPICやLinuCの資格を取得するなどして、Linuxのスキルを磨いておきましょう。

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