RPAエンジニアに必要な能力とは?キャリアパスや将来性も解説

RPAってなに?
RPAとは、ロボテック・プロセス・オートメーションの略でロボットによる業務自動化を意味し、これまで人が行ってきたパソコン操作を自動化するものです。
RPAの具体的な機能としては、パソコン画面操作の自動化、ID・パスワードなどの自動入力、データの整理・分析、社内システムと業務アプリケーション間のデータの受け渡しなどがあります。
RPAは金融業界において導入が進んでおり、ある大手都市銀行では煩雑な20種類の事務処理業務にRPAを活用しています。
これによって年間8,000時間分の事務処理作業の削減を実現し、社員が他の重要業務に携わる時間を割けるようになりました。
出典:「総務省情報通信統計データベース」
参照:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html
今注目のRPAエンジニアの求人数は?
人手不足が深刻化する中、RPA関連求人は大きく増加しています。
2018年10月に求人検索エンジン「スタンバイ」に掲載された求人を対象とした調査結果をご紹介します。
求人検索エンジン「スタンバイ」調べでは「RPAエンジニア」を含む求人は、求人件数556件、最高提示年収2,000万円となっており、求人数は前年比9.1倍となっています。
「RPAコンサルタント」を含む求人は、求人件数698件、最高提示年収3,000万円、求人数前年比は6.0倍となっています。
「RPA BPO」を含む求人は、求人件数192件、最高提示年収3,000万円、求人数前年比は5.3倍となっています。
株式会社富士キメラ総研によるとRPAツールの国内市場規模は、2022年度には315億円になると予測されており、これは2017年度の3.8倍となる数字です。
こうしたRPAツール市場の急成長に伴い、RPAに関連する求人数も増加していると考えられています。
それに伴いRPA関連のスキルや経験を持つ人材のニーズが高まり、最高提示年収も2017年度には2,000万円だったものが、たった一年で1.5倍の3,000万円まで高騰しています。
今後ますます労働力の不足が加速する予測の中、RPAの導入も急速に進んでいき、RPA関連の求人ニーズもさらに高まると考えられています。
RPAエンジニアの仕事内容
RPAエンジニアとは、企業が業務効率化のために利用するRPAの導入や保守などを行うエンジニアです。
RPAエンジニアの仕事内容としては大きく分けて「導入」「保守」「開発」の3つがあります。
ここではRPAエンジニアの仕事内容についてそれぞれ紹介していきます。
導入
RPAエンジニアはRPAシステムの導入を行うことが仕事のため、まずはRPAの適用範囲を決定します。
RPAを導入することによって企業の課題を解決することが目的のため、導入フェーズでは企業の業務プロセスを把握し、どのような問題を抱えているのかも十分把握しておく必要があります。
保守
RPAシステムを導入した後は、RPAの保守を行うのもRPAエンジニアの仕事です。
運用を行いながら見つかった不具合を修正し、新しい機能が必要になれば機能の追加を行います。
RPAエンジニアは適切な保守を行うことにより、よりRPAシステムを効率化していきます。
開発
RPAシステムの導入範囲を決定した後は、RPAエンジニアは開発業務を行うことになります。
RPAを利用してどのように業務を行うのかシナリオを作成し、その後の開発作業も行います。
そのため、RPAエンジニアには具体的な業務プロセスへの理解が必須です。
RPAエンジニアに必要な能力9つ
RPAエンジニアの求人が年々増加していることからもわかるように、RPAエンジニアは現在需要が高いエンジニア職です。
そのため、RPAエンジニアを目指す方もいるのではないでしょうか。
ここではRPAエンジニアに必要な能力9つを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:ヒアリングスキル
RPAエンジニアは企業が抱えている課題を解決するために、まずはクライアントからヒアリングを行います。
相手の困っていることを正確に聞き取り、理解できるヒアリングスキルが必要です。
システム開発の上流工程でヒアリングを行った経験している人材であれば、RPAエンジニアとしても重宝されるでしょう。
2:コミュニケーションスキル
RPAプロジェクトには多くの人が関わるため、RPAエンジニアには円滑な業務を行うためのコミュニケーションスキルが必要になります。
RPAエンジニアはクライアントのヒアリングを行う際、ただ単に聞くだけでなくうまくコミュニケーションをとることで正確なニーズの抽出ができるでしょう。
3:効率的に情報収集できる能力
IT業界は情報の変化が目まぐるしいですが、RPA市場も同様に新しい技術や情報が日々発信されています。
そのため、RPAエンジニアとして活躍するには新しく登場したRPAツールの情報やアップデート情報などを効率よく情報収集する情報収集スキルが必要になります。
4:柔軟に考えられる力
RPAを導入する現場の条件や求められている機能などは、プロジェクトごとに異なります。
RPAエンジニアには特定の方法にこだわらずに多角的に状況を見て、RPA以外の方法も組み合わせるなどさまざまな方法を考えて試してみるような柔軟性が必要です。
5:Accessの使用経験
Accessをはじめとしたデータベースを扱うツールの使用経験があると、さまざまなエンジニアとしての仕事で役立ちます。
Accessで集計や分析を行ったことがあれば、RPAエンジニアの仕事でも活かせるでしょう。
6:Excel VBAの使用経験
RPAツールと同様に、ExcelのマクロやVBAを使うことで業務の自動化を行うことができます。
実際にRPAを構築する際にも近い作業を行うことになるため、Excel VBAの使用経験やExcelでマクロを組んだことがあると、RPAエンジニアとしてRPAツールを活用する際にその経験が活かせます。
7:RPAツールの使用経験
RPAエンジニアとして仕事をする場合、RPAツールの使用経験があると働きやすくなります。
RPAツールを実際に使ったことがあれば、どのようなRPAツールを導入するにしても基本的な仕組みがわかっているため、スムーズに導入できるでしょう。
また、RPAツールの使用経験は話題の1つになるため、コミュニケーションにも役立ちます。
8:システム開発の知識
RPAエンジニアとしてシステム開発の知識やスキルを持っていると業務に役立ちます。
RPAの構築はシステム開発における上流工程の流れを近いため、上流工程に関する知識があると実際のRPAの構築業務に活かせるでしょう。
また、クライアントから要望をヒアリングして要件定義を行うスキルも、RPAエンジニアの仕事に活かせます。
9:ITプラットフォームの基礎知識
RPAはパソコン上で行う業務を効率化できるツールであり、対象の業務はパソコンのOSやハードウェアなどのITプラットフォームで稼働しています。
そのため、WindowsやLinuxといったOSなどITプラットフォームに関する基礎知識が必要になります。
RPAエンジニアのキャリアパス4つ
RPAエンジニアとしてキャリアアップしていく場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
ここではRPAエンジニアのキャリアパス4つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:上流工程をメインに携わる場合
RPAシステムを構築する場合、まずはクライアントからのヒアリングややり取りを中心に行う上流工程の仕事があります。
開発や保守などを行うことはありませんが、上流工程をメインに携わることにより、RPAコンサルタントとしての立場を確立できるでしょう。
2:保守・運用に特化する場合
RPAシステム導入後は、安定的にシステムを利用するために必ず保守や運用を行うことになります。
保守や運用に特化したエンジニアになれば、クライアントの業務に関する深い知識を持った保守や運用のスペシャリストとしてキャリアアップできます。
3:IoTエンジニアを目指す場合
RPAツールは近年登場した新しい技術ですが、RPAと同じように現在の最先端技術としてIoT技術があります。
現在、さまざまな場所でIoTの活用が進んでいるため、常に新しい情報をキャッチアップし、将来的にはIoTエンジニアに転職してキャリアを積み上げていく方法もあります。
4:AIエンジニアを目指す場合
前述のIoT技術と同様に、AI関連の技術も近年身近になりつつある最新技術の1つです。
現在でもAIを活用した車の自動運転技術やデータ分析などが進められており、社会のあらゆる場所でAI技術が導入されるようになってきています。
自分の適性に応じてAIエンジニアへの転職を行うのも良いでしょう。
RPAエンジニアの今後の将来性が高い理由3つ
年々求人数も増加しつつあるRPAエンジニアですが、RPAエンジニアは今後も需要が伸びていくと言われています。
どのような理由からRPAエンジニアの将来性は高いと言えるのでしょうか。
最後に、RPAエンジニアの今後の将来性が高い理由3つをご紹介します。
1:オフィス作業の効率化が進むため
現在、日本の人口は年々減少しており、労働人口もどんどん減っています。
一方、有効求人倍率は約1倍を上回り、求職者よりも求人数の方が多い状態です。
そのため、どの業界でも人手不足が深刻な状況だと言えることから、オフィス作業の効率化が必須の状況となってきています。
2:RPA市場が拡大している
RPAツールの国内市場規模はどんどん拡大しています。
そのためRPAツールが利用される場面も増加していき、PRAコンサルティングスキルや技術力などのあらゆるスキルを持ったRPAエンジニアが求められるようになる可能性があります。
3:企業からのニーズが高い
RPAツールは企業が抱えている業務負担に関するさまざまな課題解決に役立つことから、企業からのニーズも高いと言えます。
また、前述のとおり将来的にも人材不足が深刻になっていくことが予測されているため、RPAの扱えるエンジニアの需要は高まるでしょう。
ますます浸透するRPAと急増するRPA関連求人
さまざまな業種において人出不足が予測されており、人に代わってパソコン操作を自動化できるRPAはますます浸透していくと考えられています。
RPAの普及に伴い、RPAエンジニアやRPAコンサルタントなど、RPA関連求人のニーズもますます高まっていくと予測されています。
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