組み込みエンジニアの将来性4つ|働くメリットと必要なスキルを紹介

組み込みエンジニアとは
家電製品、通信機器、産業機械などのように独立した機械に組み込まれているコンピュータを制御するシステムのことを組み込みシステムと呼ぶことがあります。そのため、この組み込みシステムを開発するエンジニアのことを組み込みエンジニアと呼ばれることもあります。この組み込みエンジニアはいくつかの理由によって、需要と将来性が高まってきています。
組み込みエンジニアの年収
働く企業や開発するジャンル、使用するプログラミング言語などの条件によって組み込みエンジニアの収入は変わりますが、その平均年収としては男性で530万円ほど、女性で380万円ほどとなっています。AI(人工知能)はあらゆる製品に取り付けることが可能な機能であるため、組み込み製品にAI(人工知能)を搭載することができる組み込みエンジニアは、携わる仕事によってはさらに高い収入を見込める可能性もあります。
組み込みエンジニアは少ない?
組み込みエンジニアは独立した機械の組み込みシステムを開発するので、RTOSや電子回路など、エンジニアの種類の中でも異なった知識やスキルを求められることになります。そのため、組み込みエンジニアになるためのハードルは他のエンジニアよりも高めとなり、人材が少なくなりがちです。さらに、組込みエンジニアが扱うのは家電製品、通信機器、産業機械などのため、需要が高くなっています。高い需要に対して、組み込みエンジニアの数が少ないので、組み込みエンジニアは不足しやすくなっています。
組み込みエンジニアは今後どうなる?将来性4つ
家電や通信機器、産業機械など組み込みエンジニアが活躍できるジャンルは非常に大きいです。また、技術は進化し、できることや求められることも多くなってきていることから、将来性があると言えるでしょう。
将来性1:需要が増えてきている
組み込みエンジニアの需要は年々増加の傾向にあります。これはIoTの技術が進み、家電のような独立した機械がインターネットに接続することでより多くの動作が可能になったためです。家電をはじめ、様々な機器が組み込みシステムによって機能が増え、今後さらに高い利便性を求められることが考えられます。そのため、組み込みエンジニアの需要は今後さらに増加していくと思われます。
将来性2:スキルや知識が必要
IoTの技術が進んだことで様々な機器に、利便性の高い機能が次々と搭載されています。また、その技術は今もなお進化を続けています。組み込みエンジニアの将来性の1つとして、より高度な組み込み技術を求められるでしょう。そのため、組み込みエンジニアは常に新しいスキルと知識を身につけていかなければいけません。
将来性3:人材不足である
組み込みエンジニアに限らず、IT、Web業界は慢性的な人手不足となっています。そのため、エンジニア自体の需要は高まっています。また、人材不足を補うためにエンジニアとして将来性がある人材を自社で育成するという方法を選択し、未経験での採用を行っている企業もあります。スキルを身につけることで得られる将来性を求め、組み込みエンジニアへの就職や転職を希望する人も増えてきています。
将来性4:フリーランスへ転向が可能
エンジニアのスキルを身につけることで得られる将来性を求め、組み込みエンジニアを希望する人が増加傾向にあることは前述しました。そのなかで、組み込みエンジニアとしてのスキルを習得したのであれば、フリーランスへ転向するという選択も可能です。特に、組み込みエンジニアの需要は高まってきているため、場合によってはフリーランスに転向することで高収入を得ることができる可能性もあります。
組み込みエンジニアとして働くメリット
徐々に状況は改善されてきていますが、IT業界は慢性的な人手不足です。その人手不足となっているエンジニアの中でも、数が少なく、需要が高いことから、特に組み込み系エンジニアは重宝される存在となっています。そのため、組み込みエンジニアとしてのスキルと経験を身につければ、長く仕事を得ていくことができます。また、組み込みエンジニアの仕事では、日常生活で多くの人が使用する物に関わることもあるので、多くの人のために役立っていると実感しやすく、仕事にやりがいも持ちやすいです。
組み込みエンジニアに必要なスキル7つ
組み込みエンジニアは家電や通信機器、産業機械などの独立した機械に組み込まれたコンピュータを制御するシステムを開発します。そのため、システムはコンピュータ上だけで完結せず、洗濯機を回す、電子レンジを何秒で止めるといった、機械を指示通りに動かす必要があります。機械に指示を出して動かすという組み込みシステムを開発する組み込みエンジニアに求められるスキルを紹介します。
スキル1:プログラミング
組み込みエンジニアは組み込みシステムを開発するエンジニアです。そのため、プログラミングのスキルは必須となります。プログラミング言語には多くの種類がありますが、組み込みシステムでよく使われるのは、C++、Java、アセンブリなどです。これらの中には組み込みシステム以外でも使われるプログラミング言語もあるため、習得する言語によって、エンジニアとしての将来性に影響を与える場合もあります。
スキル2:コンピュータ知識
組み込みエンジニアは独立した機械に組み込まれたコンピュータを制御するシステムを開発します。そのため、家電や通信機器などの中に入っているマイコンという小型のコンピュータについての仕組みも理解しておかないといけません。組み込みエンジニアはおもちゃから自動車まで幅広く使われているマイコンは扱えることも、将来性を大きくしている1つの理由となっています。
スキル3:電子基板知識
組み込みエンジニアの主な仕事はプログラミングで機械を制御できるようにすることです。しかし、場合によっては電子基板の設計を行うこともあります。機械は小型化が進んでいる物が多いので、電子基板は限られたスペースに収まるように小さく設計しなくてはいけません。単にプログラミングだけでなく、基板まで扱う仕事の範囲の広さも組込みエンジニアの将来性を広げてくれています。
スキル4:安全性の確保
組み込みシステムは機械の中のコンピュータにプログラミングするため、簡単にプログラムを更新することができません。また、家電のように量産される製品の場合は、同じプログラミングの内容で機械に実装されます。そのため、もしプログラムにバグやエラーがあると、機械が止まってしまい、最悪の場合は事故の原因となってしまうこともあります。そのため、確実に動作する安全なプログラミングのスキルが必要となります。
スキル5:語学力
組み込みエンジニアで意外と必要になるのが語学力です。組み込みシステムで使う部品には日本製の物もありますが、海外から取り寄せるということも少なくありません。海外の部品を取り扱う場合には、その説明書を読むときや、メーカーに問い合わせをする際に英語が必要になることもあります。語学力を身につけることは、エンジニアとしてだけでなく、その先々の将来性も高めてくれます。
スキル6:AIに関する知識
近年ではAIを搭載した機器が日常生活の中にも増えてきています。そのため、今後の組み込みエンジニアの仕事では、独立した機械に対してAIを搭載するということも増えていくと考えられます。これからの新しい需要に応えていくためにも、組み込みエンジニアはAIの知識と技術を身につけていく必要があります。また、AIに限らず、IT業界では技術の進歩が早いので、常に最新技術に対応できるように勉強を続ける必要があります。
スキル7:ハードウェアの知識
組み込み系エンジニアは独立した機械に組み込まれているコンピュータを制御するためのシステムを組み込むので、ソフトウェアの知識は必須となります。また、その機械を直接操作するためにはハードウェアの知識も必要です。もし、ハードウェアの知識がなければ、ハードウェアを操作するドライバの開発ができなかったり、機械が不具合を起こしたときにハードウェアとソフトウェアの両面から原因を見つけたりすることができません。
組み込みエンジニアを目指すための方法
組み込みエンジニアになるためには、特に資格は必要ありません。しかし、組み込みエンジニアにはソフトウェアの知識だけでなく、ハードウェアの知識や電子回路などの幅広い知識が求められます。そのため、組み込みエンジニアになるには、必要な知識やスキルを身につける必要があります。もし、知識やスキルが不十分であれば、どの企業からも組み込みエンジニアとして採用してもらうことはできません。企業に組み込みエンジニアとしての知識やスキルが、十分に備わっているということをアピールするために資格を取得しておくことも1つの方法です。
組み込みエンジニアに役立つ資格3つ
組み込みエンジニアになるために必須となる資格はありません。しかし、持っていると役に立つ資格もあります。また、資格を持っていることで将来性を広がることもあります。そのため、知識を身につけながら、組み込みエンジニアとして役立つ資格も取得していくようにすると良いでしょう。
資格1:ETEC
ETECは一般社団法人組込みシステム技術協会が実施している「組込み技術者試験制度」という資格試験のことです。難易度は初級から中級程度なのでしっかり学習すれば学生のうちに取得することも可能です。そのため、将来性や就職活動を見据えて先に取得しておくと有利でしょう。また、ETECの特徴として、結果は合否判定ではなく、AからCのレベル判定となっています。
資格2:OCRES
OCRESは世界130ヶ国以上で実施されているOMG認定組込み技術者資格試験プログラムのことです。世界中で実施されている資格試験のため、取得しておくと海外でも役に立ちます。そのため、海外での仕事も考えている場合には、将来性を考えて先に取得しておいても良いでしょう。試験は3段階に分かれていて、下位資格を取得していないと、その先の上位資格の受験はできません。
資格3:基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は国家資格で、名前に基本と付いていますが、その難易度は易しい物ではありません。基本情報技術者試験はエンジニアとしての定番資格で、ITエンジニアとしての基本知識が習得できていることを証明する資格です。エンジニアとしての将来性を考えるのであれば、取得しておきたい資格の1つとなります。
組み込みエンジニアの需要は高まってきている
IT業界の慢性的な人手不足やIoTの技術進化によって、組み込みエンジニアの需要と将来性が高まってきています。求められるスキルは決して低いものではありませんが、学習によって組み込みエンジニアに必要なスキルを身につけて、組み込みエンジニアになることを目指しましょう。
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