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ジェイクエリーとは?メリット・デメリット10選・導入する方法や記述方法を紹介

公開日時:   更新日時:
ジェイクエリーとは?メリット・デメリット10選・導入する方法や記述方法を紹介
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SE
jQueryとはそもそもどんな特徴のあるプログラム言語なのでしょうか?

PM
JavaScriptの書き方をより簡単にするためにJavaScriptで作られたライブラリのことです。

ジェイクエリー(jQuery)とは?


jQuery(ジェイクエリー)は、2006年にリリースされたオープンソースのJavaScriptライブラリです。数ある中でも長年利用されているライブラリのため、デファクトスタンダードとして今もなお開発現場で利用されています。

jQueryの大きな特徴は、JavaScriptネイティブで記述するよりも省略できる点です。

プログラミングのコーディングが楽になり見やすくなるため、初心者向きのライブラリといえます。開発の手軽さという点で、実際に企業が Web サイトでjQueryを採用している事例がたくさんあり、現在でも開発やメンテナンスが行われています。

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ジェイクエリー(jQuery)の用途

簡略化したコードを使用し、簡単に高度な機能を追加できるjQueryは、より単純な記述で多機能な開発を行えるため、少ない労力でさまざまな機能を拡張機能として追加できます。

特に、JavaScriptでコード記述をすると、複雑で多くの労力を必要とする動的効果や画像エフェクトの実装、外部ファイルの動的読み込みなども、jQueryを使えば簡単に実装できます。

ジェイクエリー(jQuery)の将来性

まず、Javascriptが汎用性の高い言語であり、Webシステム・アプリケーションの開発において需要の高いプログラム言語です。特に保守的で新技術への移行に躊躇しがちな日本では、Javascriptによる開発において、多くの場合jQueryが使用されています。

一方で、Javascriptは、頻繁なアップデートに加え、テストの再試行がユーザの負担となります。さらに、日進月歩であるIT業界において、新たなJavascriptのライブラリの出現などもあり、必ずしもjQueryは長期的に安定したニーズがあるとは言い難いでしょう。

ジェイクエリー(jQuery)のメリット6選


jQueryは、JavaScriptのライブラリであり、プログラミングのコーディングを簡略化でき、その便利さ、手軽さから多くの開発に利用されています。ここからは、実際にjQueryを利用するメリットを説明します。

1:JavaScriptを省略して記述できる

jQueryのプログラムでは「$」や独自の関数を利用することで、JavaScriptネイティブよりも省略したコーディングが可能です。例えば、要素に文字を表示するDOM操作のプログラムを通常のJavaScriptで記述すると以下のようになります。

これをjQueryで記述すると、以下のようになります。

プログラムの記述が少なくなったと同時に、コードが見やすくなりました。

2:利用ユーザが多い

jQueryは長年にわたり利用されており、いまだにWebサイトの利用率が高いです。実際Web サイトのソースを閲覧してみると、jQueryを利用しているサイトが多いことに気づくでしょう。

他のライブラリやフレームワークに比べて、jQueryの利用ユーザは圧倒的に多いため、情報が多くプログラム知識も共有しやすいため開発がスムーズに進みやすい傾向にあります。

3:Ajax処理の実装が簡単

Ajax(Asynchronous JavaScript XML)は、JavaScriptとXML、JSONデータでサーバと非同期通信する技術です。通常ブラウザからサーバにデータ送信するには HTML フォームでリクエストしますが、サーバからレスポンスがくるまで処理できない「同期通信」となります。

一方、Ajaxはサーバからレスポンスがなくても別処理ができる「非同期通信」です。例として路線検索で駅名を入力するとリアルタイムで候補を表示する処理は非同期通信で実現します。

非同期通信は「XMLHttpRequest」で実装しますが、複雑なためjQueryでは「$.ajax」を使って処理を簡略化できます。

4:プラグインが豊富

プラグインはライブラリやフレームワークの標準で実現できない機能を、第三者が作成したプログラムで機能を拡張するプログラムのことです。

jQueryもプラグインを利用すると、アニメーションやエフェクトのバリエーションを増やす、高機能なグラフ描画、ドラッグ&ドロップを簡単にするといったプラグインが豊富です。

プラグインはQuery公式ページやWeb検索でたくさん見つかります。自分にあったプラグインの利用で、1からプログラミングすることなく効率的に実装できます。

5:CDNでインストール可能

ライブラリのインストールは HTMLでJavaScriptファイルを読み込むのが基本ですが、ライブラリによってはCDN(Content Delivery Network)でインストールできます。

CDNは外部サーバからライブラリを読み込む仕組みで、ページに大量アクセスが発生してもサーバに負荷をかけない点がメリットです。

jQueryもCDNに対応しており、以下のようにインストールができます。

最新のCDNのURLはjQuery公式サイトのCDNページに掲載されているので、利用したいバージョンを選択してください。
ここまではjQueryメリットを説明しましたが、JavaScriptでの開発では「脱jQuery」というワードがあるように、jQueryを採用しない開発が増えてきました。

jQueryは、古いライブラリであるがゆえに最先端の技術設計がなされておらず、他のライブラリより機能面で劣る部分があります。

6:クロスブラウザ対応している

Webブラウザには、Internet Explorer や Safari、Google Chrome、Firefoxなど、さまざまな種類があります。それぞれの仕様が異なるため、同じJavaScriptのコードでもブラウザが異なると動作しないケースがあります。

しかし、クロスブラウザ対応のjQueryは、多くのブラウザに対応できるため、多くの場合ブラウザの違いを意識しなくて良いのもメリットの一つです。

ジェイクエリー(jQuery)のデメリット4選


ここまではjQueryのメリットを説明しましたが、JavaScript での開発では「脱jQuery」というワードがあるように、jQueryを採用しない開発が増えてきました。

jQueryは、古いライブラリであるがゆえに最先端の技術設計がなされておらず、他のライブラリより機能面で劣る部分があります。ここからはjQueryのデメリットを説明します。

1:動作が遅くなることがある

jQueryはJavaScriptを省略してプログラミングできますが、それだけライブラリに依存した処理が発生します。これが蓄積されると、処理速度の低下にも繋がります。

最近のJavaScriptの開発では高度な機能を要求されると同時に、処理速度も重要視されるようになりました。jQueryはちょっとした HTML 操作をするには便利ですが、大規模なアプリになると通常のJavaScriptと比べて動作が遅くなるので注意が必要です。

2:ジェイクエリー(jQuery)は「React」「Vue.js」「AngularJS」より低機能

JavaScriptによるフロントエンド開発は「React」「Vue.js」「AngularJS」といったフレームワークの登場で、大規模開発の案件にも対応できるようになりました。

jQueryはJavaScriptの記述を省略するライブラリのため、高機能なプログラムを実装しようとするとハードルが高くなります。例えば、Ajaxを利用してサーバからデータを送受信することはできるものの、それをリアルタイムでHTMLに反映させるような処理は苦手です。

一方、ReactやVue.jsなどのフレームワークでは「仮想DOM」という仕組みでデータのリアルタイム性を容易に実現でき、HTML1枚でアプリを作成するSPA(Single Page Application)の対応も充実しています。

もちろん、jQueryで実装できますが、試行錯誤しながらコーディングをする必要があり、開発効率や速度面で期待はできません。

3:他のライブラリと併用が難しい

jQueryの特徴である「$」を利用した記述ですが、実はこれが弊害となることがあります。古くからのJavaScriptライブラリに「prototype.js」がありますが、ジェイクエリーjQueryの「$」を利用するとエラー(ライブラリの競合)が発生します。

jQueryとprototype.js の併用はエラーを回避するプログラミングが必要になるため、コードメンテナンスに時間を奪われることになります。

また、ReactJSやVue.jsなどのフレームワークでjQueryを利用することも可能ですが、トラブルの原因になり、最悪プログラムの動作がおかしくなる可能性があるため、専門知識と工夫が必要になります。

4:JavaScriptの基本知識がおろそかになる

jQueryはJavaScriptを省略して記述ができる反面、JavaScriptの基本構文や仕組みがおろそかになりがちです。JavaScriptの基本知識がないと他のライブラリやフレームワークで開発するときに戸惑ってしまいます。

よってjQueryを利用するときは、JavaScript本来の構文や仕組みを意識しながらプログラミングするように、心がける必要があります。

ジェイクエリー(jQuery)を導入する方法


このような特徴があるjQueryですが、ここからは実際にjQueryを導入する方法を見ていきましょう。

jQueryを導入する方法は大きく分けて2つあります。一つはCDNを利用して公開されたjQuery ファイルを使う方法と、公式サイトからjQueryファイルをダウンロードしてHTMLに直接書き込む方法です。

CDNを利用する

前述したとおり、CDNを利用してjQueryファイルを使う方法は、ダウンロードは不要で、CDNのscriptタグをHTMLに貼り付けるだけで、jQueryを使うことができます。

jQueryを提供するのは、jQueryの公式CDN以外にGoogleやMicrosoftのCDNが有名です。具体的には下記のいずれかのコードをHTMLのhead内に記述します。

公式サイトからjQueryをダウンロード

公式サイトからダウンロードする方法は、Downloadページ(https://jquery.com/download/)から、「Download the compressed, production jQuery 3.x.x」を右クリックし、「名前を付けてリンク先を保存」を選んでダウンロードします。

この方法でダウンロードすると、jQueryをオフラインでも使えます。

ジェイクエリー(jQuery)の基本的な記述方法3選


CDNを使用する方法、あるいは直接ダウンロードする方法のどちらの方法を選択するにしても、コードは HTML の head 内に記載します。

まず、HTMLのheadにjQueryを読み込むscriptタグを書き、jQueryを使ったJavaScirptコードを書いていきます。

なお、head内はjQuery以外にも、さまざまなファイルのコードを記述しますが、jQueryのコードはhead内であれば、どこに記述しても構いません。

1:HTMLが読み込まれてからジェイクエリー(jQuery)を実行する

HTMLが読み込まれてから、jQueryを実行させるには、基本的な構文があります。以下の記述で始めましょう。

また、jQueryの基本構文は次のとおりで、「セレクタ」と「メソッド」で構成されています。

2:セレクタを選ぶ

「セレクタ」とは、HTML要素を検索・特定するための構文です。

HTMLは、h1タグ・pタグ・imgタグ・divタグなどの、「タグ」で構成されています。セレクタでは、タグやタグに付随する情報などから対象となるタグを特定します。

さらに、 idやclass、属性など、セレクタの指定方法は多数あります。

3:メソッドを指定する

「メソッド」とは、jQueryで指定した要素に対して何をさせたいか、何を行うかを記載します。また、パラメータを付随することで、より具体的で詳細な処理を指定できます。

メソッドの数は多く、幅広い機能がありますが、一般的に頻用されるメソッドの一部を紹介します。

・.css()  指定の CSS スタイルに変更
・.html()  指定の HTML に書き換え
・.text()  指定のテキストに書き換え
・.append()  要素内の末尾に HTML を挿入
・.remove()  指定した要素を削除
・.attr()   指定の値に設定・変更

SE
より理解するためにはJavascript理解を深めることが先決ですね。

PM
そうですね。メリットも多い反面デメリットもありますので、まずはJavaScriptを理解していきましょう。

転職にも有利なジェイクエリー(jQuery)を習得しよう


今回はjQueryの特徴やメリット・デメリットについて説明しました。初心者でも比較的簡単に実装でき、Webサイトにちょっとした機能を追加するのにとても適したライブラリです。

最近ではJavaScriptフレームワークの登場でjQueryの新規採用は減っているものの、jQueryから移行する作業には時間や予算といったコストが発生します。コストの関係でWebサイト開発ではいまだにjQueryの需要があり、多くの案件や求人募集があるのも事実です。

JavaScriptの基本知識を身につけながらjQueryをうまく使い分けることで、開発の幅を広げることができます。これを機会に勉強してみてはいかがでしょうか。

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