Azureの最新版アイコンセットをダウンロードする方法
エンジニアの仕事のひとつに「システム設計図の作成」があります。説明する際の設計図に文字が多いと、読み手に理解してもらうには難しいこともあります。そういった時には、アイコンを活用しましょう。Azureなどのクラウドサービスにはサービスごとにアイコンがあり、エンジニアはダウンロードして使うことが可能です。
- SE
- Azureにはアイコンが数多くそろえられていますよね。これは使っても良いのでしょうか?
- PL
- マイクロソフト社の公式サイトからアイコン一式をSVG形式でダウンロードできます。システムを分かりやすく表現する際に使いましょう。
目次
Azureのアイコンを使用する場面
顧客やプロジェクトメンバーに対して、Azureのシステム設計を共有する際、文字だけではなかなか伝わらないものです。AzureやAWSなど、使うサービスをひと目でイメージできるよう、設計書や企画書には視覚的に分かりやすいアイコンを活用してみましょう。
Azureの公式サイトには様々なアイコンセットが用意されています。ダウンロードする方法などを次項で確認していきましょう。
Azureのアイコンをダウンロードする方法
まずAzureのアイコンをダウンロードする前に、やってはいけないこととして挙げられている以下の3点には注意しましょう。
- ・アイコンをトリミング、反転、回転しない
- ・どのような形でもアイコン図形を変形、変更しない
- ・自社の製品またはサービスを表すためにマイクロソフト製品アイコンを使用しない
それでは早速、ダウンロードを行いましょう。まずは公式サイトへ遷移してください。
【Azureアイコンページ】https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/icons/
Webブラウザで、日本語版のダウンロードサイトを開いて、「上記の利用規約に同意します」をチェックしても、「SVGアイコンのダウンロード」ボタンが有効にならないことが確認されています。
その場合には、ページ右上にある「英語で読む」スイッチで英語表示に切り替えてください。ボタンが有効になり、「Download SVG icons」ボタンをクリックできます。「Azure_Public_Service_Icons_V1.zip」をダウンロードください。
AzureのアイコンはすべてSVG(Scalable Vector Graphics)形式で配布されています。SVG形式は、拡大・縮小しても画質が損なわれないのが特徴で、W3C(World Wide Web Consortium)提唱のWebグラフィックス用の形式となります。
AWSとGCPのアイコン
他のクラウドサービスでもアイコンは配布されています。各注意事項を確認しつつ活用していきましょう。
AWS: Amazon Web Services
【AWSアイコンページ】https://aws.amazon.com/jp/architecture/icons/
形式:PowerPoint、Visioステンシル、EPS/SVG/PNG、Sketch、オンライン
Amazon公式のAWSアイコン一式です。サービスのアイコン中心で、サービスの説明に使用可能です。
GCP: Google Cloud Platform
【GCPアイコンページ】https://cloud.google.com/docs/tutorials?hl=ja
形式:Googleスライド、PowerPoint、Lucidchart、SVG/PNG
Google公式のGCPアイコン一式です。サービスのアイコン中心で、自由に使用することが可能です。
AzureとAWSのアイコン比較
AzureやAWSは機能が豊富です。ここでは両者の代表的な機能のアイコンを比較します。
AzureはWindowsと同様に親しみやすいアイコン、AWSは極力シンプルなアイコンという印象を受けます。
機能 | Azure | AWS |
---|---|---|
仮想サーバー | Virtual Machines |
EC2 |
自動スケール | VMスケールセット |
Auto Scaling |
App Service自動スケーリング |
||
コンテナ管理 | コンテナサービス |
EC2 Container Service |
バックエンド・プロセス・ロジック | Functions |
Lambda |
Logic Apps |
||
Webアプリケーション | Web Apps |
Elastic Beanstalk |
Shared File Storage | File Storage |
Elastic File System |
データの転送 | Import/Export |
Import/Export Snowball |
ネットワーク | Virtual Network |
VPC |
負荷分散 | Load Balancer |
Elastic Load Balancing |
Application Gateway |
||
RDB(リレーショナルデータベース) | SQL Database |
RDS |
Table Storage | Table Storage |
DynamoDB |
ビッグデータの処理 | HDInsight |
EMR |
データのオーケストレーション | Data Factory |
Data Pipeline |
Administration | Azureポータル(監査ログ) |
Config |
暗号化 | Key Vault |
Key Management Service |
ディレクトリ | Azure Active Directory |
Directory Service |
- SE
- たくさんのサービスがある場合、アイコンで区別すると分かりやすくなりますね。システム設計の際に上手く活用していきたいです。
- PL
- システム運用設計書などにこちらのアイコンを使って説明できれば、より分かりやすい構成図が作成できるのではないでしょうか。
アイコンを上手に使って構成図を作成しましょう
マイクロソフトが公式でリリースしているアイコンは、禁止事項さえ注意すれば比較的自由に活用することができます。Azureは今後需要が増えることが予想され、顧客にAzureを使ったシステムの説明をする機会も多くなるのではないでしょうか。エンジニアの方々はクラウドサービスで活用できるアイコンがあることを、頭の片隅に留めておきましょう。
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