Visual Studioの使い方解説その3【アプリケーションの発行】

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Visual Studioの使い方解説その3【アプリケーションの発行】
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Visual Studioで開発したアプリケーションは、 Visual Studio の「発行」を利用して、共有フォルダにClickOnce形式で配布や、クラウド環境(Azure)にアプリケーションを発行することができます。

PG
C#で開発したアプリケーションを、ユーザーに配布したいのですが、良い方法はありませんか?
PM
それなら、Visual Studioの発行機能を利用すると、簡単にアプリケーションを配布することができますよ。

アプリケーションの発行方法

一口にアプリを配布するといっても、デスクトップアプリ・Webアプリなど、アプリケーション形式によって配布方法は様々です。
Visual Studioの「発行」は、1つの画面で、環境に合わせて、アプリケーションを配布できる便利な機能です。実際に Visual Studioを使って、作成したアプリケーションを発行してみましょう。

ClickOnce形式で発行する

ClickOnce形式で発行すると、コンソールアプリ・WPFなどのアプリケーションを、共有フォルダやWebサイトなどに発行することができます。アプリケーションの利用者は、ブラウザで発行先のURLにアクセスすると、アプリケーションのインストーラを起動できます。

今回は「.NET Framework」で作成したコンソールアプリを、共有フォルダに発行する手順を解説します。

    1. 対象のプロジェクトで右クリック → [発行]を選択して、公開ウィザードを表示します。

公開ウィザード

    1. 発行先に、アプリケーションを配布する共有フォルダのパスを入力し[完了]ボタンをクリックします。

共有フォルダの入力

    1. ブラウザで発行先のURLを表示すると、次のようなページが表示されます。「インストール」をクリックするとインストールが始まります。

インストール

ファイルの検査

発行を行ったら、念のため発行先のフォルダを表示して、ファイルを確認しましょう。 ClickOnceで発行したアプリケーションは、以下のような構造でファイルが出力されます。

出力ファイルの構造

  • ・Application Files:バージョン毎のアプリケーション実行ファイルが格納されるフォルダ
  • ・publish.htm:インストーラ公開用のHTMLファイル
  • ・SampleConsoleApp.application:配置マニフェスト。このファイルを実行すると、アプリケーションがインストールされる
  • ・setup.exe:依存するコンポーネントなどをインストールするセットアップ・ファイル

また、Application Filesフォルダには、次のように、バージョン毎にフォルダが作成され、配置マニフェスト・実行ファイルや、アプリケーション・マニュフェスト(.manifest)が出力されます。

Application Filesフォルダ

注意点としては、Visual Studioの発行は、フレームワークに依存する発行が行われます。つまり、.NET Framework 4.7で作成されたアプリケーションであれば、発行先に.NET Framework 4.7がインストールされている必要があります。

PG
Visual Studioはプログラム開発と、発行が同じツールで出来て便利ですね。
PM
そうですね。発行機能を使えばボタン1つでアプリケーションを発行できるから、ファイルのコピー漏れなどもなくなり、作業ミスも減ります。

便利な発行を利用してリリース作業の時間を短縮

Visual Studioの発行機能は、最初に1回設定をしておけば、次からはボタン1つでアプリケーションを発行できます。便利な発行を利用して作業時間を短縮し、アプリケーション開発に集中していきましょう。


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