Apacheとは?導入方法から初期設定方法までを紹介
- システム
エンジニア - Apacheとはどういったソフトウェアでしょうか?
- プロジェクト
マネージャー - では入門編として一から見ていきましょう。
Apache入門
今回は、Apache(アパッチ)入門編です。
Apacheとは、デファクトスタンダードであるWebサーバーソフトウェア(HTTPサーバー)です。
Apacheの導入方法から、初期設定方法を紹介します。
Apacheは、無料で使用することができますので、気軽に入門できます。
Apache入門編に興味のある方はぜひご覧ください。
ダウンロード
入門編として、Apacheを導入してみます。
まず、公式サイトからApacheをダウンロードします。
1. 以下のサイトにアクセスしてください。
http://httpd.apache.org/
2. Apache httpd 2.4.43 Released 2020-04-01
の「Download」リンクをクリックします。
3. Files for Microsoft Windows
をクリックします。
4. Apache Lounge
をクリックします。
※他にもいくつかサーバがありますが、どれを選択してもよいです。
5. httpd-2.4.43-win64-VS16.zip
をクリックします。
ここでは、環境に合わせて64bit版をクリックします。
6. ダウンロードしたzipファイルを展開します。
展開後、”Apache24″フォルダをCドライブ直下に移動します。
※任意の場所で良いですが、ここではCドライブ直下としました。
設定ファイル(httpd.conf)編集
入門編として、Apacheの設定ファイルを編集してみます。
C:\Apache24\conf\httpd.conf
を開いてください。
編集前にバックアップを作成しておくとよいでしょう。
1. SRVROOTの設定
SRVROOTはデフォルトで”c:/Apache24″になっています。
展開した場所が異なる場合は修正してください。
ちなみに、”#”以降はコメントアウトになります。
1
2
3
|
Define SRVROOT "c:/Apache24"
ServerRoot "${SRVROOT}"
|
2. ポート番号の設定
ポート番号はListenの後の番号です。
デフォルトでは80が設定されています。
1
2
|
#Listen 12.34.56.78:80
Listen 80
|
変更したい場合は、編集してください。
デフォルトでもOKです。
3. サーバ名の設定
ServerNameを設定します。
デフォルトではコメントアウトされています。
1
2
3
4
5
6
7
|
# ServerName gives the name and port that the server uses to identify itself.
# This can often be determined automatically, but we recommend you specify
# it explicitly to prevent problems during startup.
#
# If your host doesn't have a registered DNS name, enter its IP address here.
#
#ServerName www.example.com:80
|
ここではローカル環境なので、127.0.0.1としました。
先頭の#を削除するのを忘れないようにしてください。
1
2
3
4
5
6
7
|
# ServerName gives the name and port that the server uses to identify itself.
# This can often be determined automatically, but we recommend you specify
# it explicitly to prevent problems during startup.
#
# If your host doesn't have a registered DNS name, enter its IP address here.
#
ServerName 127.0.0.1:80
|
Apacheを起動する
入門編として、Apacheを起動してみます。
コマンドプロンプトを起動し、”C:\Apache24\bin”に移動します。
httpdコマンドを実行します。
1
|
C:\Apache24\bin>httpd
|
その後、Webブウザから
http://127.0.0.1
にアクセスします。
WebブウザにIt works!
と表示されれば成功しています。
コマンドプロンプトに戻り、Ctrl-Cで中止するとApacheが停止します。
httpd.confを修正したら、Ctrl-CでApacheを停止し、httpdコマンドでApacheを起動してください。
ここでIt works!と表示されたhtmlは、以下に格納されています。
C:\Apache24\htdocs\index.html
index.htmlの内容は以下のようになっています。
1
2
3
|
<html><body><h1>It works!</h1></body></html>
|
この内容を変更して、ブラウザを再読み込みすると、変更内容が反映されることが分かります。
ドキュメントの配置
入門編として、ドキュメントを配置してみます。
Webコンテンツを格納するディレクトリはDocumentRootで指定します。
httpd.confを開いてください。
DocumentRootが記述されている個所を見てみます。
1
2
3
4
5
|
# DocumentRoot: The directory out of which you will serve your
# documents. By default, all requests are taken from this directory, but
# symbolic links and aliases may be used to point to other locations.
#
DocumentRoot "${SRVROOT}/htdocs"
|
DocumentRootはデフォルトで”${SRVROOT}/htdocs”となっています。
SRVROOTは”c:/Apache24″となっているので、
DocumentRootは”C:\Apache24\htdocs”ということになります。
index.htmlをコピーしてhello.htmlを作成してください。
hello.htmlの中身は以下のようにします。
1
2
3
|
<html><body><h1>Hello World!</h1></body></html>
|
ディレクトリインデックスの設定
入門編として、DirectoryIndexを設定してみます。
DirectoryIndexとは、htmlファイル名を省略した場合に自動的に探しに行くファイル名です。
httpd.confを開いてください。
デフォルトでは、以下のように記述されています。
1
2
3
4
5
6
|
# DirectoryIndex: sets the file that Apache will serve if a directory
# is requested.
#
<IfModule dir_module>
DirectoryIndex index.html
</IfModule>
|
DirectoryIndexはスペース区切りで複数ファイル名を記述できます。
例えば、以下のように記述すると、htmlファイル名を省略した場合にhello.htmlを探します。
hello.htmlが存在しない場合、index.htmlを探します。
1
2
3
4
5
6
|
# DirectoryIndex: sets the file that Apache will serve if a directory
# is requested.
#
<IfModule dir_module>
DirectoryIndex hello.html index.html
</IfModule>
|
Webブラウザから
http://127.0.0.1/
にアクセスすると、”Hello World!”が表示されることが分かります。
- システム
エンジニア - サーバーソフトウェアのことだったのですね。
- プロジェクト
マネージャー - ここでは入門編として導入方法から説明しましたが、無料で使えるWebサーバがApacheです。たくさんの応用編がありますので実際に使用して試してみることをお勧めします。
まとめ
Apacheの入門編はいかがでしたでしょうか。
Apacheとは、デファクトスタンダードであるWebサーバーソフトウェア(HTTPサーバー)です。
Apacheの導入方法から、初期設定方法までを紹介しました。
ここで紹介したものは入門編のごく一部です。
この他、アクセス制限やログ設定など、様々な設定ができます。
ぜひご自身で設定してみて、理解を深めてください。
FEnet.NETナビ・.NETコラムは株式会社オープンアップシステムが運営しています。
株式会社オープンアップシステムはこんな会社です
秋葉原オフィスには株式会社オープンアップシステムをはじめグループのIT企業が集結!
数多くのエンジニアが集まります。
-
スマホアプリから業務系システムまで
スマホアプリから業務系システムまで開発案件多数。システムエンジニア・プログラマーとしての多彩なキャリアパスがあります。
-
充実した研修制度
毎年、IT技術のトレンドや社員の要望に合わせて、カリキュラムを刷新し展開しています。社内講師の丁寧なサポートを受けながら、自分のペースで学ぶことができます。
-
資格取得を応援
スキルアップしたい社員を応援するために資格取得一時金制度を設けています。受験料(実費)と合わせて資格レベルに合わせた最大10万円の一時金も支給しています。
-
東証プライム上場企業グループ
オープンアップシステムは東証プライム上場「株式会社オープンアップグループ」のグループ企業です。
安定した経営基盤とグループ間のスムーズな連携でコロナ禍でも安定した雇用を実現させています。
株式会社オープンアップシステムに興味を持った方へ
株式会社オープンアップシステムでは、開発系エンジニア・プログラマを募集しています。
年収をアップしたい!スキルアップしたい!大手の上流案件にチャレンジしたい!
まずは話だけでも聞いてみたい場合もOK。お気軽にご登録ください。
Apache新着案件New Job
-
ミドルウェア運用保守/BIG-IP/東京都品川区/【WEB面談可】
月給50万~60万円東京都品川区(品川駅) -
ミドルウェア構築のテスター/BIG-IP/東京都品川区/【WEB面談可】
月給25万~35万円東京都品川区(品川駅) -
採用管理システム運用保守/Apache/東京都渋谷区/【WEB面談可】
月給50万~60万円東京都渋谷区(代々木駅) -
採用管理システム開発のテスター/Apache/東京都渋谷区/【WEB面談可】
月給25万~35万円東京都渋谷区(代々木駅) -
採用管理システムリプレース、追加開発/Apache/東京都渋谷区/【WEB面談可】
月給42万~48万円東京都渋谷区(代々木駅) -
通信SaaS型OpSサービス構築/Linux/東京都品川区/【WEB面談可】
月給60万~70万円東京都品川区(品川シーサイド駅)