[C#]Moqを使って単体テストをやってみよう!Moqのインストール方法・プロパティの読み書き・結果確認・返却する値を変化させる方法
- システム
エンジニア - Moqを使った単体テストのやり方が知りたいです。
- プロジェクト
マネージャー - まずは、Moqのインストール方法などから説明しますね。
[C#]Moqを使って単体テストをやってみよう!
今回は、C#でのMoqの使い方について説明します。Moqとは、.NET環境の単体テストで使用する、テストの代役を簡単に作るためのライブラリです。ここでは、Moqのインストール方法、プロパティの読み書き、結果確認、返却する値を変化させる方法について紹介します。
C#でのMoqの使い方に興味のある方はぜひご覧ください。
インストール方法
まずはプロジェクトにMoq をインストールします。ここでは、統合開発環境にMicrosoft Visual Studio Community 2019 Previewを使用します。
ツール(T) → NuGet パッケージマネージャー(N) → パッケージマネージャーコンソール(O)と進み、以下のコマンドを実行します。
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PM> Install-Package Moq
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コマンドが成功すると、Moqが使えるようになります。プログラムの頭に「using Moq;」を記載してください。
プロパティの読み書き
C#でMoqを使ったプロパティの読み書きについて紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;
using Moq;
namespace UnitTestProject1
{
public interface ISample
{
// プロパティ
string MyProp{ get; set; }
}
[TestClass]
public class UnitTest1
{
[TestMethod]
public void TestMethod1()
{
// ISample interfaceのMoqを作成
Mock mock = new Mock();
// 返却する値を変化させる
mock.SetupProperty(x => x.MyProp, "sample");
// Moqのインスタンス化。interfaceが返却される
System.Console.WriteLine(mock.Object.MyProp); // sample
}
}
}
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テストを実行すると、テストエクスプローラーが開きます。テストの成功失敗はアイコンで表示されます。テスト詳細の概要ペインで「この結果に対して追加の出力を開く」をクリックすると、標準出力の内容(この場合、sample)を確認できます。
このようにC#では、Moqを使ったプロパティの読み書きのテストができます。
結果確認(int)
C#でMoqを使った比較(結果確認)の方法について紹介します。Assert.AreEqualメソッドを使用します。実際のソースコードを見てみましょう。
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using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;
using Moq;
namespace UnitTestProject1
{
public interface ISample
{
// 加算メソッド
int Add(int x, int y);
}
[TestClass]
public class UnitTest1
{
[TestMethod]
public void TestMethod1()
{
// ISample interfaceのMoqを作成
Mock mock = new Mock();
// Add(1, 2) = 3を返す設定
mock.Setup(m => m.Add(1, 2)).Returns(3);
// Add(3, 4) = 7を返す設定
mock.Setup(m => m.Add(3, 4)).Returns(7);
// Moqのインスタンス化。interfaceが返却される
var mockMethod = mock.Object;
// 結果確認
Assert.AreEqual(3, mockMethod.Add(1, 2)); // 1+2 = 3であることの確認
Assert.AreEqual(7, mockMethod.Add(3, 4)); // 3+4 = 7であることの確認
// Moqが全て呼び出されたか確認
mock.VerifyAll();
}
}
}
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テスト実行すると、成功することが分かります。Assert.AreEqual(10, mockMethod.Add(3, 4));などとすると、テストは失敗します。このようにC#では、Assert.AreEqualメソッドで比較(結果の確認)ができます。
結果確認(bool)
C#でMoqを使った結果確認について、戻り値がboolの場合の方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;
using Moq;
namespace UnitTestProject1
{
public interface ISample
{
// 偶数チェックメソッド
bool IsEven(int x);
}
[TestClass]
public class UnitTest1
{
[TestMethod]
public void TestMethod1()
{
// ISample interfaceのMoqを作成
Mock mock = new Mock();
// IsEven(1) = falseを返す設定
mock.Setup(m => m.IsEven(1)).Returns(false);
// IsEven(2) = trueを返す設定
mock.Setup(m => m.IsEven(2)).Returns(true);
// Moqのインスタンス化。interfaceが返却される
var mockMethod = mock.Object;
// 結果確認
Assert.AreEqual(false, mockMethod.IsEven(1)); // 1を入力するとfalseが返却されることの確認
Assert.AreEqual(true, mockMethod.IsEven(2)); // 2を入力するとtrueが返却されることの確認
// Moqが全て呼び出されたか確認
mock.VerifyAll();
}
}
}
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返却する値を変化させる
C#でMoqを使って、返却する値を変化させられます。SetupSequenceメソッドを使用します。実際のソースコードを見てみましょう。
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using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;
using Moq;
namespace UnitTestProject1
{
public interface ISample
{
// 様々な値を返却するメソッド
int MySequence();
}
[TestClass]
public class UnitTest1
{
[TestMethod]
public void TestMethod1()
{
// ISample interfaceのMoqを作成
Mock mock = new Mock();
// 返却する値を変化させる
mock.SetupSequence(m => m.MySequence()).Returns(1).Returns(2).Returns(3);
// Moqのインスタンス化。interfaceが返却される
var mockMethod = mock.Object;
// 結果確認
System.Console.WriteLine(mockMethod.MySequence()); // 1
System.Console.WriteLine(mockMethod.MySequence()); // 2
System.Console.WriteLine(mockMethod.MySequence()); // 3
}
}
}
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テスト実行し、テスト詳細の概要ペインで「この結果に対して追加の出力を開く」をクリックすると、標準出力の内容(この場合、1,2,3)を確認できます。このようにC#では、Moqを使って返却する値を変化させられます。
- システム
エンジニア - Moqの使い方が分かりました。
- プロジェクト
マネージャー - Moqについての理解を深めて、実際にコードを書いてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。C#でのMoqの使い方について説明しました。Moqのインストール方法、プロパティの読み書き、結果確認、返却する値を変化させる方法について紹介しました。
ぜひご自身でC#のソースコードを書いて、理解を深めてください。
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