C#でのデバッグ出力方法とは?基本的な使い方・ファイル出力・デバッガでの変数表示・処理時間の計測

- システム
エンジニア - C#でのデバッグ出力方法について教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - C#でのデバッグ出力について、基本的な使い方などを紹介します。
C#でのデバッグ出力方法とは?
今回は、C#でのデバッグ出力方法について説明します。System.Diagnostics.Debug.WriteLineメソッドを使用すると、VisualStudioの出力ウィンドウにデバッグメッセージが出力されます。
ここでは、基本的な使い方、デバッグメッセージのファイル出力、デバッガでの変数表示、処理時間の計測について紹介します。
C#でのデバッグ出力方法に興味のある方はぜひご覧ください。
基本的な使い方
C#でのデバッグ出力の方法を紹介します。System.Diagnostics.Debug.WriteLineメソッドを使用すると、VisualStudioの出力ウィンドウにデバッグメッセージが出力されます。実際のソースコードを見てみましょう。
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using System;
using System.Diagnostics;
namespace ConsoleApplication1
{
public class program
{
public static void Main(string[] args)
{
// デバッグ出力
Debug.WriteLine("これはデバッグ出力メッセージです。");
// 変数をデバッグ出力することもできる
Debug.WriteLine("現在時刻:" + DateTime.Now);
}
}
}
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デバッグビルドで実行すると、出力ウィンドウに以下が表示されます。現在時刻は、実行タイミングによって結果が異なります。
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これはデバッグ出力メッセージです。
現在時刻:2021/05/08 20:01:57
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このようにC#では、System.Diagnostics.Debug.WriteLineメソッドでデバッグメッセージが出力できます。
ファイル出力
C#でのデバッグメッセージをファイル出力する方法を紹介します。ここでは、デフォルトのリスナを使用して、デバッグメッセージをファイルに出力します。実際のソースコードを見てみましょう。
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using System;
using System.Diagnostics;
namespace ConsoleApplication1
{
public class program
{
public static void Main(string[] args)
{
// デフォルトのリスナを使用して、デバッグメッセージをファイルに出力する
DefaultTraceListener dtl = (DefaultTraceListener)Trace.Listeners["Default"];
// ファイル名の指定
dtl.LogFileName = @"C:\test\debug.txt";
// デバッグ出力
Debug.WriteLine("これはデバッグ出力メッセージです。");
// 変数をデバッグ出力することもできる
Debug.WriteLine("現在時刻:" + DateTime.Now);
}
}
}
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デバッグビルドで実行すると、出力ウィンドウに以下が表示されます。現在時刻は、実行タイミングによって結果が異なります。
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これはデバッグ出力メッセージです。
現在時刻:2021/05/08 20:20:19
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また、「C:\test\debug.txt」が生成されます。ファイルの内容は上記と同じです。このようにC#では、デバッグメッセージをファイル出力できます。
デバッガでの変数表示
デバッガを使う際に、変数やプロパティを指定のフォーマットで表示する方法を紹介します。System.Diagnostics.DebuggerDisplay属性を付与すればよいです。実際のソースコードを見てみましょう。
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using System.Diagnostics;
namespace ConsoleApplication1
{
[DebuggerDisplay("name:{name}, age:{age}")]
public class Person
{
public string name; // 名前
public int age; // 年齢
public Person(string name, int age)
{
this.name = name;
this.age = age;
}
}
public class Program
{
public static void Main(string[] args)
{
Person person = new Person("ichiro", 51);
Debug.WriteLine(person); // ここにブレイクポイントを設定して実行する
}
}
}
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Debug.WriteLine(person);の行にブレイクポイントを設定して実行してください。ブレイクポイントで止まった状態でpersonにマウスオンすると、「name:”ichiro”, age:51」と表示されることが分かります。
このようにC#では、System.Diagnostics.DebuggerDisplay属性を付与すると、デバッグ時に変数やプロパティを指定のフォーマットで表示できます。
処理時間の計測
C#で処理時間を計測する方法を紹介します。Stopwatchクラスを使用します。実際のソースコードを見てみましょう。ソースコード内の「#if DEBUG」~「#endif」はデバッグビルド時にのみ有効になります。
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using System;
using System.Diagnostics;
using System.Threading;
namespace ConsoleApplication1
{
public class program
{
public static void Main(string[] args)
{
#if DEBUG
var sw = new Stopwatch();
// デバッグ出力
Debug.WriteLine("処理開始");
// 計測開始
sw.Start();
#endif
// 何かの処理
Thread.Sleep(3000);
#if DEBUG
// 計測終了
sw.Stop();
// デバッグ出力
Debug.WriteLine("処理終了");
Debug.WriteLine("処理時間");
TimeSpan ts = sw.Elapsed;
Debug.WriteLine($" {ts}");
Debug.WriteLine($" {ts.Hours}Hours {ts.Minutes}Minutes {ts.Seconds}Seconds {ts.Milliseconds}Milliseconds");
Debug.WriteLine($" {sw.ElapsedMilliseconds}Milliseconds");
#endif
}
}
}
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デバッグビルドで実行すると、出力ウィンドウに以下が表示されます。デバッグ時に処理時間を計測したい場合に活用できます。「#if DEBUG」と「#endif」を削除すれば、Stopwatchクラスはリリースビルドでも使用できます。
Thread.Sleepは厳密ではないので、Millisecondsは実行環境によって変動します。
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処理開始
処理終了
処理時間
00:00:03.0371836
0Hours 0Minutes 3Seconds 37Milliseconds
3037Milliseconds
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このようにC#では、Stopwatchクラスで処理時間を計測できます。
- システム
エンジニア - C#のデバッグ出力が理解できました。
- プロジェクト
マネージャー - C#のデバッグ出力について使い方をマスターしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。C#でのデバッグ出力方法について説明しました。ここでは、基本的な使い方、デバッグメッセージのファイル出力、デバッガでの変数表示、処理時間の計測について紹介しました。
ぜひご自身でC#のソースコードを書いて、理解を深めてください。
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