C#での2進数の扱い方とは？Convert.ToInt32メソッドで基数を指定して整数化する方法、右揃え・0埋め方法、ビット演算方法
- システム
エンジニア - C#で２進数が使えるようになりたいと思っています。利用法を教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - 整数化や数字を右揃えなどで２進数をうまく扱えるようになると、思い通りの方法で表示できますね。
C#での2進数の扱い方とは？
今回は、C#での2進数の扱い方について説明します。基数を指定して文字列化する方法、基数を指定して整数化する方法、右揃え・0埋め、ビット演算について紹介します。
C#での2進数の扱い方に興味のある方はぜひご覧ください。
基数を指定して文字列化（Convert.ToString）
C#で基数を指定して文字列化する方法を紹介します。Convert.ToStringメソッドを使用します。実際のソースコードを見てみましょう。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
|
using System;
static class Sample
{
static void Main()
{
for (int num = 1; num <= 10; num++)
{
// 基数を指定してConvert.ToString
Console.WriteLine(""10進数: {0}"", Convert.ToString(num, 10)); // 10進数表記
Console.WriteLine("" 2進数: {0}"", Convert.ToString(num, 2)); // 2進数表記
Console.WriteLine("" 8進数: {0}"", Convert.ToString(num, 8)); // 8進数表記
Console.WriteLine(""16進数: {0}"", Convert.ToString(num, 16)); // 16進数表記
Console.WriteLine();
}
}
}
|
実行結果は以下のようになります。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
|
10進数: 1
2進数: 1
8進数: 1
16進数: 1
10進数: 2
2進数: 10
8進数: 2
16進数: 2
10進数: 3
2進数: 11
8進数: 3
16進数: 3
10進数: 4
2進数: 100
8進数: 4
16進数: 4
10進数: 5
2進数: 101
8進数: 5
16進数: 5
10進数: 6
2進数: 110
8進数: 6
16進数: 6
10進数: 7
2進数: 111
8進数: 7
16進数: 7
10進数: 8
2進数: 1000
8進数: 10
16進数: 8
10進数: 9
2進数: 1001
8進数: 11
16進数: 9
10進数: 10
2進数: 1010
8進数: 12
16進数: a
|
このようにC#では、基数を指定して文字列化できます。
基数を指定して整数化（Convert.ToInt32）
C#で基数を指定して整数化する方法を紹介します。Convert.ToInt32メソッドを使用します。実際のソースコードを見てみましょう。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
|
using System;
static class Sample
{
static void Main()
{
for (int num = 1; num <= 10; num++)
{
// Convert.ToStringで2進数の文字列に変換
var str2 = Convert.ToString(num, 2); // 2進数表記
Console.WriteLine("" 2進数: {0}"", str2);
// Convert.ToInt32で整数に変換
int num2 = Convert.ToInt32(str2, 2); // 2進数表記
Console.WriteLine(""10進数: {0}"", num2);
Console.WriteLine();
}
}
}
|
実行結果は以下のようになります。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
|
2進数: 1
10進数: 1
2進数: 10
10進数: 2
2進数: 11
10進数: 3
2進数: 100
10進数: 4
2進数: 101
10進数: 5
2進数: 110
10進数: 6
2進数: 111
10進数: 7
2進数: 1000
10進数: 8
2進数: 1001
10進数: 9
2進数: 1010
10進数: 10
|
このようにC#では、基数を指定して整数化できます。
右揃え・0埋め
PadLeftメソッドを使用すると、右揃えや0埋めできます。実際のソースコードを見てみましょう。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
|
using System;
static class Sample
{
static void Main()
{
for (int num = 1; num <= 3; num++)
{
// 右揃え
Console.WriteLine(""10進数右揃え: {0}"", Convert.ToString(num, 10).PadLeft(5)); // 10進数表記
Console.WriteLine("" 2進数右揃え: {0}"", Convert.ToString(num, 2).PadLeft(5)); // 2進数表記
Console.WriteLine("" 8進数右揃え: {0}"", Convert.ToString(num, 8).PadLeft(5)); // 8進数表記
Console.WriteLine(""16進数右揃え: {0}"", Convert.ToString(num, 16).PadLeft(5)); // 16進数表記
Console.WriteLine();
// 0埋め
Console.WriteLine("" 10進数0埋め: {0}"", Convert.ToString(num, 10).PadLeft(5, '0')); // 10進数表記
Console.WriteLine("" 2進数0埋め: {0}"", Convert.ToString(num, 2).PadLeft(5, '0')); // 2進数表記
Console.WriteLine("" 8進数0埋め: {0}"", Convert.ToString(num, 8).PadLeft(5, '0')); // 8進数表記
Console.WriteLine("" 16進数0埋め: {0}"", Convert.ToString(num, 16).PadLeft(5, '0')); // 16進数表記
Console.WriteLine();
}
}
}
|
実行結果は以下のようになります。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
|
10進数右揃え: 1
2進数右揃え: 1
8進数右揃え: 1
16進数右揃え: 1
10進数0埋め: 00001
2進数0埋め: 00001
8進数0埋め: 00001
16進数0埋め: 00001
10進数右揃え: 2
2進数右揃え: 10
8進数右揃え: 2
16進数右揃え: 2
10進数0埋め: 00002
2進数0埋め: 00010
8進数0埋め: 00002
16進数0埋め: 00002
10進数右揃え: 3
2進数右揃え: 11
8進数右揃え: 3
16進数右揃え: 3
10進数0埋め: 00003
2進数0埋め: 00011
8進数0埋め: 00003
16進数0埋め: 00003
|
ビット演算
C#での2進数の演算方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
|
using System;
static class Sample
{
static void Main()
{
// 論理積(AND)
Console.WriteLine(""7(111) & 6(110) = {0}"", Convert.ToString(7 & 6, 2).PadLeft(3)); // 7(111) & 6(110) = 110
// 論理和(OR)
Console.WriteLine(""7(111) | 6(110) = {0}"", Convert.ToString(7 | 6, 2).PadLeft(3)); // 7(111) | 6(110) = 111
// 排他的論理和(XOR)
Console.WriteLine(""7(111) ^ 6(110) = {0}"", Convert.ToString(7 ^ 6, 2).PadLeft(3)); // 7(111) ^ 6(110) = 1
}
}
|
実行結果は以下のようになります。
|
1
2
3
|
7(111) & 6(110) = 110
7(111) | 6(110) = 111
7(111) ^ 6(110) = 1
|
論理積は、どちらも1の場合のみ1になります。論理和は、どちらかが1の場合に1になります。排他的論理和は値が一致しない場合に1になります。
このようにC#では、2進数のビット演算ができます。
- システム
エンジニア - ２進数の取り扱いがよくわかりました。基数を指定して０埋めで整数化することや、ビット演算が実行可能なのですね。
- プロジェクト
マネージャー - 整数化や文字列かも便利ですが、ビット演算では論理積や論理和も求められます。ぜひ活用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。C#での2進数の扱い方について説明しました。ここでは、基数を指定して文字列化する方法、基数を指定して整数化する方法、右揃え・0埋め、ビット演算について紹介しました。
ぜひご自身でC#のソースコードを書いて、理解を深めてください。
FEnet.NETナビ・.NETコラムは株式会社オープンアップシステムが運営しています。
株式会社オープンアップシステムはこんな会社です
秋葉原オフィスには株式会社オープンアップシステムをはじめグループのIT企業が集結！
数多くのエンジニアが集まります。
-
スマホアプリから業務系システムまで
スマホアプリから業務系システムまで開発案件多数。システムエンジニア・プログラマーとしての多彩なキャリアパスがあります。
-
充実した研修制度
毎年、IT技術のトレンドや社員の要望に合わせて、カリキュラムを刷新し展開しています。社内講師の丁寧なサポートを受けながら、自分のペースで学ぶことができます。
-
資格取得を応援
スキルアップしたい社員を応援するために資格取得一時金制度を設けています。受験料(実費)と合わせて資格レベルに合わせた最大10万円の一時金も支給しています。
-
東証プライム上場企業グループ
オープンアップシステムは東証プライム上場「株式会社オープンアップグループ」のグループ企業です。
安定した経営基盤とグループ間のスムーズな連携でコロナ禍でも安定した雇用を実現させています。
株式会社オープンアップシステムに興味を持った方へ
株式会社オープンアップシステムでは、開発系エンジニア・プログラマを募集しています。
年収をアップしたい！スキルアップしたい！大手の上流案件にチャレンジしたい！
まずは話だけでも聞いてみたい場合もOK。お気軽にご登録ください。
C＃新着案件New Job
-
システム開発/東京都新宿区/【WEB面談可/C#経験者/20代前半の方活躍中/経験1年以上の方活躍中】/在宅勤務
月給29万～34万円東京都新宿区(新宿駅) -
システム開発/東京都新宿区/【WEB面談可/C#経験者/20代後半～40代の方活躍中/経験年数不問】/在宅勤務
月給41万～50万円東京都新宿区(新宿駅) -
デバック、テスト項目の作成/神奈川県横浜市/【WEB面談可/C#経験者/20代前半の方活躍中/経験1年以上の方活躍中】/在宅勤務
月給29万～34万円神奈川県横浜市(桜木町駅) -
デバック、テスト項目の作成/神奈川県横浜市/【WEB面談可/C#経験者/20代後半～40代の方活躍中/経験年数不問】/在宅勤務
月給41万～50万円神奈川県横浜市(桜木町駅) -
基幹システム開発導入/東京都新宿区/【WEB面談可/C#経験者/20代前半の方活躍中/経験1年以上の方活躍中】/在宅勤務
月給29万～34万円東京都新宿区(西新宿駅) -
基幹システム開発導入/東京都新宿区/【WEB面談可/C#経験者/20代後半～40代の方活躍中/経験年数不問】/在宅勤務
月給41万～50万円東京都新宿区(西新宿駅)
関連記事Related Posts
-
拡張子であるASPXとはなにか？マイクロソフトが提供するASP.NETの仕組みも紹介
拡張子であるASPXとはなにか？ ASPXとは、マイクロソフトが開発したWWWサーバーソフトのスクリプティング環境「ASP（Active Server Pages）」における拡張子です。 ASPXファイルは、HTMLとス […]
-
C#のタイマーの精度と一定間隔で処理をする方法
アプリケーションにて一定間隔で処理を行いたい場合に使用するのがタイマーです。 C#で実装をしたい場合、Windowsフォームアプリケーション やWebアプリケーションなど、アプリケーションの種類によって実装方法が異なりま […]
-
Bootstrapでcontainerを利用する方法とは
簡単にお洒落なWebサイトを作成できるBootstrap。ルールさえ覚えれば初心者でも簡単に作成できてしまうため、重宝している方も数多くいます。ここでは、Bootstrapの中でも重要な「container」と「cont […]
-
【LINQのメソッド紹介その3】Whereで条件に合うデータを取得する
LINQにおいて、Selectメソッドは繰り返し処理のコードをきれいに書けるということを説明しました。Whereメソッドを併用することで、条件分岐をさせることが可能になります。これによりSelectの次にWhereを使用 […]
-
C#のout修飾子で参照渡しを行う方法。ref修飾子との違いとは？
C#でメソッドの引数に、out修飾子やref 修飾子を使用すると、参照渡しで引数を渡すことができます。開発の現場で利用する機会が多い out修飾子とref修飾子を解説します。 out修飾子でメソッドの引数を参照渡し C# […]
