VB.NETでのDataSetの使い方とは?DataSetの基本的な使い方・データ選択・ソート・合計方法
- システム
エンジニア - 表形式のデータを扱うためのメソッドについて、教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - ではVB.NETでの基本的なメソッドについて解説していきます。
VB.NETでのDataSetの使い方とは?
今回は、VB.NETでのDataSetの使い方について説明します。DataSetとはデータ集合を扱うデータベースのようなものです。DataSetの子要素にはDataTableがあります。DataTableはデータベースのテーブルに相当します。ここでは、基本的な使い方、データ選択、ソート、合計方法について紹介します。
VB.NETでのDataSetの使い方に興味のある方はぜひご覧ください。
基本的な使い方
VB.NETでのDataSetの基本的な使い方を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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Imports System.Data
Module Program
Sub Main(args As String())
' DataSet(データベース)の宣言
Dim ds As New DataSet()
' DataTable(テーブル)の宣言
Dim dt As New DataTable("期末テスト")
' DataColumn(テーブルのカラム)作成
dt.Columns.Add("名前")
dt.Columns.Add("国語")
dt.Columns.Add("数学")
' DataRow(テーブルの行)宣言
Dim dtRow As DataRow
' レコード作成
dtRow = dt.NewRow
dtRow("名前") = "taro"
dtRow("国語") = "65"
dtRow("数学") = "78"
' レコード追加
dt.Rows.Add(dtRow)
' レコード作成
dtRow = dt.NewRow
dtRow("名前") = "jiro"
dtRow("国語") = "87"
dtRow("数学") = "98"
' レコード追加
dt.Rows.Add(dtRow)
' レコード作成
dtRow = dt.NewRow
dtRow("名前") = "goro"
dtRow("国語") = "43"
dtRow("数学") = "25"
' レコード追加
dt.Rows.Add(dtRow)
' DataSetにDataTableを追加
ds.Tables.Add(dt)
' カラム名表示
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(col.ColumnName & " ")
Next
Console.WriteLine(Environment.NewLine & "--------------")
' 全レコード表示
For Each row As DataRow In dt.Rows
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(row(col).ToString & " ")
Next
Console.WriteLine()
Next
End Sub
End Module
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実行結果は以下のようになります。
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名前 国語 数学
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taro 65 78
jiro 87 98
goro 43 25
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VB.NETでのDataSetの基本的な使い方を紹介しました。
データSELECT
VB.NETでのDataSetから一致するデータを選択(SELECT)する方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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' カラム名表示
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(col.ColumnName & " ")
Next
Console.WriteLine(Environment.NewLine & "--------------")
' 一致するレコード
Dim name1 = "jiro"
Dim selectedRow As DataRow()
selectedRow = dt.Select("名前 = '" + name1 + "'")
' 全レコード表示
For Each row As DataRow In selectedRow
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(row(col).ToString & " ")
Next
Console.WriteLine()
Next
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実行結果は以下のようになります。
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名前 国語 数学
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jiro 87 98
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逆に一致しないデータを選択するには以下のように記述します。
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' カラム名表示
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(col.ColumnName & " ")
Next
Console.WriteLine(Environment.NewLine & "--------------")
' 一致しないレコード
Dim name1 = "jiro"
Dim selectedRow As DataRow()
selectedRow = dt.Select("名前 <> '" + name1 + "'")
' 全レコード表示
For Each row As DataRow In selectedRow
Console.Write(row(col).ToString & " ")
Next
Console.WriteLine()
Next
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実行結果は以下のようになります。
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名前 国語 数学
--------------
goro 43 25
taro 65 78
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このようにVB.NETでは、DataSetから一致するデータ/一致しないデータを選択できます。
ソート
VB.NETでのDataSetのソート方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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' カラム名表示
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(col.ColumnName & " ")
Next
Console.WriteLine(Environment.NewLine & "--------------")
Dim selectedRow As DataRow()
selectedRow = dt.Select(Nothing, "国語")
' 全レコード表示
For Each row As DataRow In selectedRow
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(row(col).ToString & " ")
Next
Console.WriteLine()
Next
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実行結果は以下のようになります。対象データが昇順でソートされていることが分かります。
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名前 国語 数学
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goro 43 25
taro 65 78
jiro 87 98
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降順ソートするには、「desc」を指定します。実際のソースコードを見てみましょう。
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' カラム名表示
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(col.ColumnName & " ")
Next
Console.WriteLine(Environment.NewLine & "--------------")
Dim selectedRow As DataRow()
selectedRow = dt.Select("数学 > 60", "数学 desc")
' 全レコード表示
For Each row As DataRow In selectedRow
For Each col As DataColumn In dt.Columns
Console.Write(row(col).ToString & " ")
Next
Console.WriteLine()
Next
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実行結果は以下のようになります。
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名前 国語 数学
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jiro 87 98
taro 65 78
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合計
VB.NETでのDataSetの列合計方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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Dim total1 As Integer = dt.Rows.Cast(Of DataRow) _
.Sum(Function(row) CInt(row("国語")))
Console.WriteLine("国語の合計:" & total1.ToString)
Dim total2 As Integer = dt.Rows.Cast(Of DataRow) _
.Sum(Function(row) CInt(row("数学")))
Console.WriteLine("数学の合計:" & total2.ToString)
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実行結果は以下のようになります。
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国語の合計:195
数学の合計:201
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- システム
エンジニア - 基本ですが、覚えると非常に便利な方法ですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。ぜひマスターして、活用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。VB.NETでのDataSetの使い方について説明しました。
ぜひこの記事を参考にご自身でVB.NETのソースコードを書いて、理解を深めてください。
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