C#のenumをstringに変換するには?enumの列挙子をstring型で取得する方法

- システム
エンジニア - enumの使い方について教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - ではenumの基本的な使い方を実際のコードを見ながら理解を深めていきましょう。
C#のenumのstring変換とは?
C#にはenumという列挙型を宣言するキーワードがあります。enumは定数をグループとしてまとめたもので、とても便利に使えます。ただし、enumの定数をstring型に変換にしたいのにそのやり方がわからないことはよくあると思います。
この記事ではenumの基本的な使い方と、string型に変換するいくつかの方法を解説します。是非ご覧下さい。
enumの使い方
enumは以下のC#サンプルのように宣言します。SolarSystemがオブジェクト名で、SunやMercuryが列挙子です。
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enum SolarSystem
{
Sun,
Mercury,
Venus,
Earth,
Mars,
Jupiter,
Saturn,
Uranus,
Neptune,
}
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enumは以下のように日本語も使用できます。
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enum 太陽系
{
太陽,
水星,
金星,
地球,
火星,
木星,
土星,
天王星,
海王星,
}
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enumの値の操作
enumの列挙子はint型で先頭から0,1,2,3…のように数値が割り当てられています。型や値を変更するには以下のようにします。
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enum SolarSystem : short
{
Sun = 2,
Mercury,
Venus,
Earth,
Mars,
Jupiter = 10,
Saturn,
Uranus,
Neptune,
}
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以下のようにすればenumの全ての数値を取得することができます。
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foreach (short val in Enum.GetValues(typeof(SolarSystem)))
{
Console.WriteLine(val);
}
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実行結果は以下のようになります。
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enumとswitch文を組み合わせる
enumはswitch文と組み合わせて使うと大変便利です。caseにenumの列挙子を使うことで、switch文の意図がわかりやすくなります。以下のC#サンプルをご覧ください。
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using System;
enum SolarSystem
{
Sun,
Mercury,
Venus,
Earth,
Mars,
Jupiter,
Saturn,
Uranus,
Neptune,
}
class Program
{
public static void Main()
{
SolarSystem ss = SolarSystem.Earth;
switch(ss)
{
case SolarSystem.Sun:
Console.WriteLine(“太陽です。”);
break;
case SolarSystem.Mercury:
case SolarSystem.Venus:
case SolarSystem.Earth:
case SolarSystem.Mars:
Console.WriteLine(“内惑星系です。”);
break;
default:
Console.WriteLine(“外惑星系です。”);
break;
}
}
}
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実行結果は以下のように表示されます。
内惑星系です。
列挙子の数値を取り出す方法
列挙子の数値を取り出す方法については、上のforeachですべて取り出す方法を紹介しました。特定の列挙子を1つだけ取り出す場合は、以下のC#サンプルのように数値型にキャストすることで取得できます。
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SolarSystem mars = SolarSystem.Mars;
Console.WriteLine(SolarSystem.Mars + “の数値は” + (int)mars);
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結果は以下になります。
Marsの数値は4
enumの列挙子をstring型で取り出す方法その1
それでは本題のenumの列挙子をstring型で取り出す方法を解説します。最初のやり方は、以下のC#サンプルのようにToStringメソッドで取り出す方法です。
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SolarSystem jupiter = SolarSystem.Jupiter;
string str = jupiter.ToString();
Console.WriteLine(str);
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実行結果は以下になります。
Jupiter
なお以前のサンプルのように列挙子と他の文字列とを+でつないだ場合、列挙子に対しては自動的にToString()が呼び出されています。
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Console.WriteLine(SolarSystem.Jupiter + ”と文字列をつなぐ”);
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enumの列挙子をstring型で取り出す方法その2
EnumクラスのGetNameメソッドでも文字列で列挙子を取得することができます。以下のC#サンプルをご覧ください。
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SolarSystem saturn = SolarSystem.Saturn;
string str = Enum.GetName(typeof(SolarSystem), saturn);
Console.WriteLine(str);
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実行結果は以下になります。
Saturn
enumの列挙子をstring型で取り出す方法その3
C#の拡張メソッドで列挙子をstring型で、別の名前に置き換えて取り出すこともできます。拡張メソッドとはstaticなメソッドをインタンスと結び付けて呼び出す方法です。以下のC#サンプルのGetStrが拡張メソッドです。パラメータにthisを付けることで拡張メソッドになります。
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using System;
enum SolarSystem
{
Sun,
Mercury,
Venus,
Earth,
Mars,
Jupiter,
Saturn,
Uranus,
Neptune,
}
static class Program
{
public static void Main()
{
SolarSystem uranus = SolarSystem.Uranus;
string str = uranus.GetStr();
Console.WriteLine(str);
}
static string GetStr(this SolarSystem ss)
{
string[] planetNames =
{
“太陽”,
“水星”,
“金星”,
“地球”,
“火星”,
“木星”,
“土星”,
“天王星”,
“海王星”,
};
return planetNames[(int)ss];
}
}
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実行結果は以下になります。
天王星
enumの列挙子をstring型で取り出す方法その4
Dictionaryクラスを使って変換して取得する方法もあります。以下のC#サンプルをご覧ください。
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using System;
using System.Collections.Generic;
enum SolarSystem
{
Sun,
Mercury,
Venus,
Earth,
Mars,
Jupiter,
Saturn,
Uranus,
Neptune,
}
class Program
{
public static void Main()
{
var table = new Dictionary<string, string>()
{
{ “Sun”, “太陽” },
{ “Mercury”, “水星” },
{ “Venus”, “金星” },
{ “Earth”, “地球” },
{ “Mars”, “火星” },
{ “Jupiter”, “木星” },
{ “Saturn”, “土星” },
{ “Uranus”, “天王星” },
{ “Neptune”, “海王星” },
};
SolarSystem neptune = SolarSystem.Neptune;
string key = neptune.ToString();
Console.WriteLine(table[key]);
}
}
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実行結果は以下になります。
海王星
- システム
エンジニア - メソッドの組み合わせで、とてもわかりやすいコードになるんですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。他にも様々な変換方法があります。まずは基本的なコードをマスターしていきましょう。
C#のenumのstring変換には様々な方法がある
C#のenumのstring変換について解説しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。enumを使うとプログラムが分かりやすくなり、列挙子から文字列を取得することでよりスマートになります。
取得方法は色々な方法がありますが、ケースバイケースで使い分けて、enumを活用した素晴らしいプログラムを作って下さい。
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