Pythonのprint文で出力結果を改行する方法とは？引数間で改行する方法を詳しく解説

Python
プログラミング言語

公開日時: 2021-09-10 　更新日時: 2022-06-01

Pythonのprint文で出力結果を改行する方法とは？引数間で改行する方法を詳しく解説

この記事でわかること

システム エンジニア: Pythonのprint文で出力結果を改行するにはどうすればいいのですか。

プロジェクト マネージャー: では、Pythonでprint文の引数間で改行する方法やprint文の引数間と出力結果の両方で改行する方法について解説いたしましょう。

Pythonのprint文で出力結果を改行する方法

Pythonでは、print文にわたす文字列に改行コード/nまたは/r/nを記入すると、出力時に改行されます。また、文字列を変数に格納した場合も、同様に改行されます。

改行コード/nと/r/nは、それぞれ、LF（Line Feed）とCRLF（Carriage Return+Line Feed）を表しています。LFはUNIX系で、CRLFはWindows系で使用されています。

実際には次のようにコードを書いていきます。

>>> print('改行コードLFで改行します。\n改行しました。')
改行コードLFで改行します。
改行しました。
>>> print('改行コードCRLFで改行します。\r\n改行しました。')
改行コードCRLFで改行します。
改行しました。
>>> lf='改行コードLFで改行します。\n改行しました。'
>>> crlf='改行コードCRLFで改行します。\r\n改行しました。'
>>> print(lf)
改行コードLFで改行します。
改行しました
>>> print(crlf)
改行コードCRLFで改行します。
改行しました。

>>> print('改行コードLFで改行します。\n改行しました。')

改行コードLFで改行します。

改行しました。

>>> print('改行コードCRLFで改行します。\r\n改行しました。')

改行コードCRLFで改行します。

改行しました。

>>> lf='改行コードLFで改行します。\n改行しました。'

>>> crlf='改行コードCRLFで改行します。\r\n改行しました。'

>>> print(lf)

改行コードLFで改行します。

改行しました

>>> print(crlf)

改行コードCRLFで改行します。

改行しました。

それぞれの改行コードで、改行されていることがわかります。また、文字列を変数に格納した場合も同様に改行されます。

Pythonのprint文の引数間で改行する2つの方法

Pythonにおいて、print文の引数間で改行したい場合、引数の文字列中に\（バックスラッシュ）を記入して改行する方法と、引数の文字列を複数に分割する方法があります。

また、それぞれ文字列を変数に格納する際も同様に改行することができます。

文字列中にバックスラッシュを記入して改行する方法

Pythonでは、print文にわたす文字列を\（バックスラッシュ）を使用して、改行することができます。この\は、文字列が次の行に続くことをさしているだけなので、出力される文字列は改行されません。

実際には次のようにコードを書いていきます。

>>> print('バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。\
>>> 改行しません。')
バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。改行しません。
>>> back_slash='バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。\
>>> 改行しません。'
>>> print(back_slash)
バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。改行しません。

>>> print('バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。\

>>> 改行しません。')

バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。改行しません。

>>> back_slash='バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。\

>>> 改行しません。'

>>> print(back_slash)

バックスラッシュを使用して、文字列を改行できます。改行しません。

\を使用して、引数の文字列が改行できることがわかります。また、変数に格納した際も同様に改行できることがわかります。

文字列を複数の引数に分ける方法

Pythonでは、print文に複数の文字列をわたすことができます。その際に、引数間で改行することができます。

実際には次のようにコードを書いていきます。

>>> print('print文では',
>>> '複数の引数をわたす際に',
>>> '改行することができます。')
print文では 複数の引数をわたす際に 改行することができます。
>>> argument1='print文では'
>>> argument2='複数の引数をわたす際に'
>>> argument3='改行することができます。'
>>> print(argument1,
>>> argument2,
>>> argument3)
print文では 複数の引数をわたす際に 改行することができます。

>>> print('print文では',

>>> '複数の引数をわたす際に',

>>> '改行することができます。')

print文では複数の引数をわたす際に改行することができます。

>>> argument1='print文では'

>>> argument2='複数の引数をわたす際に'

>>> argument3='改行することができます。'

>>> print(argument1,

>>> argument2,

>>> argument3)

print文では複数の引数をわたす際に改行することができます。

print文にわたす文字列や変数の引数間で改行できることがわかります。また、出力された文字列の引数間に、半角スペースが追加されることには注意が必要です。文字列を変数に格納した際も、同様に改行できます。

Pythonのprint文の引数間で改行し、出力結果も改行する方法

Pythonでは、print文にわたす文字列を’’’（シングルクォーテーション×3）または”””（ダブルクォーテーション×3）で囲い、引数間で改行すると、出力時も同様に改行されます。また、文字列を変数に格納した場合も、同様に改行されます。

実際には次のようにコードを書いていきます。

>>> print('''シングルクォーテーション×３で改行します。
>>> 改行しました。''')
シングルクォーテーション×３で改行します。
改行しました。
>>> print("""ダブルクォーテーション×３で改行します。
>>> 改行しました。""")
ダブルクォーテーション×３で改行します。
改行しました。
>>> single_quot='''シングルクォーテーション×３で改行します。
>>> 改行しました。'''
>>> double_quot="""ダブルクォーテーション×３で改行します。
>>> 改行しました。"""
>>> print(single_quot)
シングルクォーテーション×３で改行します。
改行しました。
>>> print(double_quot)
ダブルクォーテーション×３で改行します。
改行しました。

>>> print('''シングルクォーテーション×３で改行します。

>>> 改行しました。''')

シングルクォーテーション×３で改行します。

改行しました。

>>> print("""ダブルクォーテーション×３で改行します。

>>> 改行しました。""")

ダブルクォーテーション×３で改行します。

改行しました。

>>> single_quot='''シングルクォーテーション×３で改行します。

>>> 改行しました。'''

>>> double_quot="""ダブルクォーテーション×３で改行します。

>>> 改行しました。"""

>>> print(single_quot)

シングルクォーテーション×３で改行します。

改行しました。

>>> print(double_quot)

ダブルクォーテーション×３で改行します。

改行しました。

’’’と”””を使用した場合で、それぞれ改行されていることがわかります。また、文字列を変数に格納した場合も、同様に改行されています。

ここで注意点があります。Pythonでは、3つのクォーテーションで囲う場合、改行だけでなく、タブやスペースもそのまま出力されてしまいます。そのため、行頭をそろえようとした場合、下記のような出力結果となります。

>>> print('''シングルクォーテーション×３で改行します。
>>>          改行しました。''')
シングルクォーテーション×３で改行します。
         改行しました。

>>> print('''シングルクォーテーション×３で改行します。

>>> 改行しました。''')

シングルクォーテーション×３で改行します。

改行しました。

Pythonの連続するprint文で改行しない方法

Pythonでは、通常のprint文の出力結果は、行末で改行されます。そのためにprint文を連続で実行した場合は、print文のあいだで改行されます。その際に、endキーワードを引数に指定することで、改行されずに出力することができます。

実際には次のようにコードを書いていきます。

>>> print('通常はprint文の行末で')
通常はprint文の行末で
>>> print('改行されます。')
改行されます。
>>> print('endキーワードを指定することで',end = '')
endキーワードを指定することで>>> print('出力時に改行されません。',end = '')
出力時に改行されません。>>>

>>> print('通常はprint文の行末で')

通常はprint文の行末で

>>> print('改行されます。')

改行されます。

>>> print('endキーワードを指定することで',end = '')

endキーワードを指定することで>>> print('出力時に改行されません。',end = '')

出力時に改行されません。>>>

通常のprint文では、print文のあいだで改行されていますが、end = ''を指定した場合、出力結果が改行されていないことがわかります。

ここでは、print文で出力結果の最後に読み込まれる改行コードをend = ''で置き換えています。ですのでPythonでは、endキーワードの指定しだいで、最後に読み込まれる改行コードを、任意のかたちに置き換えることができます。

>>> print('endキーワードを指定することで、',end = 'なんと！')
>>> print('改行コードを置き換えることができます',end = '！')
endキーワードを指定することで、なんと！改行コードを置き換えることができます！

>>> print('endキーワードを指定することで、',end = 'なんと！')

>>> print('改行コードを置き換えることができます',end = '！')

endキーワードを指定することで、なんと！改行コードを置き換えることができます！

システム エンジニア: Pythonのprint文で出力結果を改行する方法や引数間で改行する方法、引数間と出力結果で改行する方法、よく分かりました。

プロジェクト マネージャー: ご紹介した方法を参考にして、語史人でもソースコードを書いてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Pythonのprint文で、出力結果を改行する方法、引数間で改行する方法、引数間と出力結果で改行する方法を紹介しました。

出力結果を改行したい場合は、引数の文字列に改行コードを記入します。また、引数間で改行したい場合は、\（バックスラッシュ）を記入するか、文字列をクォーテーションで分割します。引数間で改行し、出力結果も改行する場合は、引数を’’’（シングルクォーテーション×3）または”””（ダブルクォーテーション×3）で囲い、実際に改行します。

ぜひご自身でPythonのソースコードを書いて、動作を確認してみてください。

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