プログラミング言語Rubyのインストール方法とは?|MacとWindowsそれぞれのインストール方法を紹介
- システム
エンジニア - Rubyのインストール方法を詳しく教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - RubyをMacとWindowsそれぞれにインストールする方法について解説しましょう。
Rubyのインストールとは?
Rubyのインストールとは、プログラミング言語であるRubyを自分が使用しているパソコンで使用できる状態にすることです。
本題のRubyのインストール方法の紹介に入る前に、Ruby、ダウンロードとインストールについて簡単に説明します。
Rubyとは?
Rubyは数あるプログラミング言語のうちの1つです。
大きな特徴は次の3点となります。
- 他の言語と比較するとプログラミング初心者でも簡単に学ぶことができること
- オブジェクト指向であること
- 日本人が開発したプログラミング言語であること
Rubyを用いたフレームワークである「Ruby on Rails」を使用すると、ウェブアプリケーションを作成することができます。
オブジェクト指向とは?
オブジェクト指向とは、プログラミングの概念の1つです。
簡単に言うと、プログラムをオブジェクト(object)、「モノ」として見ることを指します。ここで言うオブジェクトとは、データや設定の集まりを指します。
オブジェクト指向のプログラミング言語では、一度作成したオブジェクトを再利用できるなど便利な機能があります。
ダウンロードとインストールの違い
混在されがちですが、ダウンロードとインストールには大きな違いがあります。
それぞれを簡単に説明します。
ダウンロード
ダウンロードとは、ネットワーク上に存在するファイルを自分のデバイス(パソコンやスマートフォン)にコピーすることです。この動作を「ファイルを落とす」と呼ぶこともあります。
例えば、家具屋さんで組み立て式の家具を購入したとします。購入した組み立て式の家具を自宅まで運んでくる状態がダウンロードです。
インストール
インストールとは、ダウンロードしたファイルを実際にデバイスの中で使用できるように組み立てることです。
購入して自宅まで運んできた組み立て式の家具を使用するには、組み立てる必要があります。この組み立てる作業がインストールに相当します。
従って、ソフトウェアを使用するためには、ダウンロードした後にインストールすることが必須です。ダウンロードとインストールを一度に実施できるソフトウェアやアプリケーションも存在します。
Rubyのインストール方法 〜Mac編〜
Rubyのインストール方法は、MacとWindowsで異なります。
それぞれの手順について紹介します。
MacにはデフォルトでRubyが入っている
Macには予めRubyがインストールされています。従って、新たにインストールせずともRubyを使用することが可能です。
しかし、実際の開発現場では、rbenvというツールを用いて複数バージョンのRubyを管理しつつ並行して使用していくことが一般的になります。
そのため、今回はrbenvを用いてインストールする方法を紹介します。
(1)Command Line Toolsをインストールする
rbenvをインストールするためには、事前にCommand Line ToolsとHomebrewをインストールしておく必要があります。
まずはCommand Line Toolsからインストールします。ターミナルで以下のコマンドを実行します。
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xcode-select --install
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新たなウィンドウが表示されたら、画面に従ってインストールを進めていきます。
(2)Homebrewをインストールする
続いて、Homebrewをインストールします。
HomebrewはMac OSにおけるパッケージ管理ソフトです。
Homebrewのインストール
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
実行後にはパスワードの入力を求められます。Macにログインする際のパスワードを入力しましょう。
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/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
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Homebrewの権限変更
Homebrewをアップデートする際に、権限に関するエラーが発生することがあります。そのため、予めファイルの権限を変更しておきます。
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sudo chown -R `whoami`:admin /usr/local/bin
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Homebrewがインストールできたことを確認する
以下のコマンドを実行し、Homebrewがインストールできたことを確認します。
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brew -v
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Homebrew 2.7.5
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※Homebrewをアップデートする場合
Homebrewをアップデートする場合は、以下のコマンドを実行します。
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brew update
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(3)rbenvをインストールする
続いてrbenvと土台となるruby-buildを同時にインストールします。インストールする際は、前の手順で導入したHomebrewを経由して行います。
以下のコマンドを実行します。
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brew install rbenv ruby-build
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rbenvにパスを通す
rbenvをPC内のどこからでも使用できるように設定します。
ここからは、使用しているシェルによってコマンドが異なります。
zshを使用している場合
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echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
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source ~/.zshrc
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echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
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source ~/.bash_profile
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(4)Rubyのインストール
インストール可能なRubyのバージョンを確認する
いよいよRubyをインストールしていきます。まずは、インストール可能なRubyのバージョンを確認します。
以下のコマンドを実行します。
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rbenv install --list
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3
4
5
6
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% rbenv install --list
2.5.8
2.6.6
2.7.2
3.0.0
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Rubyのインストール
導入したいRubyをインストールします。
コマンドの末尾でインストールしたいバージョンを指定します。例えば、3.0.0を使用したい場合は以下のように記述します。
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rbenv install 3.0.0
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デフォルトで使うRubyのバージョンを指定する
以下のコマンドを実行し、デフォルトで使用するRubyのバージョンを指定します。
先程と同様、コマンドの末尾で使用したいバージョンを指定します。
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rbenv global 3.0.0
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※Rubyのバージョンを切り替える場合
Rubyのバージョンをアプリケーション毎に切り替えることができます。その場合は、アプリケーションのディレクトリ上で以下のコマンドを実行します。
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rbenv local 3.0.0
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rbenvを再読み込みし変更を反映させる
rbenvを再読み込みして、これまでの設定を反映させます。
以下のコマンドを実行します。
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rbenv rehash
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正常にインストールできたことを確認する
最後にRubyが正常にインストールできたことを確認します。
次の2つのコマンドを実行して確認します。
1.Rubyのバージョンを確認
以下のコマンドをターミナルで実行します。
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ruby -v
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ruby 3.0.0
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最後に、設定したパスが正しく通っているか確認します。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
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which ruby
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※「ユーザ名」の部分にはMacにおける自分のユーザ名が入ります
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/Users/ユーザ名/.rbenv/shims/ruby
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※パスの確認を実行した際、以下のように表示される場合があります。
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/usr/bin/ruby
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手順「rbenvにパスを通す」を再度実行し、ターミナルを再起動(一度閉じて開き直す)してみましょう。
Rubyのインストール方法 〜Windows編〜
続いてWindowsでRubyをインストールする手順を紹介します。
RubyInstallerというツールを使用することで、簡単にインストールすることができます。
(1)RubyInstallerのサイトにアクセスする
まずRubyInstallerのサイト にアクセスします。
(2)インストールしたいバージョンを選択する
左側に様々なバージョンのRubyのインストーラーが並んでいます。インストールしたいバージョンを選択します。
例)Ruby+Devkit 2.7.2-1 (x64)
特にバージョンを指定する必要がない場合は「=>」の印が付いているバージョンをインストールしましょう。
※「=>」印が付いているバージョンは、Rubyインストーラーがアクセスした時点で推奨しているバージョンです。
(3)画面に従ってインストールを進める
インストーラーの画面に従ってインストールしていきます。
画面は全て英語で出力されます。
(4)正常にインストールできたことを確認する
インストールが完了したら、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。
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ruby -v
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- システム
エンジニア - Rubyのインストール方法がよく分かりました。
- プロジェクト
マネージャー - MacとWindowsそれぞれでインストール方法が異なりますので注意してください。また、Rubyの概要とダウンロードとインストールも参考にしてください。
まとめ
如何でしたでしょうか。RubyのインストールはMacとWindowsで異なります。使用しているパソコンに応じて使い分けていきましょう。
また、開発環境の構築はプログラミングを実施する上で避けて通ることのできない道です。中には処理の完了まで時間を要する部分があります。
一見すると何も進んでいないように見えるため、エラーが発生しているのではないかと思ってしまいます。この場合は、焦らずに気長に待つことが重要です。
エラーの場合は、画面上にERRORやFailedといった文字が表示されます。
最初はどのようなことを実施しているのか分かりにくいのですが、手順書を参考にすることで確実に進めることが可能です。
こちらの記事について、ぜひ参考にしてみてください。
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