スクリプト言語とは?スクリプト言語の特徴5つと代表的な種類を紹介

- システム
エンジニア - スクリプト言語の特徴について教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - スクリプト言語とは、コード内容を理解しやすいプログラミング言語の総称です。
スクリプト言語とは?
スクリプト言語とは、プログラミング言語を分類するカテゴリの一種です。どのようなプログラミング言語を指して「スクリプト言語」に分類されるのか、明確な定義はありません。
スクリプト言語とされるプログラミング言語は、概ね「言語としての難易度が比較的低い」という特徴と「容易に実行できる」という特徴をあわせもっています。
スクリプト言語と呼ばれるプログラミング言語としては、シェルスクリプトやPHP、Pythonなどが知られています。
LL言語との相違点
LL言語とは「Lightweight Language」の略語で、日本語では「軽量プログラミング言語」と呼ばれます。独立したプログラミング言語そのものではなく、プログラミング言語を分類する際に使われるカテゴリです。
分類用語である点と、分類されるプログラミング言語がJavaScriptやPerl、PHPなどであるという点で、スクリプト言語と共通性があります。
LL言語の「軽量」とは、利用者の負担を軽量化するという意味です。
インタプリタ言語との相違点
「インタプリタ言語」とは、プログラミング言語から機械語への翻訳を1行ずつ行う方式のプログラミング言語を総称して使います。
スクリプト言語に分類されるプログラミング言語の多くはインタプリタ言語ですが、インタプリタ言語でなくてもスクリプト言語に分類されるものがあります。スクリプト言語とインタプリタ言語という分類が等しく扱われるわけではありません。
コンパイラ言語との相違点
プログラム全体を一気に機械語に翻訳する方式のプログラミング言語は、コンパイラ言語と総称されます。スクリプト言語の多くはインタプリタ言語ですが、コンパイラ言語でもスクリプト言語として扱われるものもあります。
コンパイラ言語はインタプリタ言語に比べ習得に時間がかかるので、スクリプト言語に分類されることは少ないものの、最近は増えつつあります。
スクリプト言語の特徴5つ
スクリプト言語という分類は、明確な分類定義はないものの、ある特徴を備えていれば、概ねスクリプト言語に分類されるという共通した特徴があります。
ここでは、スクリプト言語に分類されるプログラミング言語が備えている特徴を5つ紹介します。スクリプト言語に分類されているプログラミング言語のイメージとして参考にしてください。
1:プログラミングの難易度が低い
スクリプト言語とされるプログラミング言語の多くは、英単語を理解できれば初心者でもプログラミングできる程度の簡単な仕様です。
スクリプト言語は、プログラミングの難易度が低いので、初心者がプログラミングに取り組むときでも、短時間で理解できます。難易度が低いからといって、プログラミングでできることが限られるわけではないので、プログラミングに慣れていない人に適していると言えるでしょう。
2:プログラムの実行が容易
プログラムを実行するときには「実行環境」が必要になりますが、一般的には、実行環境の構築は複雑な作業が必要になります。スクリプト言語の多くは、実行環境を簡単に構築できます。実行環境の構築が簡単だと、複数のパソコンで動作させることも容易になります。
3:小規模開発向けである
スクリプト言語は、大規模開発の中でバッチ処理の自動化を担うことが主要な役割だった時代があります。スクリプト言語だけで複雑な処理を記述するのは限界があり、複雑な部分は大規模開発に適したプログラミング言語で行うのが一般的です。
スクリプト言語で開発するのは、小規模開発や大規模開発のバッチ処理部分などになります。
4:実行速度が遅い
スクリプト言語の多くはインタプリタ言語ですが、インタプリタ言語に関しては、コンパイラ言語に比べ実行速度が遅くなります。
スクリプト言語の中でもインタプリタ言語を使う場合は、1行実行するたびに機械語への翻訳が必要になるので、記述数の大きいプログラムほど実行速度の遅さを顕著に感じることになります。
5:用途が限定されるケースがある
スクリプト言語の中には、用途が限定されているプログラミング言語もあります。スクリプト言語に分類されるJavaScriptは、Webブラウザ上で動作するプログラムのみをプログラミングできます。
スクリプト言語の中でも、インタプリタ言語は実行速度に制約があるので、短時間での実行を求められる処理には不向きです。
スクリプト言語の代表的な5つの種類
スクリプト言語は定義が明確ではありませんが、スクリプト言語と称される代表的なプログラミング言語はあります。ここでは、スクリプト言語を代表する5つのプログラミング言語を紹介します。
代表的な言語の特徴や共通点から、「スクリプト言語」というもののイメージを固めてみましょう。
1:JavaScript
JavaScriptは、Webのブラウザ上で動作する言語です。Webページを表示するHTML言語に埋め込む形で実装されます。
HTMLだけで作成されたWebページは、単に画像や文字が表示されるだけですが、JavaScriptを使うことで、入力チェックや、エラー表示、メッセージ表示などの動的な表示を追加できます。
2:Ruby
Rubyは日本国産のプログラミング言語で、オブジェクト指向言語でありながら、理解しやすく、シンプルなコードが書けます。Rubyには「Ruby on Rails」という有名なフレームワークがあり、多くのWebアプリケーション構築で使われています。
Rubyは、Webアプリケーションのサーバー側処理で使われることが多いプログラミング言語です。
3:Python
Pythonは、数値計算に強く、機械学習のプログラム開発にも用いられているインタプリタ言語です。Pythonはコード記述がシンプルで、プログラミング初心者でも理解しやすい言語です。
Pythonはスクリプト言語の代表的プログラミング言語のひとつとして挙げられる取り組みやすい言語ですが、YouTubeやAI、ブロックチェーンの開発などで広く活用されています。
4:PHP
PHPは、Webアプリケーション開発に用いられているプログラミング言語です。PHPでは、Webサーバー側のプログラムを開発します。
PHPもプログラミング初心者が取り組める、理解しやすいプログラミング言語で、スクリプト言語として扱われています。PHPで実装されている有名なWebアプリケーションとしては、WordPressが挙げられます。
5:Lua
Luaは、C言語に組み込んで使われるプログラミング言語です。スクリプト言語には、処理が遅いというデメリットがありますが、LuaはC言語の中で動作することで、ほかのスクリプト言語に比べ高速で動作します。
スクリプト言語として多くのアプリケーション開発に使われているPythonやRubyに比べると、Luaの方が処理スピードは速いとされています。
スクリプト言語と比較されやすい代表的なコンパイラ言語
スクリプト言語の多くがインタプリタ言語であることから、プログラミングの難易度やプログラム実行速度などを比較する対象としてコンパイラ言語が挙げられることもあります。
ここでは、スクリプト言語と比較しやすいコンパイラが必要なプログラミング言語の中から、C言語とJavaについて特徴や活用範囲を紹介します。どのプログラミング言語を学ぶべきか、採用すべきかなど迷っている場合は参考にしてみてください。
C言語
C言語は、プログラミング言語の中でも昔から使われている言語です。1972年に開発された言語ですが、現代でも一線で活用されており、電化製品の制御プログラムのような組み込み系プログラムも実装できます。
C言語は文法や記述などの難易度は高めなので、スクリプト言語よりも初心者にとっての敷居が高めです。難しいものの、多くのプログラミング言語の基本でもあり、プログラミングの仕組みをよく理解できます。
Java
Javaの開発環境や実行環境はハードウェアやOSに依存しないという特徴があります。WindowsでもMacでも同じプログラムを動作させられるので、アプリケーション開発では多く採用されています。
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語なので、スクリプト言語に比べプログラミング習得に時間がかかります。プログラマーとして働きたい場合は、Java技術者の需要は多いので、身につけておきたい言語といえます。
- システム
エンジニア - 難易度が低い、というのは初心者にとって学習しやすいですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。コードの全容が把握しやすいというのは、開発の幅が広がりますね。
スクリプト言語を開発に活かそう
スクリプト言語は、習得の難易度が低く、初心者でも取り組みやすいプログラミング言語です。プログラミング初心者でも取り組めるからといって、簡単なプログラムしか作成できないわけではなく、AIや画像処理など幅広い活用の場があります。
IT業界でエンジニアとしての活躍を考えるのなら、プログラミングの知識は不可欠となります。まだプログラミングの経験がないという方は、まずスクリプト言語の習得から始めてみてはいかがでしょうか。
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