PythonでMySQLを扱う方法とは?基本的な使い方や例外処理などを紹介!

- システム
エンジニア - MySQLの接続方法について教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - わかりました。すでにMySQLはインストールされているものとして、実行方法を説明していきます。
PythonでMySQLを扱う方法とは?
今回は、PythonでMySQLを扱う方法について説明します。ここでは、基本的な使い方から、SQLの実行結果を保存する方法、例外処理などを紹介します。
前提条件として、MySQLはインストール済みとします。
PythonでMySQLを扱う方法に興味のある方はぜひご覧ください。
事前準備
事前準備として、mysqlclient(接続用のドライバ)を導入します。以下のコマンドを実行します。
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~$ pip install mysqlclient
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これでPythonでMySQLを扱う準備ができます。
データベースは事前に作成しておいてください。ここでは、「mydb」というデータベースにmyuserというテーブルを作成しておきます。
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mysql> desc myuser;
+-------+-------------+------+-----+---------+----------------+
| Field | Type | Null | Key | Default | Extra |
+-------+-------------+------+-----+---------+----------------+
| id | int(11) | NO | PRI | NULL | auto_increment |
| name | varchar(50) | YES | | NULL | |
| age | int(11) | YES | | NULL | |
| email | varchar(50) | YES | | NULL | |
+-------+-------------+------+-----+---------+----------------+
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myuserテーブルには、以下のレコードが格納されているとします。
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mysql> select * from myuser;
+----+--------+------+------------------+
| id | name | age | email |
+----+--------+------+------------------+
| 1 | ichiro | 20 | ichiro@email.com |
| 2 | jiro | 30 | jiro@email.com |
| 3 | saburo | 24 | saburo@email.com |
| 4 | shiro | 18 | shiro@email.com |
| 5 | goro | 37 | goro@email.com |
+----+--------+------+------------------+
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基本的な使い方
PythonからMySQLに接続して、レコードを取得してみます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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import MySQLdb
# MySQLに接続
conn = MySQLdb.connect(
user='root',
passwd='自分の環境のパスワード',
host='localhost',
db='mydb')
# カーソルを取得
cur = conn.cursor()
# SQL文を実行
sql = "select * from myuser"
cur.execute(sql)
# 実行結果を取得
rows = cur.fetchall()
# 実行結果を表示
for row in rows:
print(row)
# 接続をクローズ
cur.close
conn.close
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実行結果は以下のようになります。
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(1, 'ichiro', 20, 'ichiro@email.com')
(2, 'jiro', 30, 'jiro@email.com')
(3, 'saburo', 24, 'saburo@email.com')
(4, 'shiro', 18, 'shiro@email.com')
(5, 'goro', 37, 'goro@email.com')
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PythonからMySQLに接続して、レコードを取得できていることが分かります。
SQLの実行結果を保存
PythonからMySQLのテーブルを更新する方法を紹介します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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import MySQLdb
# MySQLに接続
conn = MySQLdb.connect(
user='root',
passwd='自分の環境のパスワード',
host='localhost',
db='mydb')
# カーソルを取得
cur = conn.cursor()
# SQL文を実行
sql = "update myuser set age = 10 where id = 1"
cur.execute(sql)
# SQLの実行結果を保存
conn.commit()
# 接続をクローズ
cur.close
conn.close
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conn.commit()を実行しないと、SQLの実行結果が保存されませんので注意してください。
MySQLのターミナルで更新されたことを確認してみます。
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mysql> select * from myuser where id = 1;
+----+--------+------+------------------+
| id | name | age | email |
+----+--------+------+------------------+
| 1 | ichiro | 10 | ichiro@email.com |
+----+--------+------+------------------+
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update文が成功していることが分かります。
例外処理
PythonからMySQLを扱う際には、例外処理を入れておいたほうが良いです。
実際のソースコードを見てみましょう。
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import MySQLdb
# MySQLに接続
conn = MySQLdb.connect(
user='root',
passwd='自分の環境のパスワード',
host='localhost',
db='mydb')
# カーソルを取得
cur = conn.cursor()
try:
# SQL文を実行
sql = "update myuser set age = 20 where id = 1"
cur.execute(sql)
# わざと失敗するようにSQL文を実行(主キーの重複)
sql = "insert into myuser (id, name, age, email) values (1, 'ichiro', 20, 'ichiro@email.com')"
cur.execute(sql)
# SQLの実行結果を保存
conn.commit()
except MySQLdb.Error as e:
print('MySQLdb.Error: ', e)
# 接続をクローズ
cur.close
conn.close
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実行結果は以下のようになります。主キーの重複エラーが表示されています。
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MySQLdb.Error: (1062, "Duplicate entry '1' for key 'PRIMARY'")
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MySQLのターミナルで確認すると、レコードは更新されていないことが分かります。commit()の前に例外をキャッチしたので、SQLの実行結果が保存されていません。
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mysql> select * from myuser where id = 1;
+----+--------+------+------------------+
| id | name | age | email |
+----+--------+------+------------------+
| 1 | ichiro | 10 | ichiro@email.com |
+----+--------+------+------------------+
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SQL文に変数を使用する
PythonからMySQLを扱う際に、SQL文に変数を使用する方法を紹介します。executeに引数を指定します。実際のソースコードを見てみましょう。
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import MySQLdb
# MySQLに接続
conn = MySQLdb.connect(
user='root',
passwd='自分の環境のパスワード',
host='localhost',
db='mydb')
# カーソルを取得
cur = conn.cursor()
try:
# SQL文に使用する変数
id = 1
name = 'ichiro2'
# SQL文を実行
sql = "update myuser set name = %s where id = %s"
cur.execute(sql, (name, id))
# SQLの実行結果を保存
conn.commit()
except MySQLdb.Error as e:
print('MySQLdb.Error: ', e)
# 接続をクローズ
cur.close
conn.close
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実行後にMySQLのターミナルで確認すると、レコードが更新されていることが分かります。
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mysql> select * from myuser where id = 1;
+----+---------+------+------------------+
| id | name | age | email |
+----+---------+------+------------------+
| 1 | ichiro2 | 10 | ichiro@email.com |
+----+---------+------+------------------+
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- システム
エンジニア - MySQLとはデータベース管理システムのことだったんですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうです。大容量データも高速で動作させることが可能です。管理ツールも充実しているなど、メリットが多いシステムです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。PythonでMySQLを扱う方法について紹介しました。
MySQL接続ドライバのインストール方法から、基本的な使い方、SQLの実行結果を保存する方法、例外処理などを紹介しました。
ぜひご自身でPythonのソースコードを書いて、理解を深めてください。
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