プログラミング言語Rubyの型を紹介!|Rubyの型を使いこなせるようになろう
- システム
エンジニア - Rubyではどのような型が扱えますか。
- プロジェクト
マネージャー - Rubyは変数の型宣言が不要で、IntegerやFloat、Boolean、Stringなどの様々な型を扱えます。
Rubyの型について
今回は、Rubyの型について説明します。
RubyはC言語やJavaなどとは違い、変数の型宣言が不要です。
また、IntegerやFloat、Boolean、Stringなどの様々な型を扱えます。
変数の型チェックの方法についても紹介します。
Rubyの型に興味のある方はぜひご覧ください。
型の種類
Rubyには、以下のような型があります。
・整数(Integer)
正の整数、負の整数、ゼロを表します。
10進数、16進数、2進数、8進数も表現できます。
また、大きい数字はアンダーバーを付与することで読みやすくできます。実際に表示すると、アンダーバーは表示されません。
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num1 = 123 # 正の整数
num2 = -123 # 負の整数
num3 = 0 # ゼロ
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p num1 # 123
p num2 # -123
p num3 # 0
p “—————”
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num4 = 0d123 # 10進数 (0dで始まる)
num5 = 0xfff # 16進数 (0xで始まる)
num6 = 0b110 # 2進数 (0bで始まる)
num7 = 0o777 # 8進数 (0oで始まる)
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p num4 # 123
p num5 # 4095
p num6 # 6
p num7 # 511
p “—————”
1
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num8 = 123_456_789 # 読みやすいように_を付与できる
p num8 # 123456789
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実行結果は以下のようになります。
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8
9
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123
-123
0
“---------------”
123
4095
6
511
“---------------”
123456789
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・浮動小数点数(Float)
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num1 = 1.2345 # 正の浮動小数点数
num2 = -1.2345 # 負の浮動小数点数
num3 = 1.2e2 # 浮動小数点数(指数表記)
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p num1 # 1.2345
p num2 # -1.2345
p num3 # 120.0
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実行結果は以下のようになります。
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1.2345
-1.2345
120.0
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・論理型(Boolean)
true または false を表します。
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bool1 = true
bool2 = false
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p bool1 # true
p bool2 # false
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実行結果は以下のようになります。
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true
false
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・文字列(String)
文字列(String)は、シングルクォート(‘)またはダブルクォート(“)で囲みます。
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str1 = 'This is a string in double quote.'
str2 = “This is a string in double quotes.”
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p str1
p str2
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実行結果は以下のようになります。
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“This is a string in double quote.”
“This is a string in double quotes.”
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・配列(Array)
一つの変数の中に複数の値を格納できます。
異なる型を格納することもできます。
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array1 = [1, 2, 3, 4, 5] # 整数の配列
array2 = [“item1”, “item2”, “item3”, “item4”, “item5”] # 文字列の配列
array3 = [1, 2, 3, “item4”, “item5”] # 整数と文字列の配列
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p array1 # [1, 2, 3, 4, 5] p array2 # [“item1”, “item2”, “item3”, “item4”, “item5”] p array3 # [1, 2, 3, “item4”, “item5”]
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実行結果は以下のようになります。
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[1, 2, 3, 4, 5]
[“item1”, “item2”, “item3”, “item4”, “item5”]
[1, 2, 3, “item4”, “item5”]
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・ハッシュ(Hash)
キーと値のペアを格納するコレクションです。
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name = {“first_name” => “Yamada”, “last_name” => “Taro”}
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p name[“first_name”] # “Yamada”
p name[“last_name”] # “Taro”
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実行結果は以下のようになります。
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“Yamada”
“Taro”
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・時刻(Time)
時刻を表すデータ型です。
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now = Time.now
p now
p now.strftime(“%Y/%m/%d %H:%M:%S”)
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実行結果は以下のようになります。
実行時のタイムスタンプになります。
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2020-09-03 14:02:29.924599563 +0000
“2020/09/03 14:02:29”
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Rubyは上記のような型を扱うことができます。
型を確認する
Rubyでは、Objectクラスのclassメソッドで型を確認できます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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num1 = 123
p num1.class # Integer
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num2 = 1.2345
p num2.class # Float
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bool1 = true
bool2 = false
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p bool1.class # TrueClass
p bool2.class # FalseClass
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str1 = ‘This is a string in double quote.’
p str1.class # String
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array1 = [1, 2, 3, 4, 5] p array1.class # Array
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name = {“first_name” => “Yamada”, “last_name” => “Taro”}
p name.class # Hash
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now = Time.now
p now.class # Time
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p nil.class # NilClass
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実行結果は以下のようになります。
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Integer
Float
TrueClass
FalseClass
String
Array
Hash
Time
NilClass
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このように、RubyではObjectクラスのclassメソッドで型を確認できます。
型のチェック
Rubyでは「===」で型のチェックができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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num1 = 123
p Integer === num1 # true
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num2 = 1.2345
p Float === num2 # true
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bool1 = true
bool2 = false
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p TrueClass === bool1 # true
p FalseClass === bool2 # true
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str1 = ‘This is a string in double quote.’
p String === str1 # true
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array1 = [1, 2, 3, 4, 5] p Array === array1 # true
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name = {“first_name” => “Yamada”, “last_name” => “Taro”}
p Hash === name # true
1
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now = Time.now
p Time === now # true
1
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p NilClass === nil # true
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実行結果はすべてtrueになります。
このように、Rubyでは「===」で型のチェックができます。
型の変換
Rubyでは to_i, to_f, to_s メソッドで型変換できます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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p 1.0.to_i # Integerに変換
p 1.to_f # Floatに変換
p 1.to_s # Stringに変換
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実行結果は以下のようになります。
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3
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1
1.0
“1”
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このように、Rubyでは to_i, to_f, to_s, to_a, to_h メソッドで型変換できます。
- システム
エンジニア - 型を使うと便利ですね。
- プロジェクト
マネージャー - Rubyの型を使いこなせるようになるととても便利です。
Rubyの型を正しく使いこなそう
Rubyの型について紹介しました。
RubyはC言語やJavaなどとは違い、変数の型宣言が不要です。
また、IntegerやFloat、Boolean、Stringなどの様々な型を扱えます。
変数の型チェックの方法についても紹介しました。
ぜひご自身でソースコードを書いて、理解を深めてください。
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