JavaScriptで作れるWebアプリの特徴4つ|作るときのポイントとは?

- システム
エンジニア - プログラミングでJavaScriptを使うと何ができるようになるのですか?
- プロジェクト
マネージャー - JavaScriptを使うとWebサイトを動かしたり、WebページやWebアプリ、ゲーム、モバイルアプリなどを作成、開発できたりします。
JavaScriptとは?
JavaScriptは、Webページに動きをつけるためのプログラミング言語です。
背景の色を定期的に変えたり、画像をスライドショーのようにしたり、ボタンを押して表示を出したり、カウントダウンタイマーを作ったりできます。
また、ブラウザ上で画像を拡大表示して見やすくしたり、入力フォームを設置してメッセージを送付できます。
Javaとの違い
JavaScriptとJavaは名前が似ているものの、用途はまったく別のプログラミング言語です。
Javaは元々家電製品のために開発され、現在はWebサービスの開発やネットワークサーバなどで使用されるようになった、どんなハードウェアでも動作するプログラミング言語です。
SNSなどのWeb関連サービスやAndroidのスマートフォンアプリなど、Javaは多くのシステムで活用されています。
JavaScriptでできること3つ
開発当初のJavaScriptはクライアントサイドで実行され、動的Webページの作成に活用されていましたが、数年前からサーバサイドでも開発言語としてJavaScriptが採用されています。
特に多くのプラットフォームやライブラリが現れ、JavaScriptの活用シーンは広がりました。JavaScriptでできることを、大きく三つに分けて紹介します。
JavaScriptでできること1:Webサイトを動かす
JavaScriptを使うと、HTMLやCSSの書き換えやフォームの制御を行い、Webサイトに動きをつけることができます。
例えば、メイン画像が横にスライドして切り替わっていくスライダーなどは、Webサイトの代表的な動きです。
このように、JavaScriptを用いると、限られた画面スペースで多くの情報を伝えたり、サイトの魅力やデザイン性を上げることが可能です。
Javascriptでできること2:イベント処理をする
JavaScriptはWebページ上のあらゆるイベント処理に寄与します。
イベント処理とは、「○○をクリックする」というイベントに対して、「□□を行う」というアクションにつなげる一連の流れのことです。
ページの読み込み、ボタンのクリック、フォームへの入力、テキストの選択、 要素のドラッグ、ページのスクロール、マウスポインタを要素に合わせる、などのイベントが発生したことを検知し、アクションへつなげます。
JavaScriptでできることと3:いろいろなものを作れる
JavaScriptの活用シーンが増えた大きな要因が、WebページやWebアプリ、ゲーム、モバイルアプリなどを作成・開発できることでしょう。
近年スマートフォンが急激に普及したことで、スマートフォンユーザーにアプローチできるモバイルアプリの需要が高まっています。
JavaScriptによって作られるものを具体的に見ていきましょう。
Webアプリ
アプリとは、インストールして使用するアプリケーションで、ブラウザを開くことなくホーム画面の専用ボタンによって立ち上げます。
一方、Webアプリはインストールすることなくブラウザ画面で見ることができる、Webサイトの中でも多機能でインタラクティブなサイトを指します。
代表的なWebアプリはYouTubeやGoogleなどで、JavaScriptはこれらのWebアプリに動きをつけるために不可欠です。
Webサイト
Webサイトとは、企業のホームページなどブラウザで見ることができるページです。情報提供を目的とした静的サイトが中心で、その代表例はウィキペディアでしょう。
Webサイトは静的サイトが中心であっても、Webアプリと同様、ページの機能性やデザイン性を上げるために、HTMLとCSSによる構築が中心のWebサイトに、JavaScriptでインタラクティブな動きをつけることもあります。
スマホアプリ
iOSではSwiftやObjective-C、AndroidではJavaによって、モバイルアプリは作られています。そのため、二種類のスマートフォンに対応するモバイルアプリを開発するには、二つの言語を習得する必要がありました。
ところが、近年HTML5の出現や新たなプラットフォームの開発により、JavaScriptでiPhone、Androidの両者で使用できるスマホアプリが作れるようになりました。
ゲーム
JavaScriptを使って、ブラウザ上で動かすことができるゲームを作ることができます。逆に、ゲーム開発を進める中で、JavaScriptへの理解が深まることも期待できます。
ただし、ゼロからゲームを開発するのは困難なため、ライブラリを活用すると効率よくゲーム開発ができます。また、HTML5から図形などのグラフィックを描画できるCanvasなども利用すると良いでしょう。
JavaScriptで作れるWebアプリの特徴4つ
前述したとおり、WebアプリとはWeb上のアプリケーションソフトウェアのことで、Webサイトの中でも多機能で、コメントの入力やデータの修正、商品の購入などができます。
このインタラクティブなWebアプリの作成において、JavaScriptは欠かせない言語です。
ここからは、JavaScriptで作ることができるWebアプリの特徴を見ていきましょう。
Webアプリの特徴1:JavaScriptだけで作成が可能
通常、WebアプリはHTMLやCSSによるコーディングが必要です。そのため、Webアプリ作成にはHTMLやCSSの知識や技術が必要になります。
しかし、コードエディタなどを活用すると、HTMLやCSSによるコーディングをすることなく、JavaScriptのみでWebアプリやゲームなどの作成が可能です。
これらのエディタは、さまざまなAPIが提供され、コードを補完してくれます。
Webアプリの特徴2:チャット機能を付けられる
チャットとはインターネットを含むコンピュータネットワークを介してリアルタイムに会話をする仕組みのことで、このチャット機能をWebアプリに付けられます。
特に、近年の人工知能や自然言語処理の進化によって、チャットボットと呼ばれる自動会話プログラムも普及しています。
Webアプリには、サーバサイド用のプラットフォームを利用して、JavaScriptでチャット機能をプログラミングすることができます。
Webアプリの特徴3:ボタンに機能を付けられる
前述したとおり、あらゆるイベント処理にかかわるJavaScriptは、Webアプリのページのボタンに機能をつけることができます。
例えば、送信ボタンや画面の切り替えなど、Webアプリのボタンをクリックすることによってアクションが実行されるには、JavaScriptでコードを記述して、ボタンにイベントを実装する必要があります。
Webアプリの特徴4:他の言語とも組み合わせられる
インターネット上の多くのWebアプリやWebサイトは、HTMLとCSS、JavaScriptによって作られています。この三種の言語で、文章の構築、文字の装飾、画面の動きを作り上げることができます。
JavaScriptは汎用性が高いプログラミング言語で、多くの他言語と組み合わせて使うことができるメリットがあり、それがWebアプリの開発に利用されています。
JavaScriptでWebアプリを作るときのポイント3つ
一般的にWeb開発とアプリ開発は、プログラミング手法や扱うツール、考え方が大きく異なります。
しかし、使い慣れたWeb開発の知識をアプリ開発に活用しようと、HTMLとJavaScriptを使ったアプリ開発が進められているのが最近の傾向です。
ここでは、JavaScriptを使ったWebアプリを作成する際のポイントを見ていきます。
Webアプリを作るポイント1:環境を構築する
JavaScriptでWebアプリを開発する際、まず必要なのは開発環境を整えることです。実行場所は、自分のPC内、サーバ側、クラウド上などさまざまです。
セキュリティ面からローカル環境で開発したい人は、テキストエディタとブラウザ(Google ChromeやFirefoxなど)で、開発環境の構築に手間をかけたくない人は、オンライン上のテキストエディタで開発・実行するのがおすすめです。
Webアプリを作るポイント2:JavaScriptのライブラリを理解する
ライブラリとは、使用頻度の高い機能や効果などのプログラムの部品を集約して再利用できる形にまとめたものです。
Webアプリ開発の際には、ライブラリを活用することで一から構築する必要がないため効率的に進めることができます。
しかも、ライブラリはインターネット上で共有され、その活用方法やコーディングの手順も公開されているため、ライブラリの理解はWebアプリの開発に欠かせません。
Webアプリを作るポイント3:APIについて理解する
APIとは「Application Programming Interface」の略で、他のコンピューターが提供する機能や管理するデータを外部から取り込んで利用するための手順などを定めた規約のことです。
JavaScriptにも多くのAPIが用意されており、APIに従って機能を呼び出す短いプログラムを記述するだけで、自分でプログラミングすることなくWebアプリを開発することができます。
JavaScriptと一緒に学べるおすすめスキル5つ
JavaScriptでWebアプリの開発に取り組むためには、JavaScriptだけを学べば完結するわけではありません。JavaScriptに関する知識や技術を向上させる過程で、他のスキルも同時に学ぶ必要があったり、並行して学ぶことによってより理解が深まることがあります。
HTMLやCSSなど他のプログラム言語はもちろん、jQuery、JSON、Ajaxなどの知識も必要になるでしょう。
JavaScriptと学べるスキル1:HTML
HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの構造を記述するための言語です。タグと呼ばれる記号とコードを使って指示を出し、サイトの構造を作ります。
HTMLでJavaScriptを動かすには、HTML内に直接記述する方法と外部ファイルで作成してHTML内で読み込む方法があります。
最近発展してきたHTML5を使用すると、高度なWebアプリを構築できます。
JavaScriptと学べるスキル2:CSS
CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、文字の大きさや色、配置を変更や背景を設定する言語です。Webアプリを美しく装飾することができ、デザイン性を上げます。
JavaScriptによって、CSSで指定する文字の大きさや色などを変更することが可能です。
CSSの書き込み方は、外部ファイルを作成して読み込む、head内に記述する、インラインで記述する、などの方法があります。
JavaScriptと学べるスキル3:jQuery
jQueryとは、ジョン・レシグが開発して2006年にリリースされたJavaScriptのライブラリです。jQueryは「ジェイクエリ」と呼び、JavaScriptでできたブラウザの拡張機能をまとめたライブラリです。
JavaScriptで記述すると大変な作業もコンパクトに実装でき、しかも特定ブラウザに依存していないというメリットがあります。
JavaScriptと学べるスキル4:JSON
JSONは「JavaScript Object Notation」の略で「ジェイソン」と呼ばれているライブラリです。
JSONは、null、真偽値、数値、文字列、配列、オブジェクトのデータを文字列で表現でき、特にJavaScriptと親和性が高いのが特徴です。
JSONは単純なテキストデータのため、軽量でサーバ間の通信や他のプログラミング言語との共有にも有用です。
JavaScriptと学べるスキル5:Ajax
Ajaxは「Asynchronous JavaScript and XML」の略で、「エイジャックス」と呼ばれています。
JavaScriptの通信機能を使い、XML形式のデータを送受信する技術です。この通信は非同期通信で、サーバと通信中であっても別の処理を行えます。
このAjaxの送受信技術を活用することで、レスポンスの高いWebアプリを構築することが可能です。代表的な実用例がGoogle Mapです。
- システム
エンジニア - JavaScriptだけでなく、他のスキルと掛け合わせて学習する必要があるのですか?
- プロジェクト
マネージャー - HTMLやCSS、jQuery、JSON、Ajaxなどと掛け合わせることで、上質なWebアプリが作れるようになります。
JavaScriptを使ってWebアプリを作ろう!
JavaScriptはHTMLやCSSなどの制御を行ってWebアプリに動きをつけ、あらゆるイベント処理を実行できるプログラミング言語です。
JavaScriptを学び活用するうえで、他の言語やさまざまなライブラリ、プラットフォーム、APIへの理解も深まります。
多機能なJavaScriptを使って、上質なWebアプリを作りましょう。
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