PHP技術者認定試験とは?試験概要や難易度とおすすめの参考書3冊を紹介
- システム
エンジニア - PHP技術者認定試験の資格を取得するメリットはなんですか?
- プロジェクト
マネージャー - 実務的なスキルを身に付けられるので、難関資格のため技術面でも信頼されることですね。
PHP技術者認定試験とは
PHP技術者認定試験とは、広く使われているスクリプト言語であるPHPの技術を有していると認定する試験です。PHPは、Hypertext Preprocessorを略したもので、HTMLに埋め込むことができるコードです。
使いやすく汎用性の高い言語であるため、多くの企業で採用されています。PHP技術者資格はエンジニアであればぜひ取得しておきたい資格の一つです。
PHP技術者認定試験の概要
PHP技術者認定初級試験はITスキルが標準レベル1とされており、PHP5上級試験、準上級試験のITスキル標準は準上級試験でレベル2、上級試験になるとレベル3となります。
いずれも全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターが試験会場で、1年中ほとんど試験が実施されています。申し込みはサイトですることが出来ます。
PHP技術者認定ウィザード試験では、所定の文章を提出する事、PHP技術者認定上級試験で90点または90%以上を獲得する事が応募資格となっています。
PHP技術者認定試験の合格率
PHP技術者認定試験の合格率はどのくらいなのでしょうか。初級試験と上級試験では合格率に大きな差があります。
初級試験の合格率は約70%で比較的易しい試験とされており、未経験や初心者の方にとってチャレンジしやすい資格になるでしょう。
上級試験では10%程度となっており、難易度に大きな差があるため、実務経験を積んでいてPHPの基礎がしっかり身についている方向けの資格となっています。
認定ウィザード
認定ウィザードは、PHP技術者認定試験の最上級資格です。合格率がたった10%程度である上級試験に合格することがまず必要条件とされていますので、難易度は非常に高いとされています。
また、認定ウィザード試験に合格するためには、論文を提出する必要があります。過去には合格者が出なかったという年もあるため、難易度がさらに高まっています。
PHP技術者認定試験の難易度とは?
PHP技術者認定試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。以下では初級、上級の難易度についてそれぞれ説明しています。
レベルによって難易度が変わっていきますので、受験を検討している際は内容を把握して参考にしてみて下さい。
初級
初級試験の難易度は、合格率でみると上記で述べたように約70%となっているので、PHP試験の中で最も難易度は低いとされています。
しかし、新人プログラマーや学生が受験することを想定した試験内容であるため、実務未経験者やPHP初心者には少し難しく感じることでしょう。その場合はしっかりと試験対策をして資格取得に向けて勉強する必要があります。
上級
上級試験になると初級試験より差が大きく、さらに難易度が高くなっています。3年ほどの実務経験のあるPHPエンジニアを対象とした試験内容となっており、PHP知識とともに実用的なプログラミングテクニックについて出題される内容となっています。
情報処理技術者試験の高度区分と同じレベルとされており、難関試験と言えるでしょう。
PHP技術者認定試験のグレード4つ
PHP技術者認定試験には、初級からウィザードまで4つのグレードがあります。
PHP7初級試験はもっとも基本的な知識が問われるもので独学でも合格しやすいと言われていますが、最上級であるウィザードは論文の提出まであるなど非常に難しいものとなっています。
試験のグレード1:PHP7技術者認定初級試験
PHP7技術者認定初級試験は、PHPに関する基本的な知識を問う試験です。PHPの特徴やくり返し、配列といった基礎的な問題が出題されます。
設問数は40問で、試験時間は1時間、合格ラインは7割以上です。PHPの中では最も簡単な試験ではありますが、実務レベルの知識・技能が要求される試験であり、これを取得しているだけでも就職・転職の幅が広がります。
試験のグレード2:PHP5技術者認定準上級試験
PHP5技術者認定初級試験は、古いバージョンのPHPの試験です。PHPは2015年12月に7という新しいバージョンが出ました。それにともない、PHPの試験内容も変更されています。
PHP7の出題範囲には、PHP5の技術者認定初級試験用のテキストではカバーしきれない分野があるため、勉強するときは注意してください。
試験のグレード3:PHP5技術者認定上級・準上級試験
PHP5技術者認定上級・準上級試験は、初級よりも実用的な能力を問う試験です。具体的には、マニュアルをもとに実用的で高度なプログラミングができるかを問われます。設問数は60問、試験時間は2時間です。
同じ試験内容で、正答率が5割以上7割未満であれば準上級、7割以上なら上級認定が受けられます。上級・準上級の資格を持っていれば、フリーランスに転身したときなどクライアントに対してアピールポイントとなるでしょう。
試験のグレード4:PHP5技術者認定ウィザード
PHP5技術者認定ウィザードは、PHP技術者認定試験の最上級資格です。上級試験で正答率90%以上を獲得した場合に応募資格が得られます。
試験という形ではなく、論文を提出し、それにより可否が決まります。ウィザードに認定されるのは非常に狭き門ですが、その分、PHP技術者としての確かな技量を証明することができます。
PHP技術者認定試験の資格を取得するメリット3つ
PHP技術者認定試験の資格を取得するメリットは、自らのスキルアップと、収入の増加です。
PHP技術者認定試験に合格し資格を取得すれば、より高度な知識と技能を現場で活かすことができます。また、資格を持っていない人との差別化ができ、収入の増加にもつながります。
資格を取得するメリット1:他所の現場でも対応できる
資格を取得するメリットの1つ目は、他の現場でも対応できることです。PHP技術者認定試験は実務よりの試験になっているため、資格を取得すればその分野の実務的なスキルを身に付けることができます。
現場で通用するスキルがあれば、転職やフリー転向のときにも有利に働くでしょう。
資格を取得するメリット2:他の未経験者との差別化
資格を取得するメリットの2つ目は、他の未経験者との差別化がはかれることです。PHP技術者認定試験は、上級・準上級レベルになると合格率が10%以下ともいわれる難関資格です。
1回の受験料も高く、容易に取得できる資格ではありません。PHP技術者の資格をもっていれば技術の面でも信頼性の面でも未取得者より優位に立つことができます。
資格を取得するメリット3:収入が増える
資格を取得するメリットの3つ目は、収入が増えるということです。PHPは全世界的に利用されている言語です。そのためPHPに関する求人も多く、Javaについで2位となっています。
またPHP技術者認定機構の調べによると、年収700万円以上の求人は5.9%です。PHPの資格を得ることで、収入を上げやすくなると言えるでしょう。
PHP技術者認定試験の勉強方法4つ
PHP技術者認定試験の勉強方法は、独学でするか、スクールに通うかです。スクールに通った方が効率的であることは確かですが、独学でも合格した人はいます。独学で学ぶ場合は、以下の4つのポイントに注意して勉強してみてください。
資格の勉強方法1:出題範囲を把握する
資格の勉強方法の1つ目は、出題範囲を把握することです。PHP技術者認定試験の出題範囲は、グレードごとに公式サイトに書かれています。
公式の教材の他、オンラインマニュアルからも出題があるため、事前に該当範囲を確認しておきましょう。特に初級はPHP7へバージョンアップしたことにより範囲が変更されているため、注意が必要です。
資格の勉強方法2:参考書や問題集の選び方
資格の勉強方法の2つ目は、参考書や問題集を自分のレベルに合わせて選ぶことです。PHP資格に関する参考書や問題集は数多く出ています。
ソースコードの書き方が分からない初心者向けのものから、すでにエンジニアとしてある程度のスキルがある人向けのものもあります。購入前に中身をチェックして、自分に合ったものを選びましょう。
資格の勉強方法3:コードを自分で書く
資格の勉強方法の3つ目は、コードを自分で書いてみることです。特にコードを書いたことがない初心者は、マニュアルを見なくても初歩的なコードをある程度は書けるように練習しましょう。指定の文字列を表示させるところから、徐々にできることを増やしていってください。
資格の勉強方法4:理解が浅いところはネットで検索する
資格の勉強方法の4つ目は、自分の理解度を把握して、浅いところはネットで検索することです。勉強方法の3つ目にあったソースコードを書くことで、自分がどの程度理解できているのかを把握できます。
スムーズに書けなかった場合は理解が浅いということなので、分かるまで勉強しましょう。今はブログや動画など、ネット上に解説が多くあります。
PHP技術者認定試験対策におすすめのスクール3つ
PHP技術者認定試験対策には、スクールに通うことが近道です。PHP技術者認定機構が認定するスクールもありますが、認定スクールでなくとも勉強ができるところはあります。おすすめのスクールを紹介するので、自分に合ったところを見つけてみましょう。
おすすめのスクール1:侍エンジニア塾
おすすめのスクールの1つ目は、侍エンジニア塾です。侍エンジニア塾はマンツーマンの専門指導が特徴です。月額7,000円から受講することができ、講師満足度も95%以上と高評価です。プログラミング初心者にはおすすめのスクールでしょう。
おすすめのスクール2:Winスクール
おすすめのスクール2つ目は、Winスクールです。Winスクールは200以上の講座をもつスクールです。自分の学びたい分野に合わせて講座を選ぶことができ、スクールも北海道から鹿児島まで全国にあります。また、国からの助成金があるため、お得に学ぶことが可能です。
おすすめのスクール3:Skill Camp
おすすめのスクール3つ目は、Skill Campです。Skill Campは、PHP技術者認定機構が認定するゴールド認定スクールです。認定スクールなので、認定教材を使ったきめ細やかなサポートが期待できます。また、プロのエンジニアが指導してくれるため、より実践的なスキルを身に付けることができます。
PHP技術者認定試験対策におすすめの参考書3つ
PHP技術者認定試験対策におすすめの参考書は、徹底攻略PHP技術者認定[初級]試験問題集と、PHP5技術者認定初級試験合格教本です。基本的な知識の解説から練習問題まで載っているので、初心者にも経験者にもおすすめできる内容となっています。
もっと初心者向けのものや、より専門的な知識を身に付けたい人は、PHP技術者認定機構の公式サイトを参考にしてみてください。
おすすめの参考書1:徹底攻略PHP7技術者認定[初級]試験問題集
徹底攻略PHP7技術者認定[初級]試験問題集は、PHP7技術者認定初級試験に完全対応した問題集です。PHP講師が考えたオリジナルの設問が豊富に掲載されており、これ一冊を隅から隅まで読み込めば試験に合格できるようになっています。模擬試験もついているため、試験前に自分の実力を試すこともできます。
おすすめの参考書2:PHP5技術者認定初級試験合格教本
PHP5技術者認定初級試験合格教本は、PHP5技術者認定機構の公式の参考書です。重要な点に絞ってまとめてあるため学習しやすい内容です。
また、資格試験を実施する団体が監修しているため、試験のポイントも分かりやすくなっています。現行のPHP7ではなく古いバージョンの教本なので、その点には注意してください。
おすすめの参考書3:PHP公式資格教科書 PHP5技術者認定初級試験 合格教本
PHP公式資格教科書 PHP5技術者認定初級試験 合格教本は、PHP5技術者認定初級試験に対応しているPHP技術者認定機構公式のテキストとなっています。
必須知識である基本文法、オブジェクト指向や各種ライブラリなどの解説がされており、テキスト内にある練習問題を解きながら試験に備えることもできます。
- システム
エンジニア - 自分での勉強が難しい場合、スクールに通ってみるのも手ですね。
- プロジェクト
マネージャー - 最近はフォローが手厚いスクールも多く、同じ目的で勉強する仲間がいるのもいいですね。
PHP技術者認定試験の資格を取得してみよう
PHP技術者認定試験の資格を取得すれば、エンジニアとしてのスキルアップや、キャリアアップにつながります。簡単な資格ではありませんが、正しい勉強方法で臨めば決して不可能ではありません。独学でもスクールでも合格することはできます。
自分のライフスタイルに合わせて、勉強方法を選んでみてください。PHP技術者の資格を取得し、エンジニアとしての技能を高めていきましょう。
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