エンジニアが意識すべき職務経歴書のポイントは?作成基礎から注意点まで解説

- システム
エンジニア - 職務経歴書だから、今までの経歴をたくさんアピールしていきます!
- プロジェクト
マネージャー - どんなに立派な経歴があっても、読みづらいものはマイナス評価にも繋がりますので注意が必要です。
転職活動における職務経歴書の重要度は?
転職活動の際には、履歴書だけでなく職務経歴書も提出する場合がほとんどです。実は、スキルや経験重視のエンジニア中途採用においては、履歴書よりも職務経歴書の重要度が高くなります。
今までエンジニアとしてやってきたことや身につけたことなどを、分かりやすく、正しく伝えられる職務経歴書を作りましょう。
この記事ではエンジニアで転職する場合の職務経歴書の書き方、ポイントを詳しくお伝えしていきます。ぜひ職務経歴書を作成する前にチェックしてみてください。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書は就職する際に、自分自身の基本条項を相手に伝えるための書類です。そのため、深掘りして伝えたい内容に関しては、あまり明確に伝わらないというデメリットが発生します。
しかし、職務経歴書は「前職などで行ってきた情報を詳細に伝えられる書類」となり、役職上発生した作業内容や、あなた自身にある商品価値を徹底的にアピールできる書類です。
職務経歴書は、A4用紙1〜2枚ほどで用意します。
これといって決まった形式はなく、あなた自身の情報を分かりやすくまとめ上げなければなりません。会議書類の作成と同様に、無駄を省き簡潔に自己PRするための「履歴書の補足・追加事項」を提示する役割を持ちます。
そのため、履歴書の内容でより強くアピールしたい部分について深掘りすることも許されるのです。
採用担当者が職務経歴書で確認したい6つの内容
そもそも、採用担当者はITエンジニアの職務経歴書から何を確認したいと考えているのでしょうか。具体的な内容の前に、職務経歴書や業務経歴書を書く目的となる「エンジニア採用で担当者が知りたいこと」を把握しておきましょう。
ここでは6つの観点から、人事の目線をご紹介します。自身の認識が間違っていないかの確認はもちろん、今後職務経歴書を作成する際にも以下の点を念頭に置いて構成するようにしてください。
職務経歴書で確認される内容1:これまでのキャリア
エンジニアの職務経歴書でまず採用担当が確認したい部分は、これまでの経歴・キャリアです。その人がこれまでどういった組織でどのような業務内容や開発に携わってきたのか、そこで何を得たのかをキャリアの一覧から読み取ろうとします。
職務経歴を偽らないことは言うまでもありませんが、自己PRにもなるキャリアは、読み手に見やすく良さを伝えやすいフォーマットを選択して作成しましょう。一度作成したら、客観的な視点で読み直すのもおすすめです。
職務経歴書で確認される内容2:キャリアと志望理由がつながっているか
職務経歴書のなかでも、志望理由を明示する必要があります。そして、その企業を志望する理由とこれまでのキャリアにしっかり関連性があるかについても、人事担当は注目しています。
仮に異業種・未経験からの転職であっても、前職で身につけた仕事の進め方や仕事への向き合い方、またメンバーの育成など、どの部分をエンジニア職で活かせるかについて明示するようにしてください。
エンジニアだと同業種での転職も多いでしょう。その場合はかならずこれまでの経歴からどうスキルアップしたいのか、どの部分に新たにチャレンジしたいのかについて、一貫性をもって記載しましょう。
職務経歴書で確認される内容3:現在有しているスキル
もちろんスキル面として、プログラミング言語やフレームワーク、ソフトウェア、データベースについても見られます。それらをエンジニアとしてどのようなプロジェクトで使ってきたか、それによってどのような実績を残してきたかについても記載しましょう。
しかし、実は単にスキルを羅列するだけでは不十分です。それぞれのスキルや技術に対しどのように考えているか、またどの場面で活かせるか、といった理解の深度や考え方が重要なのです。そういった考えがわかる記載方法にすることがおすすめです。
職務経歴書で確認される内容4:転職の目的
今回なぜエンジニアで転職することになったのか、その目的についても確認が入ります。「今の会社やプロジェクトの範囲では本当にやりたい技術ができない」「同じスキルについてもより活用場面を広げてスキルアップしたい」など自身の転職理由を明らかにし、志望動機と関連付けて記載しましょう。
もちろん転職理由にはさまざまあるため、プラスの理由だけではないこともあるでしょう。ただ、理由がどういったものであっても次の転職をどのように成功させたいか、その先でどのように活躍したいかの目的ははっきりさせておくべきです。
職務経歴書で確認される内容5:自社とのマッチング
もちろん応募者が自社とマッチするかどうかも採用担当者は確認しています。応募条件のスキルや経験があるかどうかはもちろん、考え方やタイプ、仕事に対する姿勢がマッチするかどうかも重要なポイントです。
もしその企業へ入社したいのであれば、いかに自身が企業の目指す方向にマッチしているかどうかを随所にちりばめて記載しましょう。もちろんこういった側面から、職務経歴書は企業ごとに内容を推敲することをおすすめします。
職務経歴書で確認される内容6:ビジネス文書の作成能力
職務経歴書もひとつのビジネス文書です。最低限のルールやマナーは押さえて作成するようにしてください。たとえば誤字脱字がある、フォントが揃っていない、文字の大きさが小さく読みづらい、などビジネス文書としてふさわしくない職務経歴書だとそもそも読んでもらえない可能性すら出てきます。
ビジネス文書に不慣れな人はもちろん、慣れているという人でも書きあがったら何度か読み直して不備がないか確認しておきましょう。
エンジニアが職務経歴書に書くべき5つの項目
職務経歴書は大方テンプレートが決まっており、記載する項目もほぼ変わりません。ただその中でも、エンジニアで応募する場合に特に押さえておきたい項目を、5つに分けてご紹介します。
職務経歴書の形式は問われないことが多いですが、どのフォーマットでもこの5項目は外さず、しっかりと内容を吟味して記載してください。また、記載する際には上記の採用担当が確認したいポイントを踏まえながら内容を策定しましょう。
職務経歴書の項目1:職務概要
まず自分の職務経歴の要約を3~4行でまとめます。この「あらすじ」がないと、冗長な職務経歴書になってしまい、とても見づらい書類になってしまいます。
全体のまとめ、結論となる部分を冒頭に持ってくるのは、伝わりやすいプレゼン資料を作るうえでも常識事項です。
「自分はエンジニアとしてどういうキャリアを歩み、何が得意で、どういう目的で貴社に転職を希望している」ということを簡潔に伝えられるようにしましょう。
職務経歴書の項目2:詳細な職務経歴
概要の次に、詳細な職務経歴を記載します。基本的には「どの期間に」「どの会社・部門で」「誰に対し」「何をした」かについて書いていきましょう。自己PRを兼ねた経歴表記にするのがおすすめで、実績についてはなるべく具体的な数値で、得たスキルや知識などに関しても明示しておいてください。
エンジニアの職務経歴の書き方にはおよそ3つのパターンがありますので、それぞれの詳細は以下で補足します。
職務経歴書の項目3:活かせるスキルや経験など
応募する企業で活かせる経験や知識、スキルも特記しておきましょう。エンジニアの場合は特にスキル面の詳細を確認されますので、言語ごとの経験やスキル、また経験した業務範囲についてもできるだけわかりやすく記載してください。
また、スキル・経験を記載する際には、先に述べたスキルに対する理解の深さや考え方についても具体的経験を交えつつ書けると良いでしょう。ぜひエンジニアとしての経験を活かせる経歴書に仕上げましょう。
職務経歴書の項目4:担当工程や使用言語
エンジニアの場合、単なる職務経歴だけでなく、使用していた言語やそれをどの工程で担当していたかのプロセスについても記載しておくことが大切です。採用担当者がこの部分を見て「うちの会社だったらここで活躍してもらえそうだな」と具体的なイメージが持てる記載内容にしてください。
もちろん使用言語が複数ある場合や、担当工程が多岐にわたる場合はそれぞれを詳細に記載しておきましょう。
職務経歴書の項目5:自己アピール
詳細な職務経歴だけでなく、自己PR欄で自分の強みを具体的に伝えていくことも重要です。得意分野やその企業で活かしたいことは何かを最初に書き、続けて具体的エピソードでそのスキルが身についた背景を補足します。ここでも定量的な数値を用いて記載できると良いでしょう。
最後に結論に戻り「このため貴社でもこういった部分でお役に立ちたいです」などと、入社後のイメージが湧きやすい締めにすると、読み手もより受け入れやすくなります。
【エンジニア版】職務経歴書3パターンの書き方
詳細な職務経歴についても書き方は自由ですが、書きやすいフォーマットが3種類あります。ここでは「時系列パターン」「逆時系列パターン」「職種別パターン」の3つをご紹介します。
どれを選んでも間違いではありませんが、自身の職務経歴の数や内容によって最適なフォーマットは変わります。
それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、今回の応募にふさわしい形を選んであなただけの職務経歴書を作成してください。
職務経歴書のパターン1:時系列パターン
前職での社歴が短く特記事項が少ない場合、入社からどのような内容を任されてきたのか、どのような成長を遂げてきたのかをアピールできる書き方です。古い職務経歴から、新しいものに向かって書き進める方法で、ポピュラーな形と言えるでしょう。
時系列パターンだと、何を学び、何を身につけたのかを明確にできるので、採用後に即戦力として采配しやすくなります。このメリットを重視したい場合は、時系列パターンを選びましょう。
職務経歴書のパターン2:逆時系列パターン
社会人経験が長く多くのことを身につけている場合、直近での作業を引き継ぐ形で配属された方が即戦力として作業に当れます。そのため、直近の経歴からさかのぼっていくことで相手に自分の居場所を印象付けることができ、採用後も十分に実力を発揮しやすくなる書き方です。
とくに直近の職歴を活かして転職したい場合は、この逆時系列パターンがおすすめです。エンジニアの場合、今の業務内容からスキルアップしたい、今度はこういったことにチャレンジしたいという人も多いため新しいものから振り返るのも有効と言えます。
職務経歴書のパターン3:職種別パターン
前職で行ってきた作業の中で、あなた自身が受け持っていた内容が一貫していなかった場合、幅広いジャンルで自分を売り込めるようになります。
システム担当、サーバー担当、インフラ担当、ネットワーク担当など、それぞれの部署で作業してきた経歴がある場合、それぞれの部署での受け持ちをアピールできます。
職種ごとでまとめるため、経験社数が多い場合などにも記載しやすい形です。職歴が多く、それぞれをPRできるという人は職種別パターンを選びましょう。
エンジニアが職務経歴書で注意すべき3つのポイント
ではエンジニアが職務経歴書を作成する際には、どのようなことに気をつければよいでしょうか。ここでは、エンジニアが職務経歴書で注意すべき点を3つに絞ってお伝えします。
いずれも当たり前といえば当たり前のことですが、意外に見落とすこともあるポイントです。
これまでに職務経歴書を数多く書いてきた人でも、これから書き始めるという人でもこの注意点を改めて踏まえたうえで推敲し、最終的な提出へとつなげていきましょう。
職務経歴書の注意ポイント1:単なる情報の羅列にしない
エンジニアとしての職務経歴やスキルを書く場合、どうしても情報の羅列になりがちです。ただそれではその人の考え方や思いが見えづらくなってしまいます。
その業務については何を意識して取り組んでいたのか、その結果どのような成果がもたらされたのか、また目標を達成するために周囲にはどういった働きかけをしていたのか、そういった自身の具体的行動とその根拠を示すことで、自己PRもできる職務経歴になります。
職務経歴書の注意ポイント2:プロジェクトの規模や期間は具体的に
エンジニアの場合、一人きりで仕事をすることはほぼないでしょう。必ず前後の工程があり、プロジェクトで関わっている人がいるはずです。これまでに携わったプロジェクトについては、その期間や規模を空白なく具体的に記載するようにしてください。
またそのプロジェクトの中で、エンジニアである自分はどのようなポジションで何をやり遂げたのか、そこに対してどういった工夫・改善をしてきたのかについても詳細が書けると良いでしょう。
職務経歴書の注意ポイント3:指導経験や折衝のスキルもアピールしよう
もし他のエンジニアの指導経験や、外部との折衝経験があれば、そのスキルも漏らさず記載してください。クライアント企業との要件定義といった上流工程に関わる経験についてもPRポイントとなります。
さらにリーダー経験や課員育成についても、どういったことを意識し取り組んでいたのか、それによってチームがどのように成長したのかなど具体的に記載できれば、転職先でもリーダーとしての活躍を期待できる人材として見てもらいやすくなるでしょう。
- システム
エンジニア - なるほど、よく分かりました。この部署で3年作業してきたことを書いてアピールします!
- プロジェクト
マネージャー - 部署内でも数種類の業務をしていたことを、個別に説明した方が評価が上りそうですね。
採用担当者にアピールできる職務経歴書を作成しよう!
エンジニアの職務経歴書は、自己PRができる非常に大切なツールです。形式が決まっていない分、さまざまな工夫もできます。ぜひ読む相手がいることを想像しながら、どういった書き方をすれば伝わりやすいか、どの順に書けばより自分をPRできるかを踏まえて作成してみましょう。
もちろん検索すれば例文や見本は数多く出てきますが、それを写してもPRにはなりません。しっかりと自身の想いが詰まった、その企業に向けた職務経歴書で担当者の心を掴めれば、次のステップにもつながりやすくなるでしょう。
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