.NET Coreとは?.NET Coreの開発環境を整える方法・ASP.NET CoreをIISで動かす方法

- システム
エンジニア - .NET Coreとはの使用方法を教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - .NET Coreの環境を整える方法などを紹介します。
.NET Coreとは?
.NET Coreは.NET Frameworkの一種であり、WebアプリやデスクトップアプリをGUIにて作成可能にします。
2014年に、Microsoftが2002年に発表した.NET Frameworkの後継版の作成が開始されました。その後2016年には.NET Core1.0がリリースされました。.NET Core1.0の登場により、クロスプラットフォームと多数のプログラミング言語が使用できるという特性から開発言語の選択肢が大きく増えました。また、軽量であることも特徴の1つです。
使い方としては、例えばHello Worldコンソール アプリケーションを作成する場合、
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$ dotnet new console -o hello
$ cd hello
$ dotnet run
Hello World!
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こちらのコードで作成可能です。
.NET Frameworkとは?
.NET Coreの元となった.NET Frameworkとはどのようなものなのでしょうか。
.NET Frameworkは、アプリケーションを動かすための実行環境を指し、Windowsで利用されます。また、アプリケーションフレームワークでもあり、機能をライブラリとして提供しています。これらを利用することで、Windowsの機能をスムーズに実装できます。
具体的には、ASP.NETアプリケーションの作成で利用されることが多いでしょう。
.NET Coreの開発環境を整える方法
最低でも、.NET Core SDKをインストールすれば.NET Coreの開発環境は整います。
ですが、GUIによる開発がしたい場合はVisual Studio Codeなどのその他のツールも必要になります。
これら二つの手順による.NET Coreの開発環境の作成を、以下にて詳しく説明します。
.NET Core SDKのインストール
Microsoftのホームページからインストーラーを落とせます。Windowsの場合は、GUIで落としてきたインストーラーを実行することでインストールが完了します。
CentOSにインストールする場合は、
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$ sudo yum install libunwind libicu
$ curl -sSL -o dotnet.tar.gz https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=848821
$ sudo mkdir -p /opt/dotnet && sudo tar zxf dotnet.tar.gz -C /opt/dotnet
$ sudo ln -s /opt/dotnet/dotnet /usr/local/bin
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こちらのコマンドでインストールが可能です。公式のホームページにも手順が記載されているので、インストール時にはそちらも確認しておきましょう。
既にインストールされている人は旧バージョンの場合、アップデートをしましょう。CentOSでアップデートする場合、コマンドは
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$ sudo rm -rf /opt/dotnet
$ curl -sSL -o dotnet.tar.gz https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=848821
$ sudo mkdir -p /opt/dotnet && sudo tar zxf dotnet.tar.gz -C /opt/dotnet
$ sudo ln -s /opt/dotnet/dotnet /usr/local/bin
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こちらにてアップデートが完了します。
Visual Studio Codeのインストール
次に、Visual Studio Codeをインストールします。
Visual Studio CodeのダウンロードページにOSごとのインストーラーがダウンロードできます。Linuxの場合は、
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$ sudo rpm --import https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc
$ sudo sh -c 'echo -e "[code]\nname=Visual Studio Code\nbaseurl=https://packages.microsoft.com/yumrepos/vscode\nenabled=1\ngpgcheck=1\ngpgkey=https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc" > /etc/yum.repos.d/vscode.repo'
$ yum check-update
$ sudo yum install code
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こちらのコマンドを打つことでインストールが完了します。
ASP.NET CoreをIISで動かす方法
ASP.NET CoreアプリケーションをWindows環境で動かす場合、IISを使用して動かすことが考えられます。Windows 7以降又はWindows Server 2012 R2以降で対応しています。
そのやり方について、ここで理解していきましょう。
IISのインストール
まずは、IISをインストールしましょう。
IISのインストールは、[コントロールパネル]から可能です。その後[機能とプログラム]を開き[Windowsの機能と有効化]で[インターネット インフォメーション サービス]のチェックボックスにチェックを付けましょう。
Windows Serverの場合は、サーバーマネージャーにある[役割と機能の追加]からインストールできます。役割の追加の際に、[Web サーバー(IIS)]にチェックを付けてウィザードを進めましょう。
.NET Core SDKのインストール
IIS経由でASP.NET Coreを動かす場合、.NET Core SDKが必要になります。
インストーラーがMicrosoftのページにあるので、まずはインストーラーをインターネットから落としてきましょう。その後、ローカルで落としてきたインストーラーを実行しウィザードを進めることでインストールが完了します。インストールが完了したら、
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dotnet
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というコマンドを打ってインストールができているか確認しましょう。
ASP.NET Core Moduleのインストール
IIS経由でASP.NET Coreを動かす場合、ASP.NET Core Moduleも必要です。
こちらもMicrosoftのホームページからインストーラーを落とせるので、ローカルに落としてきてインストーラーを実行しましょう。インストールが完了したら、IISを一度再起動する必要があります。
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iisreset
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こちらのコマンド、もしくは
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net stop was /y
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net start w3svc
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で再起動ができます。
アプリケーションプールの作成
続いて、アプリケーションプールを作成します。
まずインストールしたIISを開いて、[アプリケーションプール]と記載されている箇所を右クリックします。その後は[アプリケーションプールの追加…]からウィザードに応じて任意のアプリケーションプール名などを記入し進めることでアプリケーションプールの作成が完了します。
Webサイトの作成
続いて、IISでWebサイトを作成します。
IISの画面を開き、[サイト]を右クリックして[Webサイトの追加…]を開きます。その後は任意のサイト名と先ほど作成したアプリケーションプールに応じて必要箇所を埋めます。
この手順が完了すれば、IISでASP.NET Coreを実行する環境が整います。
ファイアウォールの設定変更
localhostにアクセスする場合は問題ありませんが、外部からIISにアクセスするにはファイアウォールの設定変更が必要です。
ファイアウォールがなくても問題がない場合は完全にファイアウォールを切ってしまっても良いですが、[Windows ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可]の部分で部分的にアクセスを許可することも可能です。
- システム
エンジニア - .NET Coreのインストール方法などがわかりました。
- プロジェクト
マネージャー - 紹介した方法を参考に、実際にコードを書いてみましょう。
IISを利用して.NET Coreを使いこなそう!
いかがでしたでしょうか。IISは、安全かつ柔軟性があるWebサーバーであり、ASP.NET CoreなどのWebアプリをホストさせるには十分利用できます。
IISに、.NET CoreのWebAPIをデプロイさせるというような使い方も可能です。
ぜひ自分で.NET Coreの開発環境を整えてみたりIISで動かしてみたりして、理解を深めてみてください。
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